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はうたゆしか

10 サヤカは何者


「あいつら、やっぱりシキ軍だ……」

サヤカを追いかけたミヅキは船が止まり、倉庫へ入っていったのをつけていた。

「今ならまだシキ様も許してくださるそうです。サヤカ様、お戻りくださいな」

「何言ってるの、早く離して!!」

シキ軍の男らは、サヤカをサヤカ様と呼んでいる。

(サヤカ様……?お戻りください……?)

「離せませぬ、シキ様は10年間あなたを探していたのですよ!唯一の血の繋がr」

「やめて!それ以上言わないで。私は戻らない」


シキ軍はサヤカを襲っているように見えない。

「サヤカ!」

ミヅキはとりあえずサヤカたちの前に出る。

「ミヅキ……!」

「サヤカ、お前って一体、」

何者?

「そなたはサヤカ様のお仲間?ということは、シキ様の反逆者。始末させもらう」

「やめて!」

サヤカは手に錠をかけられている。

シキ軍の男は10人いて、そのうち9人が一気にミヅキに詰め寄ってきた。

「くっ……」

ミヅキは自分を炎で取り巻く。

「無駄な……」

シキ軍の男が腕から水を出し、火を消す。

水の力をもつナタストーン。

彼の耳元のピアスが、青く光る。

「ちっ、石の力じゃ相性が悪いか」

ミヅキは舌打ちし、1歩引いてから水の力をもつ男を殴る。

「やめてっつってるでしょ!9人がかりなんて卑怯よ!!」

サヤカは叫ぶと、錠で縛られた手で油断していた10人目の男の頭を殴る。

「ミヅキ!」

「心配いらねぇーよっ」

ミヅキはサヤカの前に行き、自分たちとシキ軍の間に火の壁をつくる。

敵に水のナタストーンを持つものはもういない。

それに、5、6人ほどはミヅキが倒した。

「サヤカ、とりあえずお前は逃げろ」

「ミヅキを置いていかない!だから、」

サヤカは次の言葉を止め、目を丸くする。

「ミヅキうしろ!!!」

サヤカの目には、さっきサヤカが殴って気絶していた男がナイフをミヅキに突き刺そうとしている姿が映る。

「ミヅキっ!」

ザクッ…。

次にサヤカの目に映ったのは赤い血…。




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