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はうたゆしか

47 サヤカの戦い!


「お待ちなさい!!」

サヤカらが走っていると、あたりが雪でおおわれた。

「……!!」

すごいスピードで雪玉が投げられてくる。

「伏せて!」

サヤカの声で、リタらは床に伏せる。

「そっから先は行かせないわ」

「雪女…っ。オルさん、剣かして」

サヤカはオルから剣を受け取る。

「先にいってちょうだい。すぐ行く」

サヤカが雪女の前で剣を構える。

「そんな、サヤカさん1人じゃ」

「私は平気よ、リタ。だてに10年父の追っ手から逃げてきたワケじゃない」

リタは剣を構えるサヤカを見つめる。

「リタ様、兵士がさらに来てます!」

雪女の背後にあった部屋から、兵士が3人出てきた。

リタとオルたちの方へ来るが、オルとシイでくい止める。

「行って!!」

サヤカは3人にそう叫ぶと同時に雪女に突っ込んでいく。



「っち、なかなか先に進めないな」

ミヅキ・トエムより一足先にリタの方へ向かったアレンは、大量の兵士に足止めをくらっていた。

(サヤカたちは先に進んだか)

目に見える範囲にサヤカらはいない。

(急ごう…!)

「アレン!!」

そう思っていた矢先、ミヅキとトエムが到着した。

「ちゃんと倒せたか」

「もちろんですよアレン隊長!!俺とミヅキのコンビネーションときたら…と、話したいとこだけど、そんな時間はないらしい」

目の前の兵士の数を前に、トエムが笑う。

「急ぐぞ2人とも」

「「おう!!」」


「いいのかしら、あなた。1人で私とやり合う気??」  

サヤカが突っ込み、振るった剣は雪の壁をまっぷたつにしただけだった。

「いい太刀筋ね」

「そりゃどうもっ」

サヤカは素早く基本体勢に戻り、再びふりかぶる。

雪女は素早く雪の壁をつくる。

「守ってばかりでどうするのよ」

サヤカは挑発するように雪女に言う。

「ガードの高い女の方がモテるのよ?」

サヤカは再びふりかぶるフリをして、雪女の足元を蹴る。

「今の流行りはガンガンいく攻めの肉食系女なのよっ!!」



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