Re-start 異世界生活って結構自分に合っている件
17 冒険に必要な物を揃えましょう。
そう言えば、ギルド対抗のサマーイベントの時に、同じギルドのジャックっと、一緒に遊んだ気がする。
その時マボロシ島の幻の塔を制覇したような・・・
アレ?なんか思い出せないなぁ・・・
「よぉお二人さんはなんの武器を使うんだい」
キースさんが声をかけてくれて、ジャックさんの武器を
「私は銃と槍を使ってましたので、どちらかをお願いします」
あぁそうだそうだ!
華麗なるガンさばきからこれまた華麗な切り換えからの鋭い槍の突き!
ゲームの時使ってた!!
ダンディなイメージだったんだよ!
でも、実際はものすごーくスマートな感じの人だなぁ・・・うん。大人の男性って感じでいい!
早くジャックさんの戦うところ生で観たい!!!
この世界では、二つの武器を装備できるか確認してみたところ、初心者には切り換えが難しそうだけど、使い分ける冒険者もいるらしいので、可能みたい。
私も、剣を持ちたいから、試す価値はありそう。
「ジャックさんと私には、初心者向けじゃなくハイランクの武器を見せてもらえませんか?」
キース「ほぉ、まぁ今朝の魔神の攻撃を防ぐだけのあんたが言うんだから、相当なんだろうな、ちょっと待ってろ」
「そんないいもの持つ資格ないと思うけど・・・」
「なんでですか?ジャックさんなら大丈夫ですよー」
沢山の装備を見せてもらってじっくり納得のいくものを選んだ。
みんなスマホの画面で自分達のステータスを確認しあっている。
普段スマホでのプレイ画面を見慣れているから、みんな中々スマホから目が離せない見たい。
「明日は皆さん何をされるんですか?」
明日か、何しようか・・・帰る方法は分からないし、目的もまだ無い・・・
「駆け出し冒険者でも簡単な狩場ってありますか」
ナイス!アカギさん!まずは生活する為にモンスターを狩らなきゃね!
「それもならいい場所がある。ここから東に行ったところに、廃坑があるんだ。そこならちょうどいいと思うぜ。ただし、下に降りれば降りるほど敵も強くなるから油断は禁物だぜ」
「なら、そこにいきましょう!」
「その前にハンター協会に冒険者登録しに行ったほうがいいぞ」
「ハンター協会!」
「詳しくは明日、直接行って受付の姉ちゃん達に聞くといい!報酬も増えるからまずは登録からだな」
「キースさん、防具は、どんなものがあるんですかー?私、このジャージなんとかしたくて・・・」
「うーん、それぞれに合った物を使うにこしたことはないんだが・・・冒険者はある程度、どこかのギルドに所属する事も多いんだ、所属しないソロのハンターもいる。ギルドを立ち上げる事も可能だがまぁそれは、ハンター協会で詳しく聞いてみるといい。制服を使うファミリーもいてな、お揃いの防具ってのも、いいかもしれないぜ」
へぇ、ギルドかぁ。どっかに所属するのもありかもしれないなぁ、この世界の事や元の世界に戻る方法とか有力な情報を得られるかもしれないし。
「そこでだ、あんた達、とりあえず、慣れるまで、お揃いの防具を着けたらどうだ?駆け出し冒険者用の装備がある、これなんてどうだろうか。ギルドを立ち上げるなら制服、うちで注文してくれよ!安くしとくぜ!」
数ある装備からそれぞれに合った防具を選ぶのは今はまだ困難だと考え、キースさんの提案に従う事にした。
「なんか、学生に戻った気分ですね?」
「わー制服って言っても、コートだけだから、ちょっと安心したよぉ流石に、この歳で、学ランやブレザーみたいなのは無理があるしな・・・」
学ランとかセーラー服とかブレザーとか、みんなが来ている姿を想像してニヤニヤしてしまった。
男性陣ってよくみるとみんなイケメン揃いだからブレザーとか超似合いそう!
女性陣も私以外はみんな美人だし、私以外は、似合いそうだなぁ!私以外は!
学パロとかで何かいいネタ思いつきそうな・・・
「ロミちゃん、ニヤニヤしちゃって、変な妄想してるでしょ」
あ、バレてる!!
「嫌だなぁ、あはは、あは、あはははは」
みんな似合ってます!目の保養に写真撮らせてもらっちゃおーーっと!
「じゃ明日は各自ハンター協会で登録をしに行こう。冒険はその後だね」
スマホの時計を見ると20:40桜子さんはまだ飲むみたい。
上城さんとジャックさんはお風呂に行くらしい、私もお風呂入って、夜の街を散歩してこようかなぁ。
「ロミー、お風呂入りますか?案内します」
「ありがとー!ナターシャも一緒に入ろー」
「私はまだ片付けがあるので」
ぶーぶーまぁいっか一人で入るかぁ
サッパリした私は髪をタオルで拭きながら外に出て空を見上げると星がたくさん見えた。
都会じゃこんなに星見えないわぁすごい綺麗だなぁ。
お風呂は宿の裏手に別棟があって、外にはちょっとしたテーブルとベンチもある。
洗濯場も完備されている。
私はベンチに座ってボーーーっと星を眺めた
ここまでまだ3日しか経ってないけど、濃い三日間だったなぁ。
あぁそういえば、神殿からの帰りに気を失っている間の司祭様との会話を教えてもらって、夜は月光浴をするように教えてもらった。
濁った魔力が浄化されるんだって。ここからだとちょっと月が見えないなぁ。
この場所は建物の陰になってるけど、ちょうど二階から上の部屋は月明かりが当たってるのが見えた。
部屋に戻って窓から月を見てみようかな。
ゆっくり立ち上がり、宿に入ろうとした時、男湯の方からジャックさんと上城さんが出てきた。
「ジャックさん着痩せするタイプなんですね。腹筋どうやって鍛えてます?」
「何言ってるんだい君の方が立派な腹筋じゃないか」
なにそれ、詳しく聞きたいんですけど!年の差のあるイケメン二人が肉体美について褒め合っているとかこんな良いネタ聞き逃すわけにはいかないでしょ。笑
「お二人とも腹筋割れてるとかメッチャ見たいんですけど」
「ロミーさん!」
二人が声を揃えて、私を呼んだ。
「人に見せるほどじゃないよ。お恥ずかしい」
「こんなおじさんの体見ても良いことないよ」
いや、謙遜しちゃってるけど、その服の隙間からチラリと見えてる腹筋と腕といいどう見ても良い身体つきだろ!笑
「ジャックさんも僕たちの部屋に来ません?ベッド余ってるし」
「おぉナイスアイデアですねぇ」
「え?良いのかい?」
ジャックは驚いた表情をしていた。
部屋に入り、真っ先に椅子を窓の前に持っていき月明かりを眺められる位置に座った
「本当にここで寝ても良いのかい?」
「実のところ女性二人と男一人って抵抗あったんで、ジャックさんが来てくれたらだいぶ助かります」
私は、うんうんと頷いた。
「どうも、若い男の子達の中に入るのが気が引けてね。こんなおじさんじゃ申し訳なくて」
バニラがテーブルにピョンと飛び乗りジャックさんの目の前に座った。
しばらくジャックさんと見つめあった後その場に丸まった。
「なんか言うのかと思った」
「はは、バニラくん、なでていいかな?」
ジャックさんが優しくバニラを撫でるとゴロゴロと言っている!こいつゴロゴロ言うんだ!
「ふわぁ、昼くらいまで寝たいなぁ」
「あぁそうだねぇ明日はちょっとゆっくり起きようか?」
「そうだね、みんなも疲れてるだろうしゆっくりするのも良いかもしれないね」
私は窓から入る月明かりを浴びながらウトウトしてきた。
「ロミーさんベッドで眠りなよ」
「いやー、月光浴を最低でも一時間くらいしとかないとなぁと思って」
「風邪ひかないように毛布かけるかい?」
ジャックさんが、毛布を背中にかけてくれた。
「ありがとう、ござ・・・す。むにゃむにゃ」
気がつくとベットの上で目が覚めた。
あ、寝てた!しかも誰かが私をベッドに運んでくれたようだ・・・
うわぁぁぁぁぁぁあ、はずかしぃぃぃ!
みんな寝てる?桜子さんも戻ってきてる。
スマホの時計を見てみると夜中の1:25か・・・
うーん!っと腕を伸ばすと、なんか変に目が冴えた。
すこし外を散歩しようかな?私はそっとベッドから降りると窓の前に置いた椅子に腰掛けタブレットを持ったジャックさんが居た。
「あ、まだ起きてたんですか??」
「うん、眠れなくてね」
ロミ「私散歩に行ってきます」
「え、こんな時間に?危ないよ。私も行くよ」
二人で夜の街をお散歩する事にした。
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