WORLD RACK(ワールドラック)

はうたゆしか

52 守りたいもの


「本家のやつだけあってセンスの塊だなお前」

体術やら剣術は7歳になる頃にはそこらへんの大人に負けないくらいになった。

そして、それくらいからガリョウテンセイ一族への反逆者が増え、争いも増えた。

「兄上、今日もお稽古ですか?」

「うん、お前は?リレン」

弟リレンはアレンと1歳違いで、あまり弟という感じはしなかった。


「僕もであります!父上に教わるのですが、兄上も一緒にどうです?」

「俺はいいよ。マサムと約束がある」

「あいつに肩入れしすぎじゃねぇか、アレン」

ふと、声がしたのは4つある分家のうちの1つの長男でアレンと同い歳の男、キョウガ。

「んだ、キョウ。手合わせなら今は受けねえぞ」

「そんなんじゃねぇよ、俺も今から稽古だからな」

「お前こそ、セイレンをずいぶん慕ってる」

そう言ったアレンにキョウガは笑った。

「なあマサム」

「ん?」

「まわりは父上みたいな考えのやつばっかなのに、なんでマサムはこういう考えを持ち続けてられるの」

「難しいこときくなぁ、ガキのくせして」

「ガキじゃねーし」

「はいはい。別に大したことじゃないね。お前も信じたいものを信じりゃいい」

アレンの信じるもの、それはマサムだ。

「そんで、守りたいものを守るために戦えばそれでいい」

守りたいもの。

マサム、リレン、キョウガ、母…。

「俺、もっともっと強くなる!」

「そうかそうか、じゃあお前にこれを託そう」

そう言ってマサムがくれたのが、雷のナタストーンだった。

これが初めて扱うナタストーン。

「アレン!お前は頭もなかなかキレものだ!3年後、10歳にひとつの軍の隊長をうけおってもらう!」

「俺が…?」

「まっ、お前の父上もそれくらいに小隊の隊長についたしな。お前も一応見習いは終わりってわけだ!」

「隊長……」

アレンは口にしてみた。

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