初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

第9話 真の目的と後日談の話

突如現れた、謎の男と赤いマフラーの大剣の少女
彼らは勇者が苦戦した、ケロベロスを圧倒的な力でいとも簡単に倒してしまう。
そして、僕達は彼らのおかげで、命が救われた。



男の方は月ノ城 羽咲、少女の方はシルクという名前らしい。
彼らはフヴェズルングという組織で活動しているらしい。
今回は膨大な魔力を観測した為は調査でこの洞窟を調べに来たらしい。


そして、戦闘音が聞こえた為こちらに向ってきたらしい。


「とりあえず生きてて良かった。」
「だねぇ」


しかし、フヴェズルング?たしか、北米神話のロキの呼称だった筈。
何か関係があるのか?


「所で君たちは、なぜこんな場所にいるんだ?」
「実は・・・」


今までの事を話した。
別世界から、来たと言う事
その仲間に裏切られたという事
そして、アイリスの事
彼らは真剣に聞いてくれた。


「うーさん…」
「ふむ、なるほどなぁ…」


シルクという少女は心配した顔で月ノ城を見る。
月ノ城はしばらくして、考えた。
そして口を開き話す。


「なら、俺の組織に来るか?」
急な提案でびっくりする、本当についてきても良いものだろうか?
ましては、初対面の相手だ。
月ノ城は黒杉の見て察したのか、近づいて話す。


「大丈夫だ、俺達はもうこの世にいない事になってるんだ。」
「え?どういうことだ?」
「フヴェズルングはそういう集まりだ、ある時は、魔物のによって村が壊滅したから死んだ扱いになっている者
、ある時は人の手によって村を壊滅された者、戦死した扱いになったもの、無実の人が処刑になる筈だったもの
そして、友に裏切られた者・・・、俺達はそういう集まりだ。」
「・・・」


黒杉は察したのフヴェズルングの意味を、招かざる来客
存在しない者としての扱いを受けた者達が集まる場所
月ノ城もその一人という事。


「一つ聞かせてくれ」
「なんだ?」
「あんたは、一体に何が目的だ?」


そうだ、感じの目的が分からない
何の目的で、組織を立てたのか?
何をしている者なのかが分からない。


「俺達は、魔獣討伐の阻止と魔獣を開放するのが目的だ」
「っな・・・!?」


何故、そんな事を!?
そんな事をすれば、世界を滅びるんじゃ!?


「まてまて!?そんなことすれば滅びるじゃないのか!?」
「逆だ、放置すれば滅びるし、開放しなければ滅びる」
「ッハ?ッハ?結局どっちもだめじゃんか!?」
「まぁ落ち着け、ちゃんと話す」


月ノ城曰く、元々は4大魔獣はこの世界を守る、守護者みたいな役割をしていた。
ある時、ここの神々達は、ここの世界を破壊し再構築させるだと言うことで守護者達を魔獣にしたのだった。
同時に、この世界の魔王はそうはいかないと、魔獣を使役する力を持つ魔王は4大魔獣を開放させない為に
抑えているようだ、しかしあまりにも膨大な魔力と魔力で抵抗している為、魔素が漏れ出てしまっている。
そのせいで、魔物が活発化、狂暴化しているだということ。
4大魔獣のせいで、暴れている通称レイドボスを倒すことによって力を抑えることができるらしい。
纏めると
・黒幕は12人の神のせいで起きていること。
・魔王は実はこの世界を崩壊させないように今でも制御している。
・そして、魔獣を開放させるためにレイドボスを狩らない行けない。
・最終的には、12人神を殺す事を目的にしている。


「話は以上だ。」
「なるほどなぁ」
「信じてくれるか?」
「うーん・・・。」


正直、急展開過ぎて受け入れられないって感じだ。
どっちを信じたらいいのか?


「ヨウイチ・・・」
「ん?どうした?」
アイリスが服を引っ張る。


「ヨウイチ・・・、この人達は大丈夫だと思う。」
「どうしてだ?」
「分からないけど、この人たちを信じても良いと思う。」
アイリスは直感であろうか?
俺はしばらく考える・・・、そして


「わかった、俺はアイリスを信じる。」
「ヨウイチ、ありがとう」
「そうか、来てるくれるのか・・・。」


月ノ城は安心したように、目つきは悪いが優しい目をした。
「わぁい!、うーさん!新しい仲間ですね!!」
「そうだな」
「じゃあ、今回はお祝いしないとですね!」


シルクは子供の様に、はしゃぐのだった。
そういや、この子は自分のよりも大きい大剣を振り回してたな。
そして、あの戦いを見て相当の実力者なのが分かる。
そうしてると、例の少女は近づく。


「な、なんだ?」
「ヨウイチさん!よろしくね!
うーさんは見た目はアレだけど!とても優しい人だから大丈夫だよ!」
「アレとはなんだ、アレとは?」
「エヘヘ・・・」
そう言って、手を差し出す。
「握手!」
「お、おう、よろしくな」


俺はそう言って、自分も手を握り返し握手をした。


「なっかまー♪なっかまー♪」
すごい、嬉しそうだ。


「すまんな、シルルは久しぶりに仲間が増えて嬉しいんだ。」
「お、おう」
「そういや、黒杉」
「な、なんだ?」


月ノ城は黒杉のポーチを指を指し言う。
「その薬草は何処で手に入れたんだ?」
「あぁ、これは・・・。」


薬草の場所を教え洞窟の中を案内するのであった。


「ここは・・・、すごいな」
月ノ城は機械を取り出し、何かを計測しているようだ。
「それはなんだ?」
「あぁ、これか?魔素度を測るものだ」
「今思うんだけど、魔素と魔力の違いってなんだ?」
「そういや、別世界から来たんだっけ。」
「ここの世界に来て、結構知らないことが多くてな、教えてくれないか?」


月ノ城は言うには以下この通りだ。
・魔力は生まれながら持った力の事。
・魔素は自然などで出来たもの、特に谷底など奥深いところは濃度は高く
草木は育たないそうだ。
だから、なぜこんな所に薬草がで来たのか不思議だったらしい。


しばらくして、進むと
いつもの拠点があったのだ


「すごい、濃度だな・・・しかし、なぜここまでの濃度に草木は耐えられるんだ?」
「うーさん、うーさん!見てください!あそこに水があります!」
シルクは興奮したように、月ノ城の裾を引っ張り伝える。


「よくやった、シルルありがとうな」
そう言って、シルクの頭を撫で、「ウヒャアアア」って叫びながら喜んだ。


「何かわかったか?」
「あぁ、多分この水辺のおかげで草木は育ったんろう。」
「ほうほう」
「これは霊水だ、非常に濃度の高い、そしてこの薬草は薬草じゃない
霊水で育った、霊月草だ。」
「霊月草?」
「あぁ、これはとても希少な草なんだ。まさかここでお目にかかれるとは・・・」


なるほどなぁ、その霊月草のおかげで自動回復効果ついたんだけどな
そう思い黙るであった。


「さて、今回は良い収穫だった。さてそろそろ基地にもどるか」
「出口はわかるのか?」
「あぁ、こっちだ、ついてこい。」


そういって、月ノ城に案内されて、洞窟に出るのであった。


――――――――後日談
「そういや、月ノ城さん達のステータスってどうな感じなのさ?」
「気になるのか?」
「だって、ケロベロスをミンチにしたんだし気になるに決まってるじゃん。」
「ふむ、そうか・・・いいぞ見て」
月ノ城はステータスを見せてくれた。



【月ノ城 羽咲】
職業 殺人鬼
LV163
HP200000
MP100000
SP100000


攻撃 111400
防御 85000
魔力 77000
精神 80000
素早さ 80000
器用さ 76000
運  15


スキル
熾炎流抜刀術・壱、弐、参、肆、伍、陸、漆、零式
秘剣「夢幻浄永」
秘儀「刻楼」
熾炎流抜刀術・最終奥義「無十」
パッシブ
・殺人衝動・EX
・修羅
・覇気
・剛神
・武神
・悟りの極致
「な、なんじゃこりゃ!??」
「あぁ、ちょっと色々あってな」
「ちょっとあってなじゃないよ!?職業・殺人鬼ってなにさ!?」
「ハハ、その話はまた今度するよ。ただ今はもうそんなことしてないさ」


一方シルルのステータスはというと・・・



【シルク・ネーラ】
職業 ヒーロー
LV101
HP140000
MP80000
SP80000


攻撃 80000
防御 80000
魔力 80000
精神 80000
素早さ 80000
器用さ 80000
運  70


スキル
武装変身「キャット・うーにゃん」
大剣使い
必殺パンチ!
必殺キック!
パッシブ
武装神姫
猫魔神
悪は滅ぶべし


この子もやっぱり、ステータスがバグってる・・・・
「なんですかこのこのステータスは!?てかヒーローって何だ?職業なのか?」
「それはユニーク職業だ」
「ユニーク職業?」
「ユニーク職業っていうのは一定の条件を満たすか生まれながらの持つ珍しいですねぇ」
ちゃっかり説明する、シルクだった。


「そう!僕の理想の職業です!ウッヒャアアアア!」
一人で暴走する、シルクであった。
「てか、ヒーローと勇者とは何がちがうんだ・・・」
「何ってるんですか!全然違いますよ!!」
そういって、反応するシルク。
「勇者は使命があるんですが、ヒーローには無いんです!ただしそこに悪があれば飛び込んで成敗するんですよ!フンス!」
「仮〇ライダーみたいだな・・・」
「〇面ライダーとは?」
「そうだなぁ、シルク見たいな職業?」
「ウヒャアアアアア!私以外にヒーローがいるんですね!」
「おう、いっぱいいるぞ」
嘘は言っていない。
色々突っ込みたいことあるけど、聞かないでおこう。


「そういや、アイリスのステータス見てないな」
「私のですか?どうやって見るのですか?」
「あぁ、まずそこからか・・・」
アイリスに説明をして、ステータスを見せてもらった。



【アイリス】
職業 ■■■■■
LV50
HP20000
MP50000
SP10000


攻撃 20000
防御 14000
魔力 78000
精神 80000
素早さ 30000
器用さ 20000
運  15


スキル
最上級魔法・火、水、風、土、雷、光、闇
上級・火、水、風、土、雷、光、闇
中級・火、水、風、土、雷、光、闇
初級・火、水、風、土、雷、光、闇
古代魔法・創成
起源魔法・創成


パッシブ

・覇気
・超再生EX
・自動回復EX
・■■


「アイリス・・・」
「ご、ごめんなさい、私も予想してなかったの・・・」
思ってた以上にアイリスもめちゃくちゃ強かった。
お、俺の存在意義が!!


「ヨ、ヨウイチは私が守るから!!」
「うん・・・ありがとう、グスン」
「あわわわわ・・・」


しかし、表示されない、職業とスキル・・・、アイリスの過去に何か関係あるのであろうか?


そうして、色々考えながら基地へ向かうのだった。

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