皇子様にスルーされたら、ヤンデレ騎士?に愛されました

ブラックベリィ

021★過去の召喚された少女達は、皇子様の花嫁になったとさ

 内心はどうあれ、アラン様が怖いので一応は返事をしておきます………お仕置きなんてされたくありませんから(涙)。

 「うっ…はい…わかりました」

 「我が国の文字を覚えて
  歴史や地理、国語や常識

  それにダンスや乗馬に
  マナーなど、色々と覚える
  必要がありますからね」

 言外に外出禁止?を言われたような気がしました。
 けど、常識も知らない私に、アラン様の補助なしに行動なんてできませんから………。
 素直に頷くしかありませんでした。

 私の答えが、アラン様の意に叶ったようです。
 アラン様の表情が、完全に元にもどってくれました。

 甘く蕩ける顔で私を見詰めてながら、また、口付けしてくれます。
 馬の鞍に跨ってこんなにバカップルもどきをしていても平気なのは、馬が勝手に判断して走っているからでしょうね。
 馬がAIの代わりをしているみたいです。

 もしかしたら、アラン様の魔法がかかっているのかもしれません。
 なんて、今の状況と関係ないことを考えて自分を落ち着かせる私でした。
 なんかもやもやして、考えがまとまらなかったのも治まったので………。

 改めて…アラン様の言葉を噛み締めます。
 うっ…良かったぁ~言葉はわかっても、この国の文字の読み書きが出来るかどうかもわからなかったから………。
 でも…ラノベと違って…文章の自動翻訳は無いってコトがわかり残念です。

 まぁ~もともと自動翻訳が無いなら、文字を教えてもらいたいって思っていたから、ほっとします。
 この国の歴史や地理にマナーや常識も、ちゃんと教えてもらえるのね。

 ここで教わるマナーって上位貴族用だと思うから、それだけでも侍女やメイドとして勤めるときに役に立つはずです。

 あれ? でも、ダンスや乗馬って、覚える必要があるの?
 学校の授業で覚えたソシアルダンスやラテンダンスと、同じようなモノなら簡単に覚えられると思うけど……。

 なんか…面倒くさいなぁ~出来れば避けたいわ。
 乗馬は、お祖母ちゃんに付き合って、週に1回は乗りに行っていたけど………。


 (※学校でダンスを習うという話しのネタは、デューが、実際にワルツやルンバなどのダンスを、一通り体育の授業で習った経験があったので入れてみました。
 単位を取る為に覚えただけなので、綺麗さっぱり忘れてしまいましたけどね。
 乗馬なんですが、現在住んでいる場所(人口5万人ほどの市なんですけど)の近所に、2ヶ所乗馬クラブ(1ヵ所は徒歩10分ぐらいかな?って距離です)があり、ちょっと離れたところにもう1ヵ所って感じであったんです。
 探せばもっとあったかも?と思っています。
 なので、意外と乗馬って身近にあるのかもって思いいれてみました。
 閑話休題。


 ラノベによくある女性用の横座用の鞍で馬に乗るんだったら、絶対にやりたくないわ。
 普通の運動神経しか無いんだもの………無理だわ。
 ここは、やんわりと拒否してる雰囲気を伝えるしか無いわ。

 私は、上目遣いでアラン様に問いかける。

 「えっ? そんなに
  色々と覚える必要が
  あるんですか?」

 そんな私に、アラン様はぶっちゃけすぎな言葉を言ってくれます。

 「ざっくり言って
  皇族の花嫁として
  召喚されたんですよ

  皇妃にだってなる
  可能性もありますから……

  その為の教育も
  受けてもらう予定に
  なっています

  その為に、基礎的な
  教育を受けている

  少女を召喚して
  いるんですよ

  教育を受け慣れて
  いるから

  新たな教育を
  速やかに覚えられる

  という特性も
  ありますので………

  今まで召喚した
  少女達も

  ほとんどが
  滞り無く

  教育を受けて
  皇妃や皇子妃に
  なっていますよ」




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