異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

第五話 戦闘

『『『ハァー!』』』
《いったい何をする気だ》
嵩樹はオーク達の行動に警戒を強めた

『『『必殺! トライアングルアタック!!!』』』
オーク達はそう叫ぶと一斉にタルワールを振り下ろしてきた

「うゎあ!?」
ガキン

同時攻撃により逃げ場をなくした嵩樹であったが槍を横に掲げることで何とかすべての攻撃を受け止めることに成功した

『何!?』
『俺たちの攻撃を受け止めただと』
『!?』

「そりゃーあ!」
嵩樹は受け止めた状態からさらに槍を回転させ、タルワールを跳ね退けた

《いまだ!》
タルワールを押し返されたことにより体制を崩していたオーク達に向かって槍を横薙ぎに払った

『グァ』
『ガァ』
『グハァ』
「はぁ、、、はぁ、、」
《やったか?》

『コノヤロー!』
『ぶっ殺す!』
『ミンチにしてやる!』
《やっぱりこの程度じゃダメか》
嵩樹は起き上がってきたオーク達に対して槍を構えた

『オラァーア!』
袈裟切りに振るわれたタルワールを槍の柄で何とか受け流す

『ソラァー!』
横なぎに振るわれた斬撃を後ろに飛ぶことで何とか避ける

『シャァー!』
背後から逆袈裟に振るわれた斬撃を槍の穂で軌道を変えることで何とかしのぐ

《はぁ はぁ キツイなどうにかして数を減らさないと》
「今度はこちらからだ!」

嵩樹は近くにいたオークに向かって突きを繰り出した
「ハァー!」
『アァー!』
キン
対するオークもタルワールを逆袈裟に振るうことで槍を跳ね上げる

「ソヤァー!」
『ガァ』
跳ね上げられた槍を無理に戻すことはせず勢いをそのまま利用して石突でオークの顔面を殴り飛ばした

殴られたオークはそのまま後ろ向きに倒れ動かなくなった
《二体目!》

『ガズ! テメー!?』
『グーガ よせ!』
またも仲間を倒されたことにより頭に血が上った一体が突っ込んできた

『ソラァー!!!』
嵩樹は上段から振るられるタルワールを柄で受け流し突きを放った

『ガァハァ』
ドサ
《あと一体》

『ク、、、ここまでやるとはな』
「どうする引くなら見逃すが」
『はは、バカは言えここまでやられてすごすご帰れるかってんだ!』
「そうか」
会話はそこで終わり両者ともに獲物を構えた

「・・・」
『・・・』
張り詰めた空気が漂う中、相手の一挙手一投足を見逃すまいと相手の動きをつぶさに観察する

「・・・」
『・・・』

沈黙を破り先に動いたのはオークであった
『ファアー!』
「クゥ!」
袈裟掛けに振るわれたタルワールを柄で受け流したその時、もう一本のタルワールが下方から振るわれるのに気が付いた
《二刀流!?》

『ラァー!』
「ふぁあー!」
ガキン
槍を引き戻すことで何とか二撃目をしのぐ
『タァー!』
しのいだのもつかのま三撃目の横薙ぎが迫っていた
「ふ!」
しゃがむことで何とか避ける
『シャァー!』
しゃがんだ嵩樹目掛けて四撃目が振り下ろされる
「かぁ!」
槍を斜めに掲げて斬撃を逸らす
「そぃやー!」
逸らされたことにより体制を崩したオークに向かい体当たりをする
『グアァ』
《これで、、、決める!》
「せあぁー!!!」
構えを取れず無防備な状態のオークに向かって渾身の突きを放った
『やられるかぁ!!!』
崩れた体制ままタルワールを突き出す
バキ カラン
ザシュ
『うぅ、、、見事也』
ドサ

「・・・」
《終わった、のか、、、》
ドサ
その場に倒れこむ嵩樹
「はぁーーー」
「勝ったーーー!」
戦い敵を倒し生き残ったことを喜ぶ嵩樹であった


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異世界初戦闘終了です
擬音語おおいな~
オークが三体いたのでコンビネーション技を考えてしまいました
「ガイア、オルテガ、マシュー、ジェットストリーム〇ッタックだ!」
『『『お前、誰だよ』』』




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