異世界無双の最強管理者(チートマスター) ~リセットマラソンで最強クラス【大賢者】に転生したら世界最強~
プロローグ:大賢者は転生する
俺は転生した。
何度も、何度も。
一万回以上にわたる転生は過酷を要した。
「せ、成功だ!」
本当に嬉しい。ゲーム開始時のスタートポイントである神殿の前で、俺はおおはしゃぎで飛び上がる。
『Last Legen OnlineⅡ』というVRMMORPGが、現在最もメジャーなネットゲームである。もう十年以上も運営されているゲームではあるが、その完成度と圧倒的なユーザー数により、今でも新規登録者は少なくない。いつの間にやら国民的……いや、世界的ゲームとなっていた。
俺はゲームのラスボスを倒すべく、攻略を目的とするレギオン【トライアンフ】に所属していた。
だが、大型アップデートを境に当時最強だったクラス【賢者】が大幅に下方修正されてしまう。攻略に使えないとされた俺を含む数名の賢者は追放されてしまった。
その後はパワーバランスが修正され、どの職業を選んでもほとんど性能は変わらない。
そんな時、LLO2の運営に携わる友人からとある情報を仕入れた。
隠しクラスとして【大賢者】があると。そして【大賢者】こそが真に最強のクラスなのである。開発陣が冗談で作ったプログラムが消えずに残っていたのだという。
俺はそれを聞いて決めた。キャラクターを削除し、しがらみを捨ててもう一度ゲームをやり直すと。
隠しクラスは通常のキャラクタークリエイトでは出現しない。チュートリアルを終えたキャラクターを消して十分以内に作成しようとしたとき、低確率でチャンスが訪れるのだ。LLO2では全プレイヤーが同一のサーバーに集中する。【大賢者】はワールドに一人しか存在できない。
俺は誰かに【大賢者】を取られるよりも前に取得しようと努力した。
飽きるほどチュートリアルをこなし、何度も消して、寝る間を惜しんで頑張った。
そして、ついに手に入れたのだ!
「ステータスオープン」
LLO2ではボイスコマンドが使用できる。忙しい現代人が少しでもスムーズにゲームができるように親切な設計がなされているのだ。
初期の鑑定スキルではあまり詳細を見られないのが普通だが、【大賢者】は違った。
―――――ステータス―――――
名前:ミナト
クラス:大賢者/管理者
レベル:1/∞
能力値:
STR【攻撃力】99/99
CON【体力】99/99
DEX【素早さ】99/99
INT【知力】99/99
MEN【精神力】99/99
CHA【魅力】99/99
LUC【運】99/99
魔法・スキル:
【ユニーク】
1.魔眼
全てを見通せる眼。未来をも見通し、敵の攻撃を見抜く。鑑定レベルを2段階上昇させる。
2.風神の加護
移動速度が1.5倍になり、疲労が半分になる。
【コモン】
1.アイススピア
氷の槍を放つ。
2.ファイヤーボール
炎の球を放つ。
―――――――――――――――
ふむ、能力値が全カンストでスキル関係もぶっ壊れだ。レベルが∞になっているのはよくわからないが、強くなる分には問題ない。
これは楽しくなりそうである。
俺を見下したやつらに一泡吹かせてやるのだ!
さあ、パーティの始まりだ!
何度も、何度も。
一万回以上にわたる転生は過酷を要した。
「せ、成功だ!」
本当に嬉しい。ゲーム開始時のスタートポイントである神殿の前で、俺はおおはしゃぎで飛び上がる。
『Last Legen OnlineⅡ』というVRMMORPGが、現在最もメジャーなネットゲームである。もう十年以上も運営されているゲームではあるが、その完成度と圧倒的なユーザー数により、今でも新規登録者は少なくない。いつの間にやら国民的……いや、世界的ゲームとなっていた。
俺はゲームのラスボスを倒すべく、攻略を目的とするレギオン【トライアンフ】に所属していた。
だが、大型アップデートを境に当時最強だったクラス【賢者】が大幅に下方修正されてしまう。攻略に使えないとされた俺を含む数名の賢者は追放されてしまった。
その後はパワーバランスが修正され、どの職業を選んでもほとんど性能は変わらない。
そんな時、LLO2の運営に携わる友人からとある情報を仕入れた。
隠しクラスとして【大賢者】があると。そして【大賢者】こそが真に最強のクラスなのである。開発陣が冗談で作ったプログラムが消えずに残っていたのだという。
俺はそれを聞いて決めた。キャラクターを削除し、しがらみを捨ててもう一度ゲームをやり直すと。
隠しクラスは通常のキャラクタークリエイトでは出現しない。チュートリアルを終えたキャラクターを消して十分以内に作成しようとしたとき、低確率でチャンスが訪れるのだ。LLO2では全プレイヤーが同一のサーバーに集中する。【大賢者】はワールドに一人しか存在できない。
俺は誰かに【大賢者】を取られるよりも前に取得しようと努力した。
飽きるほどチュートリアルをこなし、何度も消して、寝る間を惜しんで頑張った。
そして、ついに手に入れたのだ!
「ステータスオープン」
LLO2ではボイスコマンドが使用できる。忙しい現代人が少しでもスムーズにゲームができるように親切な設計がなされているのだ。
初期の鑑定スキルではあまり詳細を見られないのが普通だが、【大賢者】は違った。
―――――ステータス―――――
名前:ミナト
クラス:大賢者/管理者
レベル:1/∞
能力値:
STR【攻撃力】99/99
CON【体力】99/99
DEX【素早さ】99/99
INT【知力】99/99
MEN【精神力】99/99
CHA【魅力】99/99
LUC【運】99/99
魔法・スキル:
【ユニーク】
1.魔眼
全てを見通せる眼。未来をも見通し、敵の攻撃を見抜く。鑑定レベルを2段階上昇させる。
2.風神の加護
移動速度が1.5倍になり、疲労が半分になる。
【コモン】
1.アイススピア
氷の槍を放つ。
2.ファイヤーボール
炎の球を放つ。
―――――――――――――――
ふむ、能力値が全カンストでスキル関係もぶっ壊れだ。レベルが∞になっているのはよくわからないが、強くなる分には問題ない。
これは楽しくなりそうである。
俺を見下したやつらに一泡吹かせてやるのだ!
さあ、パーティの始まりだ!
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