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出無川 でむこ

第5話 少女曰く、出来立てのナゲットは美味しい。

あれから5時間後




飯河はコンビニの時計を見る。




時刻は4時37分




雨は少しずつ激しさを増す。




雨の音がうるさかったのか、少女が起き上がる。




私は少女に近づいた。




「おや?起きたんですね」




「人間・・・・!?」




赤髪の少女は警戒してるようだ。


すると少女は何か怯えているのか、それとも怒っているのか話はじめる。




「これ以上、近づくな!噛みつくぞ!」




困りました・・・。


どうしたらいいでしょうか・・・。


すると、少女のお腹が鳴る


どうやら、お腹が空いているようですね。


少女の顔が恥ずかしくなったのかお腹を押さえて顔を赤くしてた。




「お腹空いてるんですね、少し待っててください。」




「人間の施しなどいらぬ!!」




少女は立ち上がろうとするが、あちこちに怪我しているのか


力が入らないのか、尻餅をつく。


私はその姿を見て、慌てて近づいた。




「近寄るな!!!」




その時、少女の手が払うように私の頬にあたる


しかし、痛みを感じない


まるで、ポケットティッシュを叩きつけられた感じだった。


飯河は叩いた手を握り、優しくおろす。


少女はどこか悲しげにしていた。




「笑いなさいよ、こんな弱い魔族なんて・・・」




少女の目に涙を浮かべる。


きっと、弱い魔族だからと言われて捨てられた感じだと想像した。


私は少女を癪に障らない程度に慰め、横にさせた。




「少し待っててくださいね。」




私はレブンくんナゲットを揚げる。


味は辛口だ、理由は髪の毛が紅いから辛いものが好きだろうという


単純なことだった。




揚げてから、五分後。


即席コーンスープとサンドイッチを取りに行く。


私は即席コーンスープをお湯を入れ、


包装されたサンドイッチを取り出して、紙皿に置く。


私は少女に近づき、食事を提供する。




「どうぞ」




「ふ、ふん・・・」




少女は警戒するのも、毒がない事を確認したようだ。


少女はナゲットを口の中に入れる。


その瞬間、表情が変わる。


それは目を輝かせる子供のように。




「おいしい・・・」




「それは良かった。」




少女はナゲットを一個、また一個と頬張る。


次にサンドイッチ、次にコーンスープと順番に堪能する。




「人間!これはなんだ!おいしい!おいしいじゃないか!」




「あはは、気に入ってくれたようだ。」




すると、少女から紅いオーラが出てくる。




「おや、何かが出てき来てますね・・・・」




「・・・・!魔力が!!」




少女に魔力が戻ったようだ。


良かった良かった。




「良かったですね」




「うん!ありがとう!人間!」




私は安心したところで、何か物音が聞こえた。


その瞬間、剣を持ったファレスさんがいた。


ファレスさんは赤髪の少女に切りかかる。




「ファレスさん!?」




「店長離れてください!!」




ファレスさんは剣で斬りかかるが、少女は片手で止める。




「っく・・・!」




「ファレスさん、どうしたんですか!?」




ファレスさんは酷く興奮してるようだ。


対する、少女は悲しそうな顔をしてた。




「ファレスさん、やめてください!」




「いえ、ダメです!!だってこの人は!」




ファレスは言う、この少女の正体を。




「この魔族は我が宿敵!!魔王ミディア=オクレア!」




「・・・・」




少女の正体は魔王だった。


そして、ファレスはミディアという少女に剣先をむけるのだった。

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