王子の僕には変態の姉がいる
第2話 人間界へ part2
鋳物工場 正面出入口前…
アーサー「ハァ…ついてないな」
割と早く入り口が見つかったのはいいけど…
フラルド「あらら」
折れた工場の煙突が出入口を塞いで通れそうにない
見たところ窓とかも無いし…他の入り口を探そう
アー「何かの工場みたいだし他にも入り口がーーー」
フラ「『フレア・ボム』っ☆」
…え
他の入り口を探しに行こうとした直後、道を塞いでいた煙突を消し飛ばした
ちょ…
フラ「さっ、行きましょ」
アー「ああ、うん…行こうか」
一瞬強引すぎるとは思ったが時間が無いことを考えると姉さんが正しいような気がしたので黙って進むことにした
僕らは工場内に入り、エントランスを見て回る
アー「んー…」
鋳物工場って中はこんな感じなのか?休憩スペースみたいなのが多い気がするけど…
フラ「あーちゃん、こっちこっち!」
姉さんが手を振ってる…何か見つけたのかな?
見て回るのをやめ、姉さんの元へ向かう
アー「姉さん、どうしたの?」
フラ「えへへ〜呼んでみただけーーーふぎゃっ!」ギシッ
アー「殴るよ?」
フラ「殴ってから言った!あうあうあう…」
…さっき煙突を消し飛ばしたのは単に入り口探すのがめんどくさかっただけか…ん?
殴って姉さんがよろめいた拍子に床が少し歪んだ…?
フラ「あらっ、そんなにお姉ちゃんの足を見て…もしかしてあーちゃんは足フェチ?」
アー「わかったわかった、それでいいからちょっとどいて」
姉さんを強引にどかし、わずかに歪んだ床と周りの床を鞘で叩いてみる
アー「!」
周りの床はカンカンと鳴るのに対し、その歪んだ床だけはコンコンという空洞音を響かせた
なるほど、そういうことか
アー「よっと」
剣を抜き、床を斬ってみる
フラ「あら、これって…」
予想通り、斬った床は隠し階段の開閉扉になっていたらしい、当然だが普通の工場はこんなものつけないし作らない
…なんか不気味だな
アー「…ちょっと調べてくるよ、姉さんはこのままエントランスを探してくれ」
フラ「え、あーちゃん1人で行くの?」
アー「探すところを分担した方がいいでしょ?」
隠し階段があったからといってゲームのようにエレナがそこにいるとは限らない
フラ「じゃ、私が調べてくるからあーちゃんがエントランスをお願い」
アー「え?」
いきなりそんなこと言って…どうせふざけながらサボーーー
フラ「地下は暗いかもしれないから魔法で照らせる私の方がいいでしょ?」
…
アー「…姉さんの言う通りだ、やっぱり姉さんが地下をお願い」
フラ「ええ!お姉ちゃんに任せなさい!」
決めつけは良くないと反省しつつ、地下へ降りていく姉さんを尻目にエントランスを見回る
アー「…」
見回り始めてから30秒もしないうちに『そいつ』は突然僕の背後に現れ、ぐりぐりと何かを僕の後頭部へ押し付けた
アー「へ?」
男の声「これはセミオートマチックハンドガン、いつでもアンタの頭を撃ち抜くことができる、命が惜しいなら言うことに従ってくれ、従うならカスリ傷1つ付けないと約束する」
背後の男は落ち着いた言葉でそう僕に話しかけてくる
アー「…」
気配を探知する限りどうやら人間らしい…僕は人間との無駄な争いを避けるため、とりあえず従うことにして背後の男に押されながら工場を出ることになった
姉さんもいるし後で戻ってこないとな…
…だがこの時、姉さんのいる地下でとんでもないことが起こっている事を僕は知らなかった
ほんの少し前 鋳物工場 地下シェルター
フラ「…思ったよりは暗くはないね」
コツコツと階段を降りながら私は空でぶつかりそうになった飛行機の事を考えていた
あーちゃんを守るためとはいえ咄嗟に翼のとこを抉ったのはまずかった…あーちゃんは気付いてなかったけど鋳物工場から少し(多分1㎞くらい?)離れた場所にその飛行機が墜落してた…
アー「…ごめん、あーちゃん」
やっぱり私には家族より大勢の他人を考えるなんて出来ないよ…
エレナを見つけた後、いつ墜落現場に花を供えに行くか考えながら歩いていると、すぐにシェルターのようなドアの前に着いた
んー、開かない
フラ「探知する限りえーちゃんは居なさそうね」
カンタンには壊せそうにないしここに居なくてよかった…ん?
コロコロ…
その時ペンのような小さく細い何かが転がってくるのを視界の隅に映っているのに気がついた
フラ「?あの小さな物はーーー」
カチャ
…!?
手を伸ばそうとした瞬間、背後からの僅かな音とただならぬ殺気に私は咄嗟に飛び退いた…と同時にドン!ドン!と大砲のような音が2回、うるさく地下に響く
?「…避けられる奴を久しぶりに見た」
フラ「!」
体勢を直し、声の方を見る
眼帯の男「…」
そこには右目に眼帯、右腕が肩まで義手の銀髪三つ編みの男が武器(確かライフルという武器)をこっちに向けたまま立っていた
この男人間かしら…?それにしてはーーー
フラ「怖っ…」
目つきのそれがとても人間には見えない、それこそまるで地獄の使いのような…
フラ「あなたはーーー」
眼帯の男「俺のことなんぞどうでもいい、これから言う俺の質問に答えろ」
フラ「…」
眼帯の男「拒むなら今すぐ殺す、素直に吐くならーーー殺すのは最期にしてやる」
理由は分からないがこの男は私の事を相当憎んでいるように見える
…そんなに恨まれるほど悪いことをした覚えはないんだけどなぁ
眼帯の男「まず…お前のフルネームを教えろ」
フラ「ヴェ?」
予想外すぎるおかしな質問につい間の抜けた声が出る
え?何これ?ナンパ?
眼帯の男「答えろ」
とりあえず答えた方が良さそうね…
フラ「フラルド・アルコットよ」
眼帯の男「ほう…アルコット、お前は人間か?そうでなけりゃ一体なんだ?」
フラ「う…」
どうしよう、素直に言おうか?いやでも吸血鬼だなんて言ってもこの人が信じるとは思えない、いっそ人間と言ってごまかすかーーー
眼帯の男「誤魔化さずに答えねぇと死期が早まるぞ」
フラ「!」
まるで私の心を読んだように念を押す男、私は少しだけ迷ったが…
フラ「吸血鬼…よ」
誤魔化さずに答えることにした
眼帯の男「ほう…」
フラ「…」
来るかしら…?
いつ男が向かってきても良いように身構える
眼帯の男「次の質問だ、上の黒髪のガキはお前の知り合いか?」
…?
フラ「ねえ、私が吸血鬼だって言って信じてるの?」
確かに今私は奇抜な格好をしているがまともな人間ならコスプレを疑うと思ったのに…
眼帯の男「俺が信じるかどうかなんてお前に関係あるのか?次質問の答えと関係ないことをその臭ぇ口から吐いてみろ、てめぇの眼球を抉ってやる」
フラ「…っ」
この男が何を考えているのかさっぱり分からないが少なくとも誤魔化しているとは思われてないようだ
眼帯の男「で?さっきの質問の答えは?」
フラ「…私の弟よ」
そう言った途端僅かに、だか確かに男の口元がニヤリと歪んだ
眼帯の男「なるほどな…それだけ分かれば充分だ、じゃあーーー」
!!!
フラ「『フレア・ボーーー
眼帯の男「死ね!」
男の表情は一瞬で殺意に塗れたものに変わり、2発ライフル弾を撃ってきた!
フラ「っっ!!っもー!いったいわね!」
幸いにも出しかけたフレア・ボムが壁となり、ライフル弾の軌道を大きく捻じ曲げたお陰で2発の内の1発が少しだけ腕の肉を削りとっただけで済んだ
こうなったらもうおふざけ無しで戦うしかない…!いや、おふざけしながら戦うつもりはないけど!
フラ「『フレア・スコール』!」
魔法を唱えると同時に部屋内に雨のように火の玉が降り注ぐ
眼帯の男「っ!」
手加減が出来ないからできることならやりたくなかったけど…殺そうとしてくるなら仕方ないわね
フラ「…ごめんね」
『フレア・スコール』によって死亡するであろう男に私は小さな声で謝る…が、次の瞬間私は根本的な間違いをしていることに気付く
眼帯の男「はんっ!」
フラ「!?」
男は降り注ぐ火の玉をまるで虫を払うかのように払いのけ、まっすぐこっちへ向かってくる
そんなばかなーーー
眼帯の男「甘ぇよ、クソアマ」
男がそう言った次の瞬間、私はライフル弾に撃ち抜かれた
第3話 part1 へ続く
↓プロフィール
クラマ・アルコット
性別 男
年齢 38歳
身長 185㎝
体重 87㎏
血液型 A
髪の色 銀
目の色 黒
武器 剣
好きなもの 料理、掃除
嫌いなもの 政治関係の会議
魔界の国、アルバシオンを治める現国王
国王と言っても堅苦しい雰囲気は全く無く国民からは『国王』ではなく『アルコットさん』と呼ばれている
また、元からか、もしくはそれの影響か、政治云々の会議は嫌いで「ここで喋っているくらいなら直接見に、聞きにいけばいいだろう!」とまともに会議室を使ったことがない、まあ王様がアウトドア派なお陰で国民から好かれているのだが
家事が好きで、最近は料理の研究に力を入れているが今いち納得がいかないらしい
魔法は1人だとからっきしで、唱える時はローズやメイドに手伝ってもらってやっと使えるようだ
魔法が使えないとはいえ剣の達人の彼は戦闘能力は高く、魔界で彼の右に出るものはおとぎ話で語られる伝説の吸血鬼ミリェニアか、彼の妻のローズ、そして娘のフラルドくらいだろう…意外と多いな…
アーサー「ハァ…ついてないな」
割と早く入り口が見つかったのはいいけど…
フラルド「あらら」
折れた工場の煙突が出入口を塞いで通れそうにない
見たところ窓とかも無いし…他の入り口を探そう
アー「何かの工場みたいだし他にも入り口がーーー」
フラ「『フレア・ボム』っ☆」
…え
他の入り口を探しに行こうとした直後、道を塞いでいた煙突を消し飛ばした
ちょ…
フラ「さっ、行きましょ」
アー「ああ、うん…行こうか」
一瞬強引すぎるとは思ったが時間が無いことを考えると姉さんが正しいような気がしたので黙って進むことにした
僕らは工場内に入り、エントランスを見て回る
アー「んー…」
鋳物工場って中はこんな感じなのか?休憩スペースみたいなのが多い気がするけど…
フラ「あーちゃん、こっちこっち!」
姉さんが手を振ってる…何か見つけたのかな?
見て回るのをやめ、姉さんの元へ向かう
アー「姉さん、どうしたの?」
フラ「えへへ〜呼んでみただけーーーふぎゃっ!」ギシッ
アー「殴るよ?」
フラ「殴ってから言った!あうあうあう…」
…さっき煙突を消し飛ばしたのは単に入り口探すのがめんどくさかっただけか…ん?
殴って姉さんがよろめいた拍子に床が少し歪んだ…?
フラ「あらっ、そんなにお姉ちゃんの足を見て…もしかしてあーちゃんは足フェチ?」
アー「わかったわかった、それでいいからちょっとどいて」
姉さんを強引にどかし、わずかに歪んだ床と周りの床を鞘で叩いてみる
アー「!」
周りの床はカンカンと鳴るのに対し、その歪んだ床だけはコンコンという空洞音を響かせた
なるほど、そういうことか
アー「よっと」
剣を抜き、床を斬ってみる
フラ「あら、これって…」
予想通り、斬った床は隠し階段の開閉扉になっていたらしい、当然だが普通の工場はこんなものつけないし作らない
…なんか不気味だな
アー「…ちょっと調べてくるよ、姉さんはこのままエントランスを探してくれ」
フラ「え、あーちゃん1人で行くの?」
アー「探すところを分担した方がいいでしょ?」
隠し階段があったからといってゲームのようにエレナがそこにいるとは限らない
フラ「じゃ、私が調べてくるからあーちゃんがエントランスをお願い」
アー「え?」
いきなりそんなこと言って…どうせふざけながらサボーーー
フラ「地下は暗いかもしれないから魔法で照らせる私の方がいいでしょ?」
…
アー「…姉さんの言う通りだ、やっぱり姉さんが地下をお願い」
フラ「ええ!お姉ちゃんに任せなさい!」
決めつけは良くないと反省しつつ、地下へ降りていく姉さんを尻目にエントランスを見回る
アー「…」
見回り始めてから30秒もしないうちに『そいつ』は突然僕の背後に現れ、ぐりぐりと何かを僕の後頭部へ押し付けた
アー「へ?」
男の声「これはセミオートマチックハンドガン、いつでもアンタの頭を撃ち抜くことができる、命が惜しいなら言うことに従ってくれ、従うならカスリ傷1つ付けないと約束する」
背後の男は落ち着いた言葉でそう僕に話しかけてくる
アー「…」
気配を探知する限りどうやら人間らしい…僕は人間との無駄な争いを避けるため、とりあえず従うことにして背後の男に押されながら工場を出ることになった
姉さんもいるし後で戻ってこないとな…
…だがこの時、姉さんのいる地下でとんでもないことが起こっている事を僕は知らなかった
ほんの少し前 鋳物工場 地下シェルター
フラ「…思ったよりは暗くはないね」
コツコツと階段を降りながら私は空でぶつかりそうになった飛行機の事を考えていた
あーちゃんを守るためとはいえ咄嗟に翼のとこを抉ったのはまずかった…あーちゃんは気付いてなかったけど鋳物工場から少し(多分1㎞くらい?)離れた場所にその飛行機が墜落してた…
アー「…ごめん、あーちゃん」
やっぱり私には家族より大勢の他人を考えるなんて出来ないよ…
エレナを見つけた後、いつ墜落現場に花を供えに行くか考えながら歩いていると、すぐにシェルターのようなドアの前に着いた
んー、開かない
フラ「探知する限りえーちゃんは居なさそうね」
カンタンには壊せそうにないしここに居なくてよかった…ん?
コロコロ…
その時ペンのような小さく細い何かが転がってくるのを視界の隅に映っているのに気がついた
フラ「?あの小さな物はーーー」
カチャ
…!?
手を伸ばそうとした瞬間、背後からの僅かな音とただならぬ殺気に私は咄嗟に飛び退いた…と同時にドン!ドン!と大砲のような音が2回、うるさく地下に響く
?「…避けられる奴を久しぶりに見た」
フラ「!」
体勢を直し、声の方を見る
眼帯の男「…」
そこには右目に眼帯、右腕が肩まで義手の銀髪三つ編みの男が武器(確かライフルという武器)をこっちに向けたまま立っていた
この男人間かしら…?それにしてはーーー
フラ「怖っ…」
目つきのそれがとても人間には見えない、それこそまるで地獄の使いのような…
フラ「あなたはーーー」
眼帯の男「俺のことなんぞどうでもいい、これから言う俺の質問に答えろ」
フラ「…」
眼帯の男「拒むなら今すぐ殺す、素直に吐くならーーー殺すのは最期にしてやる」
理由は分からないがこの男は私の事を相当憎んでいるように見える
…そんなに恨まれるほど悪いことをした覚えはないんだけどなぁ
眼帯の男「まず…お前のフルネームを教えろ」
フラ「ヴェ?」
予想外すぎるおかしな質問につい間の抜けた声が出る
え?何これ?ナンパ?
眼帯の男「答えろ」
とりあえず答えた方が良さそうね…
フラ「フラルド・アルコットよ」
眼帯の男「ほう…アルコット、お前は人間か?そうでなけりゃ一体なんだ?」
フラ「う…」
どうしよう、素直に言おうか?いやでも吸血鬼だなんて言ってもこの人が信じるとは思えない、いっそ人間と言ってごまかすかーーー
眼帯の男「誤魔化さずに答えねぇと死期が早まるぞ」
フラ「!」
まるで私の心を読んだように念を押す男、私は少しだけ迷ったが…
フラ「吸血鬼…よ」
誤魔化さずに答えることにした
眼帯の男「ほう…」
フラ「…」
来るかしら…?
いつ男が向かってきても良いように身構える
眼帯の男「次の質問だ、上の黒髪のガキはお前の知り合いか?」
…?
フラ「ねえ、私が吸血鬼だって言って信じてるの?」
確かに今私は奇抜な格好をしているがまともな人間ならコスプレを疑うと思ったのに…
眼帯の男「俺が信じるかどうかなんてお前に関係あるのか?次質問の答えと関係ないことをその臭ぇ口から吐いてみろ、てめぇの眼球を抉ってやる」
フラ「…っ」
この男が何を考えているのかさっぱり分からないが少なくとも誤魔化しているとは思われてないようだ
眼帯の男「で?さっきの質問の答えは?」
フラ「…私の弟よ」
そう言った途端僅かに、だか確かに男の口元がニヤリと歪んだ
眼帯の男「なるほどな…それだけ分かれば充分だ、じゃあーーー」
!!!
フラ「『フレア・ボーーー
眼帯の男「死ね!」
男の表情は一瞬で殺意に塗れたものに変わり、2発ライフル弾を撃ってきた!
フラ「っっ!!っもー!いったいわね!」
幸いにも出しかけたフレア・ボムが壁となり、ライフル弾の軌道を大きく捻じ曲げたお陰で2発の内の1発が少しだけ腕の肉を削りとっただけで済んだ
こうなったらもうおふざけ無しで戦うしかない…!いや、おふざけしながら戦うつもりはないけど!
フラ「『フレア・スコール』!」
魔法を唱えると同時に部屋内に雨のように火の玉が降り注ぐ
眼帯の男「っ!」
手加減が出来ないからできることならやりたくなかったけど…殺そうとしてくるなら仕方ないわね
フラ「…ごめんね」
『フレア・スコール』によって死亡するであろう男に私は小さな声で謝る…が、次の瞬間私は根本的な間違いをしていることに気付く
眼帯の男「はんっ!」
フラ「!?」
男は降り注ぐ火の玉をまるで虫を払うかのように払いのけ、まっすぐこっちへ向かってくる
そんなばかなーーー
眼帯の男「甘ぇよ、クソアマ」
男がそう言った次の瞬間、私はライフル弾に撃ち抜かれた
第3話 part1 へ続く
↓プロフィール
クラマ・アルコット
性別 男
年齢 38歳
身長 185㎝
体重 87㎏
血液型 A
髪の色 銀
目の色 黒
武器 剣
好きなもの 料理、掃除
嫌いなもの 政治関係の会議
魔界の国、アルバシオンを治める現国王
国王と言っても堅苦しい雰囲気は全く無く国民からは『国王』ではなく『アルコットさん』と呼ばれている
また、元からか、もしくはそれの影響か、政治云々の会議は嫌いで「ここで喋っているくらいなら直接見に、聞きにいけばいいだろう!」とまともに会議室を使ったことがない、まあ王様がアウトドア派なお陰で国民から好かれているのだが
家事が好きで、最近は料理の研究に力を入れているが今いち納得がいかないらしい
魔法は1人だとからっきしで、唱える時はローズやメイドに手伝ってもらってやっと使えるようだ
魔法が使えないとはいえ剣の達人の彼は戦闘能力は高く、魔界で彼の右に出るものはおとぎ話で語られる伝説の吸血鬼ミリェニアか、彼の妻のローズ、そして娘のフラルドくらいだろう…意外と多いな…
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