花飾らない恋

ノベルバユーザー312049

真実と密談

海「帰るにも荷物は教室だったし、一応来たけど、なんでお前もいるんだよ」

珠璃「保護者だから?」

海「違うんだよなぁ」

珠璃「まあまあ、私達は家族同然だ、共に怒られようではないか」

海「いやいいんだけどね、それじゃ開けるよ」

少年は大きく重たいドアを押す、ドアはゆっくりと開き生暖かい風が少年に当たる

八咫「やあ!待っていたよ!」

海「え、八咫博士じゃないですか、何故ここに?」

八咫「君に話があったんだよ、後ろのかわいい子には別に用はないんだけどね、ついでだし聞いていてもいいよ」

ニヤリと少女に目をやる、少女は目が会うとムスッとした顔をする、

珠璃「保護者です」

海「いや違うけど、そんなとこです」

八咫「え、そんなとこなのかい、やっぱり面白いな君たちは、」

ハハハと笑う、

海(やっぱり珠璃と博士似てるな)

八咫「さて本題に入ろうか、」

彼女はゆっくりと近づいてくる、少年の目の前に止まるとニッコリと笑う

八咫「私は実は君の能力を知っている、ついでに君のも知ってるよー」

2人は顔を歪める、

海「誰から聞いたんですか、」

八咫「そこの男の人」

彼女は窓際に立っているスーツの男性を指さす、

珠璃「お父さん?」

政「いや、珠璃、これは違うんだ」

八咫「やましいことじゃないよ、一応私は花の研究長をやっているからね、そこら辺は仕事だよ」

ニッコリと笑う、

海(やっぱり似てるな、珠璃のお母さん、なわけないか、若すぎる気がする)

八咫「話を戻すよ、私は君たちの能力を知っている、そして君たちが希少能力を普段あまり使用していないことも知っている」

少年は驚く、自分の能力に加え、使用頻度まで知られているとは、そういう驚きだ

八咫「希少能力には枝にも蕾にもない特別なエネルギーがあり、それが使用される時により放出されている、私達は「種」の能力と呼んでいる、それを観測することの出来る装置を私は発明した、」

海「それで僕らの希少能力のエネルギーの変化を見て使用頻度の確認までしてたってことですか」

八咫「その通り、希少能力エネルギー、は能力によって違う、今世界には希少能力所持者が私を合わせて7名いる、日本に3人もいるから実質半数だな」

珠璃「私も質問してもいいですか」

八咫「ふむ、いいんじゃないか、くだらなければ無視するし、」

珠璃「他の国は希少能力の存在を認知しているのですか、」

八咫「いや、希少能力について認知してるとは言えないが、レアな能力があることは知っている、だから、希少能力を見つけることは私にしかできない」

珠璃「その情報が日本国外の要注意団体に漏れる可能性とかは」

八咫「お前の父親と君たち2人が言わない限り漏れるわけがないだろう、」

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