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出無川 でむこ

第14話 お土産は魔人の頭だってさ

ここはユグドラシルから離れた遠くにある国


国の名前は勇王国「アースガルバリティア」


勇者、英雄、歴戦の戦士達が集まる人間の国


「おぉ、勇者達よ、良くぞ戻ってくれた!」


この者はバルベルデ・アーカイブ
アースガルバリティアの現国王
この国を統治する者


「んだよ、じいさん、相変わらず扱いが荒いな」


そして、この青年は
この国が誰もが称える存在


人類が"生み出した"対魔物、対魔人、最終兵器


この世界の最強の人類


そして、この国の最後の希望


その名は"大勇者"アレクサー=ディナリア


精霊に愛され、聖剣に愛され、才能に愛されし者
その巨大な力は、歴代の勇者の中で、初代勇者同等かもしくは、それ以上と言われている。


「まぁ、そう言うな、魔王を倒せば全てが終わる、その時は開放してやさね」


そう言って、王は一枚の契約書を取り出す。
アレクサーはその契約書を恨みったらしく睨んだ。


「っふん・・・」


勇者はその場に座り込む


「ッカッカッカ、そんな怖い顔せんでも良いではないか?
それに出来るだけ自由にさせておるじゃろ?不便はさせておらんと言うのにわがままじゃのぉ」


「うるせぇ、俺は"縛られる"のが嫌なんだよ!!」


そう言って、勇者は王に向って威嚇をする。
周りの騎士達はその迫力に後ろに後退する


しかし、王は涼しい顔して、わざとらしくに話す。


「おぉぅ、こわいのぉー、どれどれ、例の物を出しておくれ」


「んだよ・・・、これでいいだろう?」


そう言って、勇者は革袋から何かを引っ張り出す。
勇者が取り出したのは・・・、恐怖の形相をした、魔人の顔だった。


「ッフォッフォッフォ!これは七魔将軍の一人、ベクトルではないか!」


七魔将軍、それは魔王を守る為の守護者である。
その一人のベクトルは残虐な行為を平気でする魔人と有名だった。


「おらよ」


そう言って、勇者は王に魔人の頭を投げて渡した。
受け取った王は子供の頭を優しく愛でるように魔人の顔を撫でた。
傍から見たら、異様な光景だった。


「ふぉっふぉっふぉ、いいですなぁ、良い頭じゃ」


「趣味が悪いな、じじぃ・・・」


そう、国王は魔物コレクターである。
勇者に頼むなり、なんなりして、お土産感覚で持ってきてもらっているのだ。
前の勇者には持ってきてくれないし、色々隠さなきゃいけない事があるから、王国から追放させてもらったのだ。
正直、役に立たなかった。
まぁ、戦闘方面では戦果はあったがな、ただそれだけだ。
まだこの国にいたのなら"女"としては使えてたかもしれないな!


国王は心の中で、ほくそ笑む
今頃、そこら辺に野垂れ死んでいるだろう!
なんせ、奴を受け入れる場所なんて何処にもないんだからな!!


「さて、お礼何だがいつもの場所に"置いて"あるぞぃ」


「ふん、じゃあ有難く、使わせていただくぞ」


そう言って、勇者は謁見の場から出ていく
そして、国王の笑い声が扉越しから小さく聞こえていた。




アレクサーは人気のいない宿屋ついた。
扉を開ければ、そこには二人の人影があった。


「勇者、遅かったわね」


ウェーブがかかっているブロンド髪、赤目で神官服
服の外からでも分かる豊満の胸の持ち主が女性はサラ
職業は神官


「・・・・ん」


緑髪で短髪の少女、身体は小柄だが体は引き締まっていて露出度は神官より明らかに多い少女がミドラ
職業は暗殺者
サラは椅子に座りながら煙草を吸いながら言う


「アイツなら既に二階でよろしくやってるわよ」


そう言って、興味なさげに煙草を吸い続けていた。
ったく・・・、先に抜け駆けしやがって、アイツはもうちょっと我慢を覚えたほうが良いな。


「ったく、相変わらず可愛げない奴だ、どうせならお前も交ざるか?」


「お断りよ、それなら死んだほうがマシね」


そう言って、そっぽを向いた。
実際、サラの身体には興味があった、なんせあんな豊満な胸に釣られない男性はいないだろう。
ミドラも誘うとしたが、既にいなかった。
逃げ足だけは早い奴だ・・・、まぁ、本気で追えばすぐに捕まえられるが俺にはそんな趣味はないからな
ミドラの小柄で引き締まった体にも興味があった。


おれは二階に向かうと、肉と肉がぶつかり合う生々しい音が聞こえる。
ドアに近づけば近づく程、楽しんでいる声と肉音が大きくなっていく事が分かる。


ドアを開ける


そこには芳香剤の匂いが充満していた、その中にガタイの良い男と町娘らしき"物"がお互いの身体をぶつけていた
何処とは言わないが、女性は我をわすれて自ら腰を振っていた、芳香剤せいだろう。


「おぉ!勇者よ!おそかったな先に頂いているぞ」


そう言って、女の尻を叩く
女は体をビクつかせ声が漏れ出す、実にイキが良いな
俺はそう思いながら、服を脱いで参加する。


「ったく、おめえはもう少し我慢というやつを覚えたほうが良いぞ」


「なぁにいってんだ、勇者がいう事かー?」


この筋肉だるまはダッツ
職業は騎士
今はこの四人で旅をしていたのだった。


「そういや、ファレスはいなくなって、一ヶ月経ったなぁ」


「あぁ、あの"雑魚"勇者の事か?」


俺が勇者になる前は、この三人は前の勇者のパーティーだったらしい。
その勇者は俺が"徹底的"にボコボコにして、負けて勇者は何も与えず国王の手によって追放されたのだ。


「どうせなら、最後の日に味わっておけばよかったな!!」


そう言って、ダッツは下品に笑っていた。


「アレクサーとファレスは勇者同士だし、種ぐらい入れておけばよかったんじゃないか?そうすれば、お前さん以上の勇者が馬たかもしれないぞ、ガッハッハ!!」


「冗談はやめてくれ、それに俺は"無理やり"は好きじゃないんだ。」


「はいはい、変な所で真面目だねぇ・・・」


そう言って、ダッツは次の話を始める


「そういや聞いたか?」


「んだよ、何がだ?」


「数週間前に、ユグドラシルの近くで大爆発があったらしいぜ、何でも魔人がやらかしたとか」


ユグドラシルの近くで大爆発?
あんな、誰もいないし、何もない所、場所的にもそこで戦う人はいない筈なんだか、俺は少し"興味"が沸いた


「その後、何か見たことない建物が立っていたとか聞いたぞ。」


「見たことない?」


「あぁ、なんか白い箱で出来ていて、看板が光ってるんだ。」


確かに看板が光る店なんて、聞いたことはない
ますます、興味が沸く
自分の中の冒険心が疼いていたのだ。
そんな珍しいものがあると聞けば・・・・



奪うしかないじゃないか



すると、鐘がガンガンガンと音が鳴る。
下からドタバタと足音が聞こえる
そして、勢いよくドアが開き、そこには王国の兵士がいた。


「ゆ、勇者様!伝達です!」


「おいおい、こっちはお楽しみ中なんだぜ?先に謝るほうが大事じゃないか?」


「す、すみません!!現在、魔物と魔人がこちらへと進行中です!その数は10万!」


ったく、せっかく良い話が聞けてそっちに行こうと思っていたんだが、しばらく行けそうにないな・・・
そう言って、女の口に入っていた俺のブツを引き抜いて、着替える。


「おら、ダッツいくぞ」


「えぇー、俺もう少しだったんだけどなぁ」


「んなの、何時だってできるだろ、それに"たった"10万だろ?すぐ終わるさ」


「ひえぇー、相変わらず規格外の奴だ」


そう茶化すように言うダッツだが、いつの間にか着替えていた。
さてと・・・


この腐った国でも救いますかね



勇者達は魔物群れに飛び込んでいったのだった。
10万もいた魔物と魔人は勇者パーティーによって2時間ちょっとで殲滅したのだった・・・


一方、コンビニ組はというと・・・




「かああ!お酒うめぇなああ!!それにこの豆もうめぇ!!」


「はい、それはビールと枝豆と言う物です」


「おいおい!これがビールだと!?」


仕事終わりの店長とガンジンが一緒にお酒を飲んでいた。

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