作成中止

はうたゆしか

38 ミヅキvsハレイの決着


「トムっ、牢屋が見えた!!」

「おう…ってぇ!お前まで名前略しはじめたなぁっ」

「この洞窟、イェーガは2人しかいないようね」

トエムをガン無視し、サヤカはあたりを見渡す。

「リタ様!!!」

トエムが6つほど並ぶ1番奥の牢屋へ走る。

「……あなたは……」

牢屋の中で錠をかけられている。

長く綺麗な桃色のロングヘアーの女。

「護衛さん…来てくれたん、ですね…」

柔らかな声、薄い桃色の瞳、白い肌。

「当たり前です!リタ様!」

リタはくすりと笑う。

「ナパまでの道のりの…護衛の依頼なのに、その後もお世話してくれるなんて、お優しいですね…」

「あったりまえっすよ!!護衛の仕事ってのは護衛ももちろん、お客さんが困ってたら助けるのは当たり前っす!!」

そう言って、トエムは牢屋の鉄格子を引っ張る。

「ちょっと、トム。それは無理がある。鍵を探しましょう」


「くそ…」

ミヅキの左手に痛みが走る。

「折れてるかな…」

「受け身なかなか上手いじゃね~か!1発KOの予定だったのによっ」

ミヅキは立ち上がり、ハレイを見る。

隙がない構え。

ミヅキはハレイの足元にマグマを流す。

ハレイはそれを見て、足の筋肉を異常に膨らませてジャンプした。

そのまま、飛び蹴りの体勢。

「させるかっ」

ミヅキは腕からマグマをたらし、マグマのカーテンを作る。

「ぐああああああああ!!」

マグマに足を突っ込んだハレイ。

そのまま地面に落ちる。

「もう観念しろ!リタと石はどこだ!」

「ゼェ…ゼェ…石は、知らねえ…。リタは牢の中だ……」

そこでハレイは気を失った。

ミヅキはハレイの手を溶岩で固め、手錠替わりにして先を急ぐ。



コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品