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出無川 でむこ

第15話 お酒は華を咲かせ、月の下で筋トレ

どうも、店長の飯河です。

最近、仕事が早く終わってしまう事でお酒を飲んでました。
そして、今はガンジンさんと一緒に飲んでいます。

外には大きなテーブルと椅子がいくつかあり、その一つに座って、一緒に飲んでいました。

「しかし、これがビールとはなぁ、しかもこんなに安いとは・・・」

そう言って、ガンジンさんは満足そうにビールをのどで味わうかのよう飲む
そして、緑の豆をつまんで食べる。

「うん、枝豆もうまいな!」

「ありがとうございます」

ガンジンさんが言うには、この世界でのビールはここまで炭酸が効いていないとの事
それもここまでキンキンに冷えていないから尚更である
やはり、汗を掻いた時にそれもこんなにも暑い日に作業してもらってにはこのお酒が一番だと思いお勧めしました。

この世界のビールは値段は平均700ゼニー対して、こちらの缶ビール500mlは一本300ゼニーぐらいなのだから。
それなら、こっちで買う方が良いというお客様が増えてきたのです。

「なぁ、イイカワの旦那!他に美味しいつまみとかあるのか?」

「うーん、つまみですか・・・、それならアレを作ってもらいましょう」

そう言って、立ち上がると
杏さんが近づいて話しかけてくる

「お、てんちょー!お酒を飲んでるのですか?」

「杏さんも飲みますか?人が多いほうが楽しいと思いますし、丁度おつまみを取ってこようと思いました」

「お!良いですねぇ!久しぶりに飲み比べしますか!!」

そう言って、杏さんは凄い乗り気だった。
私達はコンビニに入店した・

しばらくして、15分後

私はビニール袋を中から紙皿とおつまみいくつか取り出した。
テーブルに何枚か取り出し、買ってきたおつまみをお皿の上に丁寧に置いた。
すると、ガンジンは興味がありそうに紙皿をみていた。

「ほぉー!こりゃあ便利だな!これは紙でできてんのか?」

「はい、一応使い捨てができるのタイプなんです、ほかにもコップもあるんですよ?」

「ほぉ!コップもあるのか!!、でもよ、ゴミとか大丈夫なのか?」

「あぁ、それなら大丈夫です、ミディアさんに燃やしてもらう予定なので」

そう言って、いつの間にかテーブルの上でおつまみをつまんでいるミディアの姿があった。
そのミディアの顔は凄く幸せそうな顔をして食べていた。

「うまうま・・・・」

その食べている姿は、まるで子供みたいなようだった。
本当に元魔王なのかを勘違いするぐらいに、無邪気な笑顔だった。
そんな私は自分に子供ができてしまったの様につい頭を撫でてしまった。

「む・・・?何をするんだ?」

意外にも反抗的ではなかった、しかし無意識でやってしまったことに私は思わず手を離した。

「いえ、何でもないです」

「おや~、てんちょー?女の子に大胆に障るなんて珍しいねぇ」
「旦那もあぁ、みえて女性には興味があるんだな!」

そう言って、二人はにやけながら私を見ていた.
このままだと変な噂が流れてしまいそうなので直ぐに弁解することにしました。

「いえ、何だから子供みたいでつい撫でてしまっただけなんです・・・」

「へぇー・・・」

そう言うと、隣にいたミディアはじっとこちらへと見る
何やら、地雷を踏んでしまったようです・・・。

「いや、あのっ・・・」

「もっと撫でて」

「へ?」

おっと、なんだか風向きが・・・
思わず変な声が出てしまったけど
そう言って、隣に座っていたミディアは立ち上がりそのまま、飯河の膝の上に移動して座る。

「あ、あの・・・!?」

想像つかない展開に戸惑う。
目の前にいる、二人はニヤニヤしている。

「あ、あの、二人とも!?二やついてないで助けてくれませんか?」

「「えー?」」

「ねぇー、早く―」

二人は助けてくれず眺めていたままで、そしてミディアは顔だけ振り返り、上目遣いで見つめる

「いや?」

私だって、男だという事を知ってほしいんだが・・・
諦めて、私はミディアさんの頭を撫でることにしました。
すると、甘えるように胸にポスッと頭を預ける
私は一瞬、慌てましたが良く見てみると、耳元が赤かった。
まさかと思い・・・、テーブルを見てみると

お酒を飲んだ形跡あった・・・

「あの?ミディアさん、酔ってます?」

「よってないぃー・・・・」

うん、これは酔ってますね?
というか、前の二人が笑いをこらえているんですが?
これは起こっても良いんですしょうか?

「まったく・・・」

「それより、旦那!これうまいな!!しかもそれぞれ肉が違うな」

ガンジンさんが食べていたのは、焼き鳥だった。

「あ、それは焼き鳥ですね、ちなみに全部同じニワトリですよ。」

「へぇ!鶏肉を串で刺してるだけなのに、こんなにも色々できるんだな!」

「えぇ、もも、かわ、つくねで更に味の種類が塩とタレまでありますよ」

「ほぉ!そりゃあ良いな!特にこのももタレっていう奴、こりゃあ、お酒が進む!」

そう言って、グビグビとビールを飲む
そのまま飲み干して、お代わりを求めた。

「もう一杯!金ならいくらでも出す!!」

「お!ガンジンさんも良い飲みっぷりだね!!」

「おう!ねぇちゃんもな!!」

「「だって、目の前にこんなにも美味しいツマミと言う光景が広がっているからな!!」」

そう言って、ッハッハッハと言ってお互いの肩を組んだ。
仲がよろしい事で、だけど私は結構、根に持つタイプなんですよねぇー
今度、仕事以外の日に何か仕返しを考えておきましょう・・・

そう、盛り上がっていると、周りの職人たちが集まって来る
それは大盛り上がりで、中では踊る者や力比べで腕相撲もしている。
因みに腕相撲は私が優勝しました、ガンジンさんは中々の強敵だった。

そして、楽しい時は過ぎて、職人たちは酒に酔って皆そこらへんに地面に寝そべっていた。

「しょうがないですね・・・」

「店長、手伝いますよ」

そう言って、ファレスが近づいて、そこらへんに落ちている缶を拾う。

「楽しかったですね」

ファレスさんの顔を見ると、何処か切なそうな顔をしていた、自分の故郷の事を思い出しているのでしょうか?

「こんなに楽しい事は久しぶりです、今まで戦いに明け暮れてましたので・・・」

「ふむ・・・」

「店長さんには感謝しています!」

その言って、笑顔に戻る、今度の笑顔は本心の笑顔だと分かる
そんな私は言う。

「ファレスさん」

「ひゃ、ひゃい!」

「今は仕事じゃないので店長じゃないですよ」

「えー、そこですか?」

ファレスさんは呆れた顔したが、どこか満足した顔で言う。

「店長は相変わらずですね」

「また言ってますよ」

ファレスさんはハッとなり口を塞ぐ、
私はゴミ拾いが終わり、ゴミ捨て場に行く事にした
その時に、何か小さくつぶやいた。

「でも・・・、そういう所が良いんですけどね・・・」

「何か言いましたか?

「い、いえ!!おやすみなさい!!」

そう言って、走ってコンビニの方に向かったのだった。
何か顔が赤かったような気がしますけど、疲れたからでしょうか?
そう、気になりつつミディアさんの方を見る

「ぐっすり、眠ってますね」

このままだと、風邪ひくでしょうから、店の中の緊急用ベットまで運ぶことにした。

「ミディアさん、風邪ひいちゃいますよ」

「うーん・・・」

そう言って、飯河はお姫様抱っこをして、運ぼうとするのだが・・・
ミディアが目を開けた。

「おや、起きましたか?」

「・・・」

黙って、飯河の方を見つめるミディア
赤い瞳は月に照らされ、飯河の顔が写る。
そのまま、飯河のネクタイを急に掴み、顔を近づかせ、そのまま勢いよく

口と口を重ねわせた

飯河が突然の事で固まる、数十秒だろうか?それとも一瞬だろうか?
どれぐらい続けていたのか、分からなかった。
そして、お互いの顔が離れ、クスリと小悪魔の様に笑う。

「さっきのお返しよ」

そう言って、ミディアはお姫様抱っこから離れ、そのまま自分の足で歩き始める
未だにぼーっとする、飯河にミディアが話しかける

「ほら、行くわよ、イイカワさん」

「今は店長って呼んでください・・・」

そう、平常心を保つために、今は平常心を保つためにと心を落ち着かせる為にと言い聞かせる
名前で呼ばれると鼓動が早くなっていく、28歳にもなって情けない事だ

初めてのファーストキスは魔王に奪われてしまったという事実に驚くしかなかった。
飯河は表情を見れないように後ろを振りむく、口を押えた。

「そ、じゃあ店長先に戻ってるわよ」

「はい、おやすみなさい」

ミディアはそのままコンビニの中に入店してそのまま事務室まで歩いて行った。
私は再び、外で出て夜風にあたって、月を眺めた。
未だに鼓動が止まらなかった、こういう時は・・・・

「筋トレでもしますか・・・」

飯河店長は月の下で筋トレを開始した。
今日も筋肉は絶好調だった、特にお酒のせいで・・・

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