水魔法は最弱!?いえ使うのは液体魔法です
3話 邂逅2
「余が貴様を勧誘する真の目的は.......」
ゴクリ.......そんな音が聞こえた気がした。
それ程までに、俺は緊張しているのだろう。
何を言われるのだろうか。
「.......だって、聖神側の勇者を勧誘して、魔神側に引き入れるという展開.......燃えるではないか!貴様もそう思うだろ!?」
「.......!?確かに!その展開は燃えるな!」
「そうだろう!そうだろう!」
目の前の魔神様は何度も頷きながら、俺を勧誘する理由を熱弁していた。
話を聞いていて分かったのだが、この魔神様は俺が元いた世界のラノベを読み漁っており、それに影響されたようなのだ。
まぁ、この展開も物語では、よくある話だよな。
「それに.......貴様には特殊な能力を生まれつき持っているようだしな」
「.......」
その言葉に、俺は少し心臓が跳ねた。
まぁ、仮にも神を名乗る存在なのだから、それくらい気づいていてもおかしくは無いか。
「確かに、特殊な力は持っているな」
俺が持っている力は、相手の感情を色で判別することが出来る能力だ。
あとは、動体視力が常人の倍以上にであったり、たまに数秒先の未来を覗くことが出来る。
.......あれ?よく考えたららめちゃくちゃ強い能力じゃね?生まれつき持ってたから、気にしたこと無かったわ。
それに、人の嘘とか悪意とかには、すぐ気づいてしまうから友達とか作れなかったし.......いや、武田と神乃は良い意味でも悪い意味でも裏表が無かったから、普通?の友達にはなれたな。
「その力を思う存分に使ってみたくはないか?もし使える場所があるのなら、さぞ楽しかろう」
「.......かもな」
つまり、あれか?勧誘を断ったら俺はぶち殺されて、勧誘を受けたら魔神側に付く代わりに殺されずに、そのまま異世界に送り出してもらえる.......という訳だな。
「今なら、異世界でラノベを読むことが出来る能力を付与してやるぞ」
「その話、乗ったぁぁ!」
「うむ!契約成立だな!」
こうして、俺は美人な魔神との不思議な関係が始まる事となったのだった。
◇
「そんでさ.......聖神側のクラスメイトたちはスキルとか貰ってんだろ?俺には何かないの?」
「だから、ラノベ読み放題のスキルをやると言っているだろう」
「そうなんだけどさ.......やっぱ、異世界に行くなら戦闘に役立つ能力は欲しいじゃん?」
魔王なんて物騒な存在もいるみたいだし、自分の身くらいは自分で守れるようにはなりたい。
「貴様の転生先の両親の事を考えれば必要ないと思うのだが.......まぁ、欲しいなら良いぞ」
「よしっ!」
何やら小さな声で呟いていたが、嬉しさのあまり俺はガッツポーズをして右耳から左耳に流してしまった。
「取り敢えず、自分のステータスを見てから選べ」
「.......?了解」
そんなものまであんのか。
名前:水島 ヒロト
職業:魔法使い
能力:液体魔法
「.......しょぼ」
異世界転生するくらいだし、もともと凄い才能でもあるのかと思ったが、そんな都合の良いことなんて無いよな。
「そんな悲観することは無い。【液体魔法】は余ですら見たことない魔法だ」
「ふぅん.......そうなんだ」
なんか、そう言われると嬉しいな.......俺ってチョロい?
「.......余が今すぐ作れるスキルは、これくらいだな。この中から二つだけ選べ。それ以上は器に見合わないからやめておけ」
「了解」
【並列思考】
自分の思考を複数に分けることが出来る。
【自動回復】
魔力と肉体の回復速度の上がる。
【基礎能力強化】
魔力を使用せずに、自身の身体能力や魔力が強化される。
【武芸者】
武器などの扱いに補正がかかる。
全ての武器を扱える。
「なんつーか.......パッとしないな」
「文句を言うな。いま作ったものだから、チートスキルは作れん。少なくとも100年はかかるからな」
「うへぇ.......100年とか気が遠くなるような時間だな」
まぁ、それなりに強そうな能力だし、贅沢を言うのは止めよう。
「取り敢えず、魔法について教えてくんない?」
自身の能力のことすら、よく知りもしないで、今すぐにスキルを選ぶのは得策ではない。
だから、色んなことを聞くことにしよう。
「うむ。構わんぞ」
そして、俺は色んなことを聞きまくった。
◇
約2時間後.......
「こんな事で2時間も使ってしまうとは.......」
なんか、言ってるな。
確かに、思っていた以上に時間がかかってしまったが、有意義な時間を過ごせた。
ちなみに、この魔神はノワールという名前らしい。
思っていたよりも、可愛らしい名前だな。
そして、俺は直ぐに能力を選び、異世界へ旅立ったのだった。
ゴクリ.......そんな音が聞こえた気がした。
それ程までに、俺は緊張しているのだろう。
何を言われるのだろうか。
「.......だって、聖神側の勇者を勧誘して、魔神側に引き入れるという展開.......燃えるではないか!貴様もそう思うだろ!?」
「.......!?確かに!その展開は燃えるな!」
「そうだろう!そうだろう!」
目の前の魔神様は何度も頷きながら、俺を勧誘する理由を熱弁していた。
話を聞いていて分かったのだが、この魔神様は俺が元いた世界のラノベを読み漁っており、それに影響されたようなのだ。
まぁ、この展開も物語では、よくある話だよな。
「それに.......貴様には特殊な能力を生まれつき持っているようだしな」
「.......」
その言葉に、俺は少し心臓が跳ねた。
まぁ、仮にも神を名乗る存在なのだから、それくらい気づいていてもおかしくは無いか。
「確かに、特殊な力は持っているな」
俺が持っている力は、相手の感情を色で判別することが出来る能力だ。
あとは、動体視力が常人の倍以上にであったり、たまに数秒先の未来を覗くことが出来る。
.......あれ?よく考えたららめちゃくちゃ強い能力じゃね?生まれつき持ってたから、気にしたこと無かったわ。
それに、人の嘘とか悪意とかには、すぐ気づいてしまうから友達とか作れなかったし.......いや、武田と神乃は良い意味でも悪い意味でも裏表が無かったから、普通?の友達にはなれたな。
「その力を思う存分に使ってみたくはないか?もし使える場所があるのなら、さぞ楽しかろう」
「.......かもな」
つまり、あれか?勧誘を断ったら俺はぶち殺されて、勧誘を受けたら魔神側に付く代わりに殺されずに、そのまま異世界に送り出してもらえる.......という訳だな。
「今なら、異世界でラノベを読むことが出来る能力を付与してやるぞ」
「その話、乗ったぁぁ!」
「うむ!契約成立だな!」
こうして、俺は美人な魔神との不思議な関係が始まる事となったのだった。
◇
「そんでさ.......聖神側のクラスメイトたちはスキルとか貰ってんだろ?俺には何かないの?」
「だから、ラノベ読み放題のスキルをやると言っているだろう」
「そうなんだけどさ.......やっぱ、異世界に行くなら戦闘に役立つ能力は欲しいじゃん?」
魔王なんて物騒な存在もいるみたいだし、自分の身くらいは自分で守れるようにはなりたい。
「貴様の転生先の両親の事を考えれば必要ないと思うのだが.......まぁ、欲しいなら良いぞ」
「よしっ!」
何やら小さな声で呟いていたが、嬉しさのあまり俺はガッツポーズをして右耳から左耳に流してしまった。
「取り敢えず、自分のステータスを見てから選べ」
「.......?了解」
そんなものまであんのか。
名前:水島 ヒロト
職業:魔法使い
能力:液体魔法
「.......しょぼ」
異世界転生するくらいだし、もともと凄い才能でもあるのかと思ったが、そんな都合の良いことなんて無いよな。
「そんな悲観することは無い。【液体魔法】は余ですら見たことない魔法だ」
「ふぅん.......そうなんだ」
なんか、そう言われると嬉しいな.......俺ってチョロい?
「.......余が今すぐ作れるスキルは、これくらいだな。この中から二つだけ選べ。それ以上は器に見合わないからやめておけ」
「了解」
【並列思考】
自分の思考を複数に分けることが出来る。
【自動回復】
魔力と肉体の回復速度の上がる。
【基礎能力強化】
魔力を使用せずに、自身の身体能力や魔力が強化される。
【武芸者】
武器などの扱いに補正がかかる。
全ての武器を扱える。
「なんつーか.......パッとしないな」
「文句を言うな。いま作ったものだから、チートスキルは作れん。少なくとも100年はかかるからな」
「うへぇ.......100年とか気が遠くなるような時間だな」
まぁ、それなりに強そうな能力だし、贅沢を言うのは止めよう。
「取り敢えず、魔法について教えてくんない?」
自身の能力のことすら、よく知りもしないで、今すぐにスキルを選ぶのは得策ではない。
だから、色んなことを聞くことにしよう。
「うむ。構わんぞ」
そして、俺は色んなことを聞きまくった。
◇
約2時間後.......
「こんな事で2時間も使ってしまうとは.......」
なんか、言ってるな。
確かに、思っていた以上に時間がかかってしまったが、有意義な時間を過ごせた。
ちなみに、この魔神はノワールという名前らしい。
思っていたよりも、可愛らしい名前だな。
そして、俺は直ぐに能力を選び、異世界へ旅立ったのだった。
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