妖怪たちがやってきた
第3話
    「えーとじゃあとりあえず自己紹介から始めますね。」
『はーい!』
「僕の名前は赤峰孝弘あかみねたかひろといいます。これから一年間よろしくお願いしますね。」
『よろしくお願いしまーす!」
なんかノリが高校っぽくないんだよな……教卓に立ってみて改めて思ったけどやっぱりこの学校はおかしい…
「じゃあ早速授業を始めたいと思いますが…これをやったのは誰ですか?」
「はーい。私でーす。」
やっぱりか…教室に入るなり爆笑してたもんな。
「…はぁ…君、名前は?」
「なんだなんだーその溜息は!私は花子さんだぞ!人間の世界で妖怪有名ランキング上位に常に名を連ねるトイレの花子さんだ!」
「皆には花ちゃんって呼ばれてます。」
「ちょっ、かぐねー、それじゃ私の凄さがこいつに伝わらないじゃんか…」
「あら、そう?」
この二人を見ていると真逆の二人な気がする。片や髪の長いおっとりとしたかぐやさん。片や短髪のオカッパで小学生みたいな花子さん。というか見れば見るほど高校には不釣り合いな気がする。白い半袖に赤いサスペンダー付きのスカート…本当にイメージするトイレの花子さん通りなんだな。
「はぁ…で、どうだった?私のサプライズは。」
「あー黒板消しね。でもえっと花子さん?ちょっとチョーク多すぎだよ。若干口に入ったよ…」
「あー大丈夫大丈夫。自然由来だから。」
「…まぁチョークは貝殻から作られるから自然といえば自然だけどね。」
「いやそれ小豆。小豆を潰して作った。」
「小豆?!」
「だって目とか入ったら大変だろ?」
なんか妙なところで気遣うな。
「でも小豆はどこから?」
「トッキーにもらった。」
「『トッキー』っていうのは『小豆洗い』の研子ときこちゃんですよー。」
「でその『トッキー』はどこに?」
「ん。」
花子さんの指差す方を見るとジャラジャラと小豆をとぎ続けている髪の長い女の子が座っていた。でも前髪長過ぎて前全く見えてなくないか。しかも…
「…ず……も…………ぅ……く………」
なんか呟いてないか。
「あの、彼女は何て言ってるんですか?」
「んー今日は確か『もずく』ですね。」
「もすぐ?!」
「研子ちゃんは毎月、日にちごとに決められた単語を唱えながら小豆をとぐんです。全部黒い物であるのが特徴ですね。」
なんじゃそりゃ。
『はーい!』
「僕の名前は赤峰孝弘あかみねたかひろといいます。これから一年間よろしくお願いしますね。」
『よろしくお願いしまーす!」
なんかノリが高校っぽくないんだよな……教卓に立ってみて改めて思ったけどやっぱりこの学校はおかしい…
「じゃあ早速授業を始めたいと思いますが…これをやったのは誰ですか?」
「はーい。私でーす。」
やっぱりか…教室に入るなり爆笑してたもんな。
「…はぁ…君、名前は?」
「なんだなんだーその溜息は!私は花子さんだぞ!人間の世界で妖怪有名ランキング上位に常に名を連ねるトイレの花子さんだ!」
「皆には花ちゃんって呼ばれてます。」
「ちょっ、かぐねー、それじゃ私の凄さがこいつに伝わらないじゃんか…」
「あら、そう?」
この二人を見ていると真逆の二人な気がする。片や髪の長いおっとりとしたかぐやさん。片や短髪のオカッパで小学生みたいな花子さん。というか見れば見るほど高校には不釣り合いな気がする。白い半袖に赤いサスペンダー付きのスカート…本当にイメージするトイレの花子さん通りなんだな。
「はぁ…で、どうだった?私のサプライズは。」
「あー黒板消しね。でもえっと花子さん?ちょっとチョーク多すぎだよ。若干口に入ったよ…」
「あー大丈夫大丈夫。自然由来だから。」
「…まぁチョークは貝殻から作られるから自然といえば自然だけどね。」
「いやそれ小豆。小豆を潰して作った。」
「小豆?!」
「だって目とか入ったら大変だろ?」
なんか妙なところで気遣うな。
「でも小豆はどこから?」
「トッキーにもらった。」
「『トッキー』っていうのは『小豆洗い』の研子ときこちゃんですよー。」
「でその『トッキー』はどこに?」
「ん。」
花子さんの指差す方を見るとジャラジャラと小豆をとぎ続けている髪の長い女の子が座っていた。でも前髪長過ぎて前全く見えてなくないか。しかも…
「…ず……も…………ぅ……く………」
なんか呟いてないか。
「あの、彼女は何て言ってるんですか?」
「んー今日は確か『もずく』ですね。」
「もすぐ?!」
「研子ちゃんは毎月、日にちごとに決められた単語を唱えながら小豆をとぐんです。全部黒い物であるのが特徴ですね。」
なんじゃそりゃ。
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