俺の学年が勇者として召喚されたが、俺は早速腹黒王族にマークされたようです

イミティ

第21話 学校について



 久しぶりの投稿、長い間お待たせ致しました。
 ちなみに、なんだかんだリアルが忙しいです(笑)

 あと、今回はなっがい会話文なので、すいません……





 「んー? もう行く感じぃ?」
 「行く感じだ」
 
 動き出す音が聞こえたのか、俺がベッドから起きると、ルナが少し間延びした声で聞いてきた。

 体が疲れているのか、ベッドからは起きてこない。きっと昨夜にやりすぎたのがいけないのだろう。
 何度もやれば、ルナにはキツイだろうし、昨日は外も歩いていたのだし、体力が少なくなっていても不思議ではない。

 ……もちろん、魔法の練習のことである。

 レベルアップはしなくても魔力量は増えるのか、それとも魔力の効率が良くなったのか、昨夜は以前ほど魔力供給をしなくてすんだ。
 それでも4回で終わりにしたがな。

 「んじゃ、俺は行くから」
 「んー。行ってらっしゃーい」

 昨日の感じなら、魔法だけなら割といい線いっていたが、それだけではダメだろう。というか、今更なのだが、学校の規定年齢が分からん。

 多分実力とある程度の知能さえあれば何歳でも大丈夫だと思うが。


 ◆◇◆



 とはいえ、新たに入学するにしても、どうすればいいのだろうか。
 学校前まで来てみたはいいものの、行動に困る。幸いにして周囲には誰もいない。立ち往生していても特に誰かに見咎められることは無いのが救いか。

 「うーむ……とりあえず、理事長にまた会いに行くか」

 わからないものは仕方ない。転入など俺はしたことないし、こういうのは相手方に任せた方がいいだろう。

 守衛さんに会釈しつつ入る。相手も俺の方を見て、会釈を返してくれる。
 前回帰り際に姿を見せていたので、問題ないようだ。理事長の方から話がいっていたのかもしれないが。

 既に把握しつつある学校内を進む。この時間帯、寮からは多数の気配を感じるので、今は通学準備中だろうか?
 というか、俺も学校に入ったら寮に入らなきゃ行けないのか? そこら辺も聞いておこう。



 「待っていましたよ、イブ君」
 「おはようございます」

 既に慣れたルートで理事長室まで行くと、中で大仰に腕を開きながらそう言う理事長。

 「入学の準備は整っています。無論、教職員に対する君の実力の流布も」
 「どんな風に伝えたんですか?」
 「『私と同程度以上の実力を持っている』と……数名の方には信じて貰えませんでしたがね」
 「やっぱりSSSランク冒険者とかの肩書きもあった方が良さそうですね」
 「ふふ、随分と軽く仰る」

 そりゃ、誰も攻略できていなかった『原初の迷宮アルファメイズ』も、結局あっさりと攻略してしまう程度の実力はあるからな。
 冒険者ランクをSSSまで上げるのも、恐らくそう難しいことではない。

 「ところで、この学校についての説明、致しましょうか?」
 「あ、そうですね……正直あまり知らないので、して貰えると」
 「分かりました。少し長くなるかもしれませんが……」

 そういえば、俺は学校に入学するとは言ったものの、ほとんどこの学校について知らない。相手側からしたら失礼極まりないだろうな。
 ここは、まぁ仕方ないが。

 「この学校では、他にもある冒険者育成機関のなかでも、特に高ランク冒険者を育成するための機関です。
 その性質上、様々な分野についての高度な知識、技能に加え、魔物や対人を想定した戦闘技能を、現役を退いた元SSランク以上の冒険者職員や、専門家が指導します。
 また、全てにおいてほぼ最新の設備が整っているため、不自由無く様々なことを試すことができます。しかも、各国から支援されているため、実力さえあれば入学金も授業料も無しで済みますし、年齢も出自も種族も関係ありませんよ」
 「なるほど、世界でも一番と言っていいほど恵まれた環境で指導を受けられる、教育機関としては最高峰の場所、ということですか……」

 聞いた限りでは、確かに高ランク冒険者を育成するために必要なことは揃っていそうだ。

 「そう取ってもらって構いません。また、クラスは全てで1から5組の5つあり、一応各クラス、データ上での生徒の能力の平均値に差異がないように割り振っていますが、それでもどこかが突出してしまうケースは少なくありません。潜在能力や、データで測れないような部分までもを加味するのは難しいのです。
 ちなみに、この場合の能力とは、戦闘技能以外にも、先程も言ったように様々な分野においての能力を総合的に判断したものを言います。その能力は、普段の成績や、中間、及び期末テストによって得た結果から判断します。
 また、その5つのクラス以外に、特別な事情があったり、他クラスに配属することが困難な生徒達を集めた『特別クラス』も存在しますが、こちらは通常とは異なるため、省きますね……ここまでの説明は大丈夫ですか?」
 「ええ、問題ありません」
 「ありがとうございます。では、続けますね。
 当校では授業以外にも、一種の行事として、大会のようなものがあります。純粋な戦闘技能を競ったり、ルールに則った特別ルールの試合をしたりなど、様々なものがあるこの大会では、優勝すると報奨金やその他特典を学校側、ひいては国側から授与されます。クラス対抗もあれば、特にクラス制限などなしに自由にチームを組むことも可能ですし、個人で出るものもあります。
 目的としては、生徒の競争心を煽り、成長を促すためですが、優秀な人材を見極めるためのものでもあります。
 また、この学校では卒業資格自体はありますが、卒業というものはなく、生徒が自主的に学校をやめることしかありません。ただ、校舎のキャパシティはあるため、これ以上の成長を見込めない、高ランク冒険者にはなり得ないと判断した生徒は、残念ながら退学ということになり、生徒の枠を確保することになります。
 ちなみに、当校で高ランク冒険者と同程度の能力を示した、つまり卒業資格を得た生徒は、現時点では指導を受けた生徒のおよそ半分で、在学中に冒険者ランクB以上を獲得した上でここを去っています。残りの半分については、お察しの通りですね。
 ここまでは通常生徒についての大体の説明ですが………勇者の扱いについて、聞きたいですか?」
 「そうですね。出来れば」

 その辺も一応必要だろう。既に得た情報を脳内で咀嚼しつつ、新たに理事長の話を聞く体勢に入る。

 「了解しました。一応通常の生徒には話さないことなので、そこのところ承知を」
 「はい、分かってますよ」
 「ありがとうございます。それで、勇者の扱いですね。勇者は、基本的には通常生徒と同じように、それぞれのクラスに平均的に振り分けられます。ただ、能力に関しては判断しかねるため、振り分け方はランダムです。
 また、勇者は成長も早いため、多くの実戦機会が与えられます。簡単に言えば、勇者用のカリキュラムが組まれるということですね。勇者は知識はもちろん、戦闘技能に関しては私も指導をしようと思っているところですから。
 ただ、勇者といえど当校の生徒である以上は、前言した以上の待遇ははかりません。国からの正式な要請があり、かつそれに正当性がある場合、もしくは私が認めた場合のみ適用されます。
 ……とまあ、大体はこんな所でしょうか?」
 「はい、理解出来ました。ありがとうございます。ところで、俺はどうなるんでしょうか?」
 「そうですね、本来ならイブ君もこれに則るのですが……何分私も貴方の扱いに手をこまねていていまして。どこの国の勇者か分からないですし、何より今ここに一人でいるということは、貴方は国の下を既に離れている可能性が高い……そうすると、権力的な立ち位置が非常に曖昧なため、どう対応するのか、難しいところなのです」

 思案する理事長は、難しい顔だ。公的には俺は第一階級アインス探索者以上の権力は持ち得ていないが、勇者であるのは疑いようもない。
 また、口にはしていないが、俺の強さも考慮しているだろう。何かを押し付ければ、俺が力づくで反抗する場合もある。理事長自身、俺を確実に抑えられるとは確信していない。
 そして俺もまた、理事長に押さえつけられるつもりは毛頭ないが……そもそも俺はそんな危険人物ではないというのを理解して欲しい。

 「前回も言ったような気がしますが、一生徒として扱っていただければ構いません。別に悪巧みをしている訳ではありませんし」
 「……まぁ、私も困っていましたし、イブ君がそれでいいのならそうしましょう」
 「えぇ、そうしてください」
 
 俺が軽く告げると、少し考えた後、仕方ないといいだけに頷きつつ、了承された。
 




 んー、次回はー、えー……明日、もしくは明後日です。
 高校始まったので、執筆速度落ちてます。正直毎日投稿できるかはわからないですね。
 気長にお待ちくださると幸いです。投稿速度だけが取り柄だったのになぁ。

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コメント

  • イミティ

    >>林檎
    安心したまえ、無理よ無理よも出来る内だ……多分(ご心配ありがとうございます)

    1
  • イミティ

    >>ノベルバユーザー327705
    お褒めにあずかり光栄です(ノ_ _)ノ

    1
  • 林檎

    あまり無理するでないぞ、お前様

    2
  • イミティ

    >>ヒカッチ
    頑張るのじゃー

    1
  • イミティ

    >>海神龍激
    意識してのことじゃないんですよ……まさか、無意識下の洗脳!?
    流石有名作品、洗脳度もパない……

    まぁ、そんな使う機会があるかどうかなんですがね(笑)

    3
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