俺の学年が勇者として召喚されたが、俺は早速腹黒王族にマークされたようです

イミティ

第7章プロローグ 泡沫の夢


 プロローグなので、めっちゃ短いです。
 というか、何気初挑戦のプロローグ。








 「────刀哉、にぃ……?」

 少女の目が少年の背中を捉えると、掠れた声で呟いた。

 後ろ姿であれど、見間違えるはずもない。以前まではほぼ毎日見ていたのだから。
 ただ視界に入れていたのではなく、意識して、目で追うように、その姿を視界に入れ続けていた。

 だから見間違うこともなければ、疑念になることも無い。ただ一度だけで、少女はすぐに理解した。
 
 ───もう会えないと思っていた。諦めていた。
 ───それでも、僅かな希望を頼りに生きてきた。
 ───だから、今目の前にいるのは、その奇跡に縋ったおかげ。

 少年が少女に気づき、振り返る。その時には、少女の足は地面を離れていた。
 駆け出した少女に、驚きの視線が向けられる。それは、突然の行動に対するものか、少女という存在に対するものか。

 それに構わず少年に近づいた少女は、その顔に知らず知らず、涙と笑顔を浮かべていた。

 少女と少年の距離が、ほとんどゼロとなる。少女は硬直した少年の首に手を回すと、そのまま衝動に任せるように自身の顔に引き寄せ────



 「───ご主人様、起きてよ」
 「ん………」

 唐突に声をかけられた刀哉は、暗闇から意識を引き上げた。
 その時には、夢の内容は全く覚えていなかった。







 さてさて、伏線を張っといたところで明日からは普通の文字数ですよ。
 そして、次回は明日投稿ですよっと。


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コメント

  • イミティ

    あー……ん……そのうち、ね。
    ……いや、冗談です。そうですね、確かにそろそろ登場人物まとめたり、刀哉のステータスもお披露目しておいた方がいいかな?
    とはいえ、ステータスは第7章中に更新する予定があるので、その時に。登場人物紹介は、時間が空いた時に書いておきますね!

    3
  • ノベルバユーザー289548

    最近の刀哉のステータスが気になります。あと第6章の登場人物紹介は載せないのですか?

    2
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