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七大罪のバトルロワイヤル〜強欲として欲望のままに奪い尽くす〜

ぼろっこりー

能力検証



能力の検証。まずは、強欲から。
と、言っても赤ん坊状態で殺せる生物なんて微生物や虫程度しかいない。
そいつらにも魂はあるようで、意識すれば魂界に溜まっている感覚はするものの、スキルなんてものを持っている者なんていないようだし、その上大した魔力になりそうな気もしない。なのでそこについては無視しても構わない程度だ。

つまり実質、殺して利用できる程の魂の持ち主を殺せないということ。

まあそれでも、魂採と魂界、魂変は検証出来る。魂採なんて、もう検証出来たようなもんだ。
微生物などを殺して、その魂を魂界に収集出来ているのだから。

魂界も、魂を収集出来ることを確認したのだから、あとは物を入れるだけ。

座った状態で異空間を開くように念じると、目の前の空間にピキピキ、と音を立てながら亀裂が入り、縦に割れた。
中から溢れ出す黒色の光がゆっくりと手の形をかたどっていき、数本の黒い手になる。その手は、俺が中に仕舞おうと思っていた、俺に被せるための布団を素早く掴み、その亀裂の中に引きずり込む。
役目を終えたその手は、弾けるように消え、それと同時に空間に空いていた亀裂も消え失せていた。


うん、いちいち演出が過激。
わざわざ黒い手さんに入れてもらわなくても、自分で入れれる。


続けて、異空間に入れた布団を出そうとすると、先程と同じ演出の上、黒い手さんが布団を出してくれた。

うん、派手だ。便利なことには変わりないが。


最後に魂変の検証だが、これは次の能力と同時に行う。その能力は強欲之魔王に内包されている眷属生成だ。
眷属生成は魔力を対価に鬼、狐、鼠、猫系統の眷属を生成するというもの。それの対価に支払う魔力を、魂変で補い、その上で自分の中にあるはずの魔力とやらも使ってみる。

考えたら即実行。
生まれてから知らず知らずのうちに殺してしまっていた微生物や虫が持っていた数え切れないほどの魂達を、全て魂変の材料にする。
そして生み出すのは鼠系の配下。理由は大きさ的に困らなそうだから、という簡単なものだ。

魂達が魔力に変換されたのを感じる。
魂界には魔力も収納できるらしく、そこに貯蔵されたのを感じた。

さらに、それを使って眷属を生成する。
変換されたばかりの魔力、全部を費やし、その上で自身の魔力も消費し、鼠系の配下を生成。出来れば小さく、知能の高い個体になれ、そんな願いを込めた。

すると、謎の脱力感と共に俺の生活空間であるベットの上に光が渦巻き、段々とそれが形を作っていく。シルエットは普通の鼠。
しかし、完全に形作られたその配下は、明らかに普通の鼠とは違っていた。

一体ではない。その鼠は、沢山のとても小さな鼠が集まって形成されていた。
完全に連携が取れているようで、くんくんと匂いを嗅ぐように頭を揺らしている姿に違和感はない。

『『『『きこえますか』』』』

沢山の声、それでいてしっかりと発音の一つ一つが揃っている声が頭の中に響く。
どうやら、目の前にいる鼠達が頭の中に語りかけているらしい。

しかし、今は話せない赤ん坊の身。
聞こえている、と返すことさえできず困惑していると、沢山の鼠のうち一体がこちらに駆け寄ってきた。

『『『『ころして』』』』

再度頭に響く声。
それは自身の死をねだる声だった。

そこで、鼠達の意図を察する。
恐らく、何らかの形で俺のスキルを知っていて、一匹の魂から魂習で鼠のスキルを入手させようとしているのだろう。
きっと念話のようなスキルを持っているに違いない。

どうやって殺そうか。
大きさ的に言えば、本当に豆粒程度の大きさ。きっと幼いながらも大きさに差があるので、はたくだけでも倒せるだろう。
しかし、こう、手で直接生物を殺すのはなぁ。

まあ、文句ばっか垂れていても仕方ない。
目をぎゅっと瞑り、右手を大きくあげ、重力の勢いに俺自身の力を加えて小さな鼠を叩く。
すると、外傷はないものの、その鼠はだらっと地面に横たわり、一切の動きを見せなくなった。強いていうなら痙攣しているぐらいか。

驚くほどに動じない自分の気持ちに疑問を抱ちつつ、魂界に魂が入ってきたのを確認。それを検証の意味も込めて魂習を行使し、スキルにする。

その上で自分のステータスを見てみた。


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マモン・エリュー       0歳       人族

特殊能力ユニークスキル

    強欲

・魂採   殺害した相手の魂を収集できる。
・魂界   生物以外の物を収納可能な異空間
              を作れる。魂も収納可。
・魂習   魂に付属しているスキルを習得で
              きる。その際、その魂消滅。
・魂変   魂を魔力に変換できる。


    強欲之魔王

・物欲増加   物欲を増加させる。
・闘争本能   戦闘スキル、称号の取得難度
                     低下。
・眷属生成   鬼系、狐系、鼠系、猫系の眷
                     属を魔力を消費し召喚。
・進化   時が来れば進化する。


能力スキル

・無詠唱   詠唱を必要としない
・魔導   魔法を使う際に補正
・思考速度上昇   思考速度を上げる
・努力家   スキル習得難度を少し低下
・礼節   品のある行動を取れる
・統率   統率をとれるようになる
・鑑定   隠す意思のない者と自分より格下
              の者からステータスを読み取れる
              また、無機物の情報も取得可
・連動   同じ魂を持つ者同士なら完璧な連
              携が出来る
・俊敏   移動速度を上げる
・野生の勘   野生の勘が働く
 ・念話   声に出さず、念じることで話す事
               ができる

称号

・強欲   神から強欲と認められた者。強
              欲、強欲之魔王取得
・魔導師   詠唱をせずに魔法を使おうとし
                  続けた者。無詠唱、魔導取得
・継続   同じ事をし続けた者。努力家取得
・貴族   王から貴族と認められた血をひく
              者。礼節取得
・主人   配下を持つ者。統率を取得
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新しく増えたスキルの数々。
魂習はちゃんと行えたようだ。

鑑定、連動、俊敏、野生の勘、念話。
全て目の前の鼠が持っているスキルらしく、ちゃんと習得することができた。

試しに鑑定で鼠の一体を鑑定。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名無し         0歳       集合体鼠     

能力スキル
・鑑定   隠す意思のない者と自分より格下
              の者からステータスを読み取れる
              また、無機物の情報も取得可
・連動   同じ魂を持つ者同士なら完璧な連
              携が出来る
・俊敏   移動速度を上げる
・野生の勘   野生の勘が働く
 ・念話   声に出さず、念じることで話す事
               ができる

称号
・動物   動物系の者。野生の勘習得。

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鑑定を発動させると、俺のステータスを開示した際と同じように、鼠達のステータスも見ることが出来た。

集合体鼠、か。
日本にこんな鼠がいるところを見たこともないし、テレビなどの番組でも見たことがない。やはり異世界特有の種族か。

とりあえず、念話を使って鼠達に聞こえていると声を掛け、何が出来るか聞いたところ、彼等は離れ離れになっている場合でも念話と連動を使用できるので情報集めや索敵には持ってこいだ、と褒めてほしいです!感を醸し出しながら報告してきた。

確かにそれなら各地の情報を集められる上に、一匹一匹の大きさが豆粒なので見つかって駆除される、という心配も少なそうだ。

『じゃあ、早速ばらばらになって、魔法について調べてきて』

軽く褒めた後、俺は鼠達にそう命じる。
生まれて半年も経つが、全然魔法という不思議概念を理解できていない。

親は俺を抱っこしながら色々と見せてくれるのだが、俺は前世の記憶がある分、あれは畑だよ、あれは木だよ、なんて言われたって、ふーん、で?で終わりである。

俺はもっと、ファンタジーで、この世界にしかないものを知りたいのである。

『『『『わかりました。できるだけたくさんのじょうほうをあつめる』』』』

そう、嬉しそうに駆け出す鼠達の様子を見れば、裏切られるとか、命令に違反するとか、そういう心配はなさそうだ。

これで少ししたら魔法について知ることが出来るだろう。


本題からずれていたが、とりあえずこれで検証終了。あとは随時手に入れたスキルを確かめていこう。

鼠達が持って帰ってきてくれるであろう情報を心待ちにしながら、俺は今日もぐっすりと眠るのだ。




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