Re-start 異世界生活って結構自分に合っている件

ロミにゃん

37 いつも大体誰かが部屋にいるんです



吹き飛ばされそうになりながら、私達は何とかお屋敷まで帰ってきた。

使用人達「おかえりなさいませ」

クラウド「この雨の中大変でしたでしょう、すぐにお風呂へどうぞ。ですがその前に。。。。。」

ビューーーヒューーーーン!!!

ロミ「おぉ!!」

クラウドさんが風魔法を使って私達の濡れた服を乾かしてくれた!!!
泥汚れまで落ちてる!!!
ちょっと感動だよ!!
その後、大浴場に案内されみんなでお風呂に入った。


カポーーーーン、チャプン

一同「ふぅーーー( ´͈ ᵕ `͈ )」

湯船に浸かって、溜息でちゃったよぉ


ロミ「キングの時と違って、拠点まで瞬時に移動できるシステムないのかなぁ、ここまで戻るのもこの天候のせいで物凄く疲れたねぇ。。。ポータルもこの家と町の入り口しか無いし、家から港までは割と近いけど、それでも大変だしさ、キースさん達の居る商業エリアは街の入り口付近だから、ポータルで飛べるんだけど。。。」

白バラ「この街高低差が激しいからもう少し、移動を楽にする方法が欲しいわよね」

一同「それなっ( ´͈ ᵕ `͈ )ふぅ」






さっぱりした後は三階の私の部屋にみんなで戻って、女子会を始めた

クラウドさんに飲み物やお菓子を部屋まで運んでもらって、ちょっとしたパーティーが始まった。
10分程経った頃に男性グループも合流して、結局みんなで私の部屋に全員集まった。笑

10人入っても私の部屋はまだまだ余裕がある。

クラウド「先程ジャック様よりご質問を頂戴いたしましたのでお調べいたしました。」

ジャック「どうでした?」

クラウド「"移動手段が楽になる方法"という事でしたので、お調べ致しました結果、"ポータルの欠片"と言う物を所持していれば、一度訪れたポータルへはダンジョン内で無い限り即座に移動できる魔法のアイテムがあるようでございます」

私達がお風呂で話してた事だ!
ジャックさんも同じ事考えてて聞いといてくれたんだ!
さっすがぁ!

ロミ「おぉ、そんなアイテムがあるなんて!絶対欲しいよね!どこで手に入りますか???」

クラウド「残念ですがこの街では手に入らないのです。キャタルス王国の職人が作っている。という事まではお調べする事ができたのですが、それ以上は現段階では分かりかねます。お役に立てず申し訳ありません。。。」

ジャック「それだけわかれば十分です!ありがとうございました」

クラウド「いえ、とんでもございません。では失礼いたします」

クラウドさんは深々とお辞儀をして部屋を出て行った。
明日私とジャックが向かうキャタル王国に目的の物はある。

ジャック「キャタルス王国の職人を探して買ってくるよ」

ロミ「よーし、このミッションは必ず成功させてみせる!」

一同「よろしくね!二人とも!」



みんなと夕食までたわいも無い会話で盛り上がった。
皆んなの職業の話やキング以外のゲームの話など。。。話は尽きない。

天候はますます荒れ模様だ。
窓に打ち付ける風と雨が大きな音を立てる

ロミ「一人だとなんか広すぎて怖いんだよねぇみんながいてくれて助かります」

桜子「わかるー下の部屋はここよりは小さいけどそれでも私の住んでたマンションよりも断然広いし、家具は高級品ばかりだし本当に落ち着かないわよね」

一同「それなっ」





私は気圧のせいなのか疲れなのか頭痛がして、少しベットで横になった

桜子「うるさかったら下に行くから」
ロミ「大丈夫!寧ろいて下さい。その方が落ち着いて寝れるから」

ネコッチ「大丈夫ですか?熱は無いです?」

ネコッチは看護士さんをしていたらしい。

ステータス欄で自分の身体情報は確認できる為、見てみると、

ロミ「37.9だぁ」
ネコッチ「微熱ですね。私、市販の解熱剤持ってるので飲んでください」

向こうの世界から唯一持ち込めたのは身につけていた鞄と中身だけ。
私も多少なら薬を持ってるけど、今はネコッチに貰っておこう。。。

桜子「疲れがでてもおかしくないわよ。私達もきちんと休息をとりましょう。ってわけで、今夜は21時消灯なんてどうかしら」

アカギ「自分で言ってて絶対、守れないだろ。俺は絶対無理だ酒を飲まないと、眠れないしな」

白バラ「私は今夜は21時寝てみようかな」
ネコッチ「私も白バラさんと同意見です」

ロミ「みんな程々にね。ぶっ倒れてからじゃ遅いからねぇ」

ジャック「病人の言う言葉が一番、説得力あるね」

一同の笑い声









あれ、私は眠ってしまったみたい。。。
相変わらず雨が降っている、、、

部屋を見てみると誰もいない???
時計を見ると20:25。夕飯の時間は過ぎていた。
まぁいいや今夜は食べずに寝ようかな

コンコン
だれかが部屋を訪れたみたい。
重い体を起こしドアを開けに行く

ガチャ、
ドアを10センチほど開けると上城さんが立っていた。

上城「体調はどお?」

私はまだちょっと寝ぼけているので無言のままドアを開け上城さんを部屋に招き入れ、そのままベットに潜り込んだ

上城「あれ?寝ぼけてる???様子を見に来たんだけど。。。」

バニラ「寝ぼけてるな」

ベットに座っているバニラが返事をした

上城さんが私のおでこに触れ熱を見てくれた

上城「下がってる、かな???」

そのまま頭をなでてくれた。
気持ちよくってつい顔が緩む(*´꒳`*)
それを見て上城さんがクスクスと笑っている。

上城「しばらく会えなくなるからね、話がしたかったけど疲れてるよね、ごめんね、押しかけちゃって。」

ロミ「そんな事ないです」

上城「ねぇ、旅に出てもメッセージ送っていい?」
ロミ「はい」
上城「毎日送るね」
ロミ「はい」
上城「ロミーさんも送ってね」
ロミ「はい」

バニラ「(乙女か!)」←心の声←私には聞こえている

ロミ「くすくす」

上城「本当はジャックと二人で行って欲しくないんだけど、僕は足手まといだから」

小声だった為聞き取れず私は聞き返した

上城「いや、何でもないよ。君達が帰ってくるまでに必ず、並んで歩けるだけの力をつけるからね。あまり先に行かないでくれないかな、、、」

ロミ「何言ってるんですか?部長より私が優秀なはずないで、、す。。。スースー」

上城「。。。」

バニラ「お前、いつまでロミーの頭なでてんだ。しかも手まで握って」

上城「!?(しまった!無意識につい!!!)」












ロミ「ふぁぁぁぁあ、ん?」

ベットの横で椅子に座って上城さんが寝ていた。
手を繋いだまま。。。タッハー(///∇///)
わ、わ、わ、わ私が握って離さなかったせいかな、、、、、、
どどど、どーしよー

上城さんを起こさないようにそっと手を解いて、私は起き上がった。
椅子で寝るの辛くないのかな?
ベットで寝かせてあげよう。そうしよう

私はベットから降り、杖を取り出して上城さに"Fly"をかけベットまでそっと運んで、乗せてあげた。

上城「う、うーん」

!?起こしちゃった???
大丈夫そうだね、、、
寝返りを打ちそのまま眠る上城さんにそっと布団をかけてあけだ。


時刻は6:30
私はメイクルームに行き、アイマスクを外し顔を洗って、髪をくしでといて、身支度を済ませた。
部屋のソファにすわり、アイテムBOXのチェックして、旅に使えそうなアイテムの整理をした。

換金できそうなアイテムが大分増えてきたなぁ
キャタルスシティで売ってみよう。
物価とかも違うんだろうか。。。
おやつは300円まで。。。と言いつつ、大量に買い込んであるから大丈夫。
もしも、何かあって野宿になっても寝袋もテントもテーブルも何でも揃ってるから大丈夫。

道中って夜はどうするのかな?
馬車の後ろが部屋になってるなら大丈夫かな?
どこかの街とか村に寄り道しながらかな?

ってか昨日からの雨で道とかって大丈夫なのかなぁ。
あ、いざとなれば魔法で馬車を浮かせればいいか。



コンコン、
誰だろう、、、

ガチャ、

ジャック「おはよう、起きてたんだね」

ロミ「おはようございます」

ジャック「!?」

ジャックさんが私の部屋に入りすぐに私のベットに上城さんが寝ている事に気がついて驚いている

あっやっべっ!しまった!!!(´^p^`)
どうみてもこの状況、勘違いされるやつやーーーーー(° ∇ °;)

ジャック「ご、ごめんね、2人がそんいう関係って知らなかった」
ロミ「え、え、待ってください、違いますから!」
上城「う、うーん、ロミーさんおはよう。。。ってアレ?何でロミーさんのベットで俺寝てるの!?アレ?まさか!?」

ロミ「違う、違いますから、何もないですから、」

ジャック「別に言い訳とかしなくても、隠す事ないよ。誰にも言わないから」

あれ?なんかちょっと怒ってる???

ベットの上では上城さんもパニックってるし、ジャックさんも動揺してるし、だれかたすけてぇぇえええええ


バニラ「ぎゃはは、ぎゃははははは、は、腹いてぇぇぇえええ!!!ぎゃはははははは」






この後何とか誤解は解けた????

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