Guilty or Notguilty
エピローグ
チャイムが鳴り、中峰龍紀は夕飯を作っていた手を止めて時計を見た。
時計の針はちょうど七時を指していた。
「お、時間、ぴったりだな」
今朝、会社に行く前、玄関まで見送った龍紀に藍澤悠希は「七時に帰ってくるから」と言って出て行った。
だから、家のチャイムが鳴った時、悠希が帰ってきたと信じて疑わなかった。
一緒の家に住んでいるんだから合鍵を持っているはずだが、龍紀が家にいる時、何故か悠希はそれを使わない。
一回、理由を聞いた時、悠希は「玄関まで迎えに来てもらうと安心するから」と照れながらもそう言った。
それを聞いてから龍紀は、自分が休みで家にいる時は玄関のドアを開けて悠希を出迎える癖がついた。
この日も悠希が帰ってくると言った時間にチャイムが鳴ったので当然、悠希が帰ってきたんだと疑いもせず、だからもちろんいつもなら確認の為、チャイムが鳴ると見ていたインターホンのカメラを、この時は見る事なく玄関のドアを開けた。
笑顔で。
「お帰り~、ぴったりだな………」
だが、そこにいた悠希とは別人の、だが見覚えのある顔に笑顔は固まり言葉は途切れた。
-何故、コイツが家に………。
そう疑問に思う間もなく胸に衝撃が走り、目を見開く。
嫌な予感がして自分の胸を見ると、そこに包丁の柄が突き出ていた。
-何故、胸からこんな物が突き出ているんだ………。
そう思った途端、足から力が抜けてその場に崩れるように倒れた。
-俺はコイツに刺されたのか………。
どこか遠くで悲鳴が聞こえる………。
「お前は邪魔なんだよ…お前さえいなければ………」
-後の言葉は龍紀には聞こえなかった………。
時計の針はちょうど七時を指していた。
「お、時間、ぴったりだな」
今朝、会社に行く前、玄関まで見送った龍紀に藍澤悠希は「七時に帰ってくるから」と言って出て行った。
だから、家のチャイムが鳴った時、悠希が帰ってきたと信じて疑わなかった。
一緒の家に住んでいるんだから合鍵を持っているはずだが、龍紀が家にいる時、何故か悠希はそれを使わない。
一回、理由を聞いた時、悠希は「玄関まで迎えに来てもらうと安心するから」と照れながらもそう言った。
それを聞いてから龍紀は、自分が休みで家にいる時は玄関のドアを開けて悠希を出迎える癖がついた。
この日も悠希が帰ってくると言った時間にチャイムが鳴ったので当然、悠希が帰ってきたんだと疑いもせず、だからもちろんいつもなら確認の為、チャイムが鳴ると見ていたインターホンのカメラを、この時は見る事なく玄関のドアを開けた。
笑顔で。
「お帰り~、ぴったりだな………」
だが、そこにいた悠希とは別人の、だが見覚えのある顔に笑顔は固まり言葉は途切れた。
-何故、コイツが家に………。
そう疑問に思う間もなく胸に衝撃が走り、目を見開く。
嫌な予感がして自分の胸を見ると、そこに包丁の柄が突き出ていた。
-何故、胸からこんな物が突き出ているんだ………。
そう思った途端、足から力が抜けてその場に崩れるように倒れた。
-俺はコイツに刺されたのか………。
どこか遠くで悲鳴が聞こえる………。
「お前は邪魔なんだよ…お前さえいなければ………」
-後の言葉は龍紀には聞こえなかった………。
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