皇子様にスルーされたら、ヤンデレ騎士?に愛されました

ブラックベリィ

023★本音をボロッと零してしまいました


 気合と根性で、アラン様に聞いてみよう。
 私は、誰と結婚させる予定なのか?って……。
 アラン様だったら…頑張っちゃうんだけどなぁ~………いや、本気でね。

 でも、少女マンガや乙女ゲームじゃ無いんだから、そんなに美味い話しは無いよね。
 なんと言っても、私はヒロインじゃない、モブですから………。
 って、あれ? モブでも皇太子妃や皇子妃ってあり?
 ここは、聞いて見なければ。

 「あっ…アラン様…

  私が皇子妃教育を
  終えても…

  あのキラキラした
  皇子様(仮)は

  私を選ばないと
  思うので………」

 パニック寸前まで精神的おっつめられた私は、話しの流れを完全に見誤っていました。
 そんな私に、アラン様はちょ~黒い微笑みを浮かべてのたまいます。

 「静香、貴女は
  私の説明を

  聞いて
  いないんですね

  この可愛らしい耳は
  飾りなんですか?

  どうして
  あの皇子様達に

  私が、静香を
  渡すなんて
  思えるんですか?

  これでも
  私は何度も

  私の愛を
  貴女に態度で

  告げて
  いたんですが……

  ついでに言えば

  私も皇族だって
  言いましたよ」

 その言葉に、私はびっくりし過ぎてて、本音をぶっちゃけてしまいました。

 えっとぉ~…もしかして、本気で私を望んでくれるの?
 ヒロインじゃなくて、モブですよぉ~………。
 いや、召喚による言語チートとかは、しっかりもらってますけどね。

 「えっえぇぇぇ~………
  アラン様ってば
  私を選ぶなんて………

  ロリコンで
  デブス専の

  特殊趣味の方
  だったんですねぇ~………」

 そんな私の言葉に、アラン様は真っ黒な微笑みを浮かべながら、暗雲に雷光を走らせて言う。

 「静香は
  いったい何を
  言いたいのかなぁ~……

  私を変態だと
  変わった好みを

  持つ人間だと
  言っているんですね

  それは私の
  愛情に対する

  不信感から
  きているようだね

  2度と静香が
  私の愛を
  疑わないように………

  私の宮に着いたら
  たぁ~っぷりと

  その身に
  教えてあげましょう」

 なんでしょう、黒い暗雲の中に光る雷光のほかに、ほのかに紫雲が混じっているんですが………。
 とにかく、めちゃ怖いんですけど………ここ謝るしかない。
 じゃないと、このまま乙女じゃなくなりそうです。
 
 「あっ…あの…あっ…
  アラン様…ちょっと……」

 アラン様の真っ黒な微笑みにひびった私は、何とかしようと口を開いたんですが………。
 それを良いことに、アラン様の手加減無しのベロチューをくらってしまいました。
 はい、言い過ぎたんですね。

 お陰で私は、あっさりと昇天………いやいや、気絶してしまいました。





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