皇子様にスルーされたら、ヤンデレ騎士?に愛されました

ブラックベリィ

034★金銭感覚が違います


 「その他に
  夜会用を数枚と
  茶会用に数枚………

  これは…後日で良い

  それと
  日常用に着る

  ドレスは2枚は
  今すぐ作って欲しい

  それ以外にも
  数枚欲しいな

  それと下着も
  合わせて
  作って欲しい」

 アラン様は、私の為にどんどんドレスその他を発注しています。
 そして、私は、着の身着のままで召喚されたコトを思い出しました。
 着替えなんて、1枚も…もってないって………。

 それにしてもねぇ~………アラン様の財力って凄いって感じました。
 夜会用のドレスって、1枚で数百万円から数千万円するはず。
 それに準じるのがお茶会用…下手したらドレスだけで…億行きそうですよ。

 夜会用やお茶会用に、新しい宝飾品を買って、身につけると幾らするの?
 こわくて聞けません…ここは…アラン様の好きにさせます。
 私の夫で、お財布なんですから…そう思わないと…やってらんないです。
 …怖いよぉぉぉ~ここの皇族の金銭感覚って………。

 私の苦悩を他所に、執事?のジョルジュは、淡々と流れ作業のように、宝飾品の入った箱を開けていきます。
 そして、先程と同じように、クチュリエ達に説明します。

 「夜会用と茶会用のティアラ
  ネックレス…ブレスレット
  リングでございます

  どちらも数点づつ
  用意してございます
  確認を………」

 「「「「「「はい」」」」」

 何かの《儀式》みたいに、同じことを繰り返しているようにも見えます。
 だって、クチュリエさん達は、はいって言葉以外を発しないんですもの。
 それだけ、身分の差は大きいのでしょうか?

 まっ…私はドレスを作ってもらう立場なので、おとなしく観察するだけにします。
 そんな私の目の前で、アラン様は、思いつくままに命令しています。
 でも、それは、私が必要とするモノを用意するためでしか無いってわかりますから………。

 「ああ…そう言えば

  靴職人は
  着ているか?」

 「「「「「「はい」」」」」」

 「そうか………では

  謁見用ドレスと
  一緒に作って欲しい

  それと
  夜会用ドレスや
  茶会用ドレスに

  合わせたモノも……

  日常用の靴に、室内履きも
  いくつか作ってほしい…」

 「「「「「「はい」」」」」」

 「ああ忘れていた
  乗馬用のドレスと
  靴も欲しいな

  ダンスを
  練習するときの

  ドレスと
  ダンス用の靴も…

  それと、手袋などの
  小物も用意……」

 「「「「「「はい」」」」」」

 えぇ~とぉ…アラン様……何時まで、ドレスや下着や靴などを発注するんですか?
 ドレスを作る布を決める必要もありますよね。
 何よりも、嫌な私のサイズを測るって作業もありますよね?

 なんて思っていたら、アラン様のヒザから、私はいつの間にか、降りて立っていましたよ。
 そして、今、現在、アラン様にガウンを着せ掛けられていますよ。
 どうやら、サイズの計測は終わったようです。




コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品