初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

第31話 騎士王とは霊長類最強なのではと考えに至った。の話

「フハハハハハハ!!!」


「まてまてー!」


俺は今、調子にノってドラゴンで三姉妹を追い回していた。
うん、実に清々しい。
3人は猛ダッシュで逃げる、雷嘉は叫びながら話しかける。


「というか!なんでちゃっかりとをドラゴンを仲間にしてるんですか!
よりによって、ここの施設の中で一番で強い奴を仲間にしてるんかぁ!?」


「え?そうなの?」


そう考えると、クレナは大分強い話になるんだけど・・・。
というか、俺って戦わなくても良くね?


雷嘉は水嘉に目を合図するように何かを指示した。
水嘉はそれを察するようだ。
突如、水嘉が立ち止まって、対面に真正面に立つ。
すると、水嘉は自分の拳に力を貯めた、おい、何するつもりなんだあの大聖女。
水嘉の距離が段々と縮まる、縮まる度にその拳から魔力の強さが強くなっていく事が分かる。
その距離は僅か、1m。
その瞬間、水嘉の目が鋭くなる、今までの優しい瞳ではなく、鬼のような目つきだった。
同時に拳をファフニーの顔面に向けて振り下ろした。


「がるぅう!?」


「うぉ!?」


拳がファフニーの顔面にめり込む、まるで何処ぞのアニメの様に深く拳がめり込んだ。
ファフニーの体が揺れる、水嘉の拳はこのまま、押し返すように真っすぐ押し返した。
俺はそのままファフニーと一緒に吹き飛ばされる。
辛うじて、俺は森の茂みでクッションになったのだが。
ファフニーはそのまま後転しながら、大きい岩に激突して砕けた。
砕けた岩はファフニーを下敷きにする。


「ファ、ファフニー・・・!?」


俺は思わず、叫んでしまった。
なんせ、あの巨体がすごい勢いで吹き飛ぶんだから。
ファフニーが埋まっている瓦礫から勢い良くファフニーが飛ぶ。


「ご主人!あの化け物はなんですか!」


お前が言うのかよ。
というか、ドラゴンに言わせるとか相当だな。
だが、言ってる事は分からなくもなかった。
水嘉のあの形相は一瞬だが怖かった。


「ふぇえええええ、化け物じゃないですよー」


手を鳴らしながら、その言動とは相応しくない行動をしていた。
実は、大聖女はゴリラなのでは?
自分の身が危険に感じたので、その場から離れた。


「よくやった、水嘉」


「ふぇええええ、雷嘉お姉ちゃん」



雷嘉が歩いて、水嘉に近づいて頭を撫でる。
その後、剣と盾を取り出して、俺に話はじめる。


「まったく、黒杉さんの修業というのに仲間を増やしてどうするんですか」


「いや、3人で俺を殺しにかかるのもどうかと思うぞ」


雷嘉は呆れてた。
そのまま剣と盾を取り出した。
その瞬間、盾をものすごいスピードで俺に向って投げる。
おれは避けようした瞬間、目の前にある盾はなくなった。
その代わりに、剣を振り下ろそうとする雷嘉が目の前にいた。


「主人!あぶない!!」


ファフニーの叫ぶ声が聞こえる。
分かってるよ!!危ないって事ぐらいはさ!!
俺は刀を取り出して、ガードをする。
しかし、雷嘉がもの凄い力で押し込んでくる。
この姉妹は脳筋しかいないのか!?
こんな細い腕でなのに何処にその力が出ているのがか不思議でたまらなかった。


それを追撃するかの様に、飛び込むように紅嘉と水嘉が攻撃しようとしてた。
俺は咄嗟の判断で、クレナとファフニーを呼んで援護してもらうことにした。


「クレナは紅嘉をファフニーは水嘉を!」


「「御意!」」」


その合図と同時に、クレナは腕を刃にして、紅嘉の攻撃を防ぐ。
互いの剣には火花が飛び散っていた。


「やるな!」


「ヨウイチには手出しさせません!!」


ファフニーは突撃する水嘉を尻尾でで吹き飛ばした。
先ほどのファフニーみたいに、水嘉が吹き飛び岩に激突した。


「やったか!」


おいバカ!それはフラグだからやめろ!!
すると、砂煙が上がると水嘉がファフニーの腹に目掛けて頭突きをする。
互いに吹っ飛ばしあってるよだ。


そして、俺と雷嘉が1対1の状態になった。
相変わらず、馬鹿力で抜け出せずにいた。


「私はこう見えても、毎日鍛えてますからね。」


「鍛えたら、そうなるのかよ」


俺は雷嘉の腹に目掛けて、蹴り飛ばした。
しかし、雷嘉は受け流すように後ろに後退する。


「女の子にキックなんて酷いですね」


「何言ってんだよ!目の前にゴリラがいて、剣で殺されそうになっているのに何が女の子じゃぁ!」


雷嘉から何かが割れる音がしたが、気にしないでおこう。
なんか涙目になっているが気にしないで・・・


「だれが、ゴリラですってぇえええ!!」


雷嘉は激怒して、先ほどよりもすごい速度で盾を投げた。
その投げた盾は見事、お腹にめり込んだ。
俺はそのまま、胃液をまき散らしながら盾ごと体がもっていかれる。
このままだと何処かぶつかってしまう。
そのまま、俺は盾を利用してジャンプするように抜け出す。


俺は抜け出して、吹っ飛んだ盾の方向を見ると。
デカい岩が5個ほど粉砕されていた。
あのまま、食らっていたら、きっと肉塊なっていただろう。
俺はそう考えていると背筋が凍った。
後ろを振り向けば、笑いながら雷嘉が立っていた。


「フフフ・・・、良い事教えて上げる、盾の重さは約1000キロあるの」


「せ、1000キロ!?」


やばい、ゴリラどころかもっとやばい奴だった。
俺は冷や汗をかいた。


「対する、剣は500キロあるの何故だと思う?」


「さ、さぁ?」


俺は後ろに後ずさりした。
というか、俺の刀!よく保てたな!?


「普通の剣だとね、振るだけで壊れちゃうんだ。
だからね、ハグレさんに頼んでもらってね、今作れる一番堅い武器を作ってもらったの。
その結果、普通の剣より100倍ぐらい重くなっちゃったんだよねぇ」


はぐれえええ!やっぱりお前かぁ!
すると、いつしか俺が争ってた錬成した剣が落ちていた。
雷嘉はその剣を拾って振る


「ふん!!」


その瞬間おれの隣が何かが通った、後ろを振り向けば
自分の100倍ぐらい大きい岩が真っ二つになってた。
雷嘉の持っていた剣は粉々になって壊れた。


「外しちゃったかぁ、しかも武器が壊れちゃった。」


雷嘉は笑っている、しかし目は笑っていなかった。
拝啓、母さん父さん、俺は目の前に可愛い女の子に、殺されそうになっています。


「さぁー、黒杉さん、一緒に修業しましょ、みっちりと女の子の扱いも教えて上げます。」


「ひ、ひぃ!?」


そして、森中に俺の情けない声が響き渡るのは言うまでもなかった。
今度からは、言葉を選ぶようにと心に誓った。

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