チート級能力は学園では封印します。
10
(──ここはどこだろう。私は確か……。)
「目、覚めた?」
目を開けると見慣れた天井が目に入り、聞きなれた声が自分の名前を呼んだ。
「蒼くん。私……。」
眠りにつく前のことがうまく思い出せない。
少し頭の中を整理すると、自分が昼食の買い出しに出かけたことは思い出せた。
そこから糸をたどるように一つずつ思い出していく。
(そうだ……確か愛羅さんに会って、それで……。)
瑞穂はすべてを思い出した。
彼女たちの恨みの声や、自分を見る複数人の男の欲望の眼差しも。
(もしかして、夢だったの?)
瑞穂はそう考えた。
しかし、半ばそうであって欲しいとすがるように思い浮かべたその考えは、すぐに体中の痛みとともに消え去った。
体が震え、世界はこんなに救いのないところだったのかと思い知らされ、すべてを恐怖に支配されていった。
自分はもう汚れた人間なのだと思った。
「瑞穂さん、大丈夫?」
恐怖を写した目が蒼を見つめた。
「えっと……僕が警察を呼んだから、瑞穂さんは何もされてないよ。」
蒼の言葉で頭が真っ白になり、一瞬の空白を経て落ち着きを取り戻した。
「ほんと……?私……まだ……。」
「うん。ほんとだよ。」
蒼は、いっぺんの曇りもない無垢な笑顔でそういった。
その笑顔のおかげで安心すると同時に、まだ自分が自分でいれる自信を取り戻した。
体中の傷は痛むが、丁寧に治療が施されていた。
外出するときに着ていた服も今は、いつも眠るときのパジャマ姿になっている。
(ん?パジャマ?)
その時瑞穂の中に一つの疑問が浮かび上がった。
今日はたきさんもはるさんも留守で、寮には自分と蒼の二人だけ。
外出したときはラフな私服で出かけたのに今はパジャマ姿。
おまけの体中に包帯やら絆創膏やらが貼られている。
パジャマの襟元を掴み自分の胸元をのぞき込んだ。
下着は外されていた──。
「蒼くん……。蒼くんがパジャマに着替えさせてくれたの……?」
「うん。あのままじゃ寝苦しいと思って。」
そう言いながら、変わらずに無垢な笑みを浮かべて笑っている。
「……下着も?」
「うん。」
「……見た?」
「え?」
「……見たの?」
「……見てないけど。」
蒼はようやく察したようだが、一瞬反応に遅れたのを瑞穂は見逃さなかった。
「蒼くんのばか! エッチ! 変態! 男! オス! この○○○○!!」
近くにあった枕やらぬいぐるみやら、目覚まし時計まで投げつけた。
意味のわからない罵声を浴びせられながら、蒼は手がつけられず部屋の外へと飛び出した。
というか仮にもクラスのアイドルが、そんな言葉を使うものではないと思うのだが。
外へ逃げても扉にはまだ物が投げつけられ、罵声はバカのみの単調なものになっていた。
(どうかパンツも変えてあげたことは気づかれませんように。)
神様に願い、ほとぼりが覚めるまで自分も傷を癒やすため布団に潜ることにした。
夜になるとたきさんとはるさんが帰宅し、瑞穂は昼食のために買ってきた材料で、昼に作る予定だったオムライスをはるさんと作ることになった。
瑞穂の傷について、二人が触れないはずもなかったが、心配をかけまいと途中の階段で転んだとかベタな言い訳をかましていた。
はるさんは半信半疑だったが、たきさんはなんの疑いもなく信じているようだった。
そして休み明けの学校。クラスに愛羅の姿はなかった。
皆どうせ風邪だろうと気に止めていない様子だったが、次の日も、その次の日も、更にその次の日も教室に彼女の姿はなかった。
そして、そのまた次の日。
今日も愛羅の姿は見当たらない。
流石にクラスの人間もただの風邪ではないことは察していただろうが、特に話題に上がるようなこともなかった。
蒼も休日のあの出来事が原因だろうとは思ってはいるが、明確な理由まではわからなかった。
すると蒼のもとへ一人の男がやってきた。
それはつい一週間ほど前に蒼を殴り、一学年の間で語られた騒ぎの中心となった男だった。
「四葉……。ちょっと来てくれ……。」
いつもの野蛮で好戦的な彼らしくない、静かで穏やかな口調だった。
不審に思いながらも蒼は純也の後を追った。
場所は校舎の屋上。
以前ここへ来たときは、純也に胸ぐらをつかまれ脅されていたところを瑞穂に助けてもらった。
しかし、今の純也はあのときの純也とはどこか違っていた。
そしてあの時と違うのは、純也の取り巻き連中がいないことと、代わりに屋上の隅の方に一人の金髪の女性が座りこんでいることだった。
「愛羅……。連れてきたぞ……。」
座ったままの愛羅に、純也は声をかけた。
教室でいつも明るい愛羅とは思えない、おとなしい口調で「ありがとう。」と呟き立ち上がった。
「四葉……。あのときのこと、純也に話してもいいかな? 私もこいつも、あのときのことは誰にも言わないって約束するから……。」
今回は何をされるのだろうかと身構えていたが、休日の出来事を純也に話す許可が欲しかっただけのようだ。
あの日、あのあとに蒼は、愛羅たちにこのことは誰にも言わないよう口止めをしていた。
愛羅たちにとっても噂が広まらず悪い話ではなかったはずだが、なぜ純也にはそれを話そうと思ったのか。
なにか彼女にメリットがあるのだろうか。
純也には散々痛めつけられた蒼だったが、どこか信頼できる男であることは知っていた。
現に彼の周りには人が集まり、そこには常に彼中心の世界が広がっていたからだ。
蒼は愛羅と純也を信じ、純也にその日の出来事を話すことを許した。
愛羅は再び、今度は蒼にお礼を言うと、休日に起きたことをすべて話した。
純也は驚きの表情を終始浮かべていたが、最後には納得したように笑って蒼に礼を言った。
蒼はなぜ感謝されたのがわからず状況が飲み込めないでいた。
「えっと……。なんで感謝されてるのかな。」
「あの男、誠也は純也の兄貴なの。それで、私は誠也と付き合ってた……。」
ますますお礼を言われる理由がわからないといった顔だ。
一方では実の兄、一方では彼氏である男を病院送りにされ、憎まれこそすれ感謝される覚えはないと言いたいところだった。
しかし愛羅は更に話を続けた。
「誠也は昔はああじゃなかったの。優しくて、仲間想いの男だった。私は、そんな誠也が好きだったの。でも……誠也は変わった。ある男に出会ってから……。」
話を続ける愛羅の隣で、純也はなにかをこらえるように拳を握りしめていた。
「その男って、だれなの?」
「二年Aクラス委員長、橘京介──。」
二学年クラスは、上からS、A、Bと下り、最下層はGクラス。
このSやAというのはクラスのランクであり、上へ行けば行くほどランクが高いことを示す。
つまり、その男橘京介は二年クラスの中で上から二番目のクラスで委員長を務めているということだ。
「つまり、今の彼は洗脳されている、とか?」
「そんなもんじゃねえ……。洗脳なら目を覚ませることができればもとに戻せるが、あれは人の心の奥底まですべてを塗りつぶしている。兄貴を元に戻したきゃ、また上から同じ色に塗り直すしかねえ。」
「でも、今は彼は眠っている。私達は橘の人形になった誠也を通じて、橘に操られていたの。」
橘という男がこの二人の背景に隠れていた、ということを聞いて蒼はあることが気になり始めていた。
「ねえ、二人はどうして瑞穂さんに執着するの?」
この二人の共通点は、瑞穂に固執していたということ。
純也は瑞穂に他の男が近寄ることを妨害していたが、愛羅もまた瑞穂が男に近寄ることを妨げようとしていた。
「それも橘の命令だ。おそらく、橘は夜空瑞穂を自分のものにしようとしているんだ。」
橘という男がどういう人間なのかはわからないが、もしも瑞穂のことを考えることができる人間あるならば、それを邪魔するのは余計なお世話すぎる。
しかし今までのことを思い出すと、橘をこのまま瑞穂に近づけるわけにはいかなかった。
文字通りの意味で、瑞穂を傷つけたのだから。
「……わかった。僕はもう戻るよ。」
蒼は屋上の出入り口へと一人歩きながら思った。
(穏やかな学園生活は、また遠ざかりそうだな。)
二人には気づかれないように大きくため息を吐いた。
「おい四葉。お前どうするつもりだ。言っておくが、橘には手を出すな。危険すぎる。」
「どうするかなんてまだ考えてないよ。橘って人のこともよく知らないしね。」
そう言うと、蒼は二人を残したまま屋上から姿を消した。
(──どうするかはまだわからないけど……平穏な学園生活を邪魔するっていうなら、摘むしかないかな……。)
「目、覚めた?」
目を開けると見慣れた天井が目に入り、聞きなれた声が自分の名前を呼んだ。
「蒼くん。私……。」
眠りにつく前のことがうまく思い出せない。
少し頭の中を整理すると、自分が昼食の買い出しに出かけたことは思い出せた。
そこから糸をたどるように一つずつ思い出していく。
(そうだ……確か愛羅さんに会って、それで……。)
瑞穂はすべてを思い出した。
彼女たちの恨みの声や、自分を見る複数人の男の欲望の眼差しも。
(もしかして、夢だったの?)
瑞穂はそう考えた。
しかし、半ばそうであって欲しいとすがるように思い浮かべたその考えは、すぐに体中の痛みとともに消え去った。
体が震え、世界はこんなに救いのないところだったのかと思い知らされ、すべてを恐怖に支配されていった。
自分はもう汚れた人間なのだと思った。
「瑞穂さん、大丈夫?」
恐怖を写した目が蒼を見つめた。
「えっと……僕が警察を呼んだから、瑞穂さんは何もされてないよ。」
蒼の言葉で頭が真っ白になり、一瞬の空白を経て落ち着きを取り戻した。
「ほんと……?私……まだ……。」
「うん。ほんとだよ。」
蒼は、いっぺんの曇りもない無垢な笑顔でそういった。
その笑顔のおかげで安心すると同時に、まだ自分が自分でいれる自信を取り戻した。
体中の傷は痛むが、丁寧に治療が施されていた。
外出するときに着ていた服も今は、いつも眠るときのパジャマ姿になっている。
(ん?パジャマ?)
その時瑞穂の中に一つの疑問が浮かび上がった。
今日はたきさんもはるさんも留守で、寮には自分と蒼の二人だけ。
外出したときはラフな私服で出かけたのに今はパジャマ姿。
おまけの体中に包帯やら絆創膏やらが貼られている。
パジャマの襟元を掴み自分の胸元をのぞき込んだ。
下着は外されていた──。
「蒼くん……。蒼くんがパジャマに着替えさせてくれたの……?」
「うん。あのままじゃ寝苦しいと思って。」
そう言いながら、変わらずに無垢な笑みを浮かべて笑っている。
「……下着も?」
「うん。」
「……見た?」
「え?」
「……見たの?」
「……見てないけど。」
蒼はようやく察したようだが、一瞬反応に遅れたのを瑞穂は見逃さなかった。
「蒼くんのばか! エッチ! 変態! 男! オス! この○○○○!!」
近くにあった枕やらぬいぐるみやら、目覚まし時計まで投げつけた。
意味のわからない罵声を浴びせられながら、蒼は手がつけられず部屋の外へと飛び出した。
というか仮にもクラスのアイドルが、そんな言葉を使うものではないと思うのだが。
外へ逃げても扉にはまだ物が投げつけられ、罵声はバカのみの単調なものになっていた。
(どうかパンツも変えてあげたことは気づかれませんように。)
神様に願い、ほとぼりが覚めるまで自分も傷を癒やすため布団に潜ることにした。
夜になるとたきさんとはるさんが帰宅し、瑞穂は昼食のために買ってきた材料で、昼に作る予定だったオムライスをはるさんと作ることになった。
瑞穂の傷について、二人が触れないはずもなかったが、心配をかけまいと途中の階段で転んだとかベタな言い訳をかましていた。
はるさんは半信半疑だったが、たきさんはなんの疑いもなく信じているようだった。
そして休み明けの学校。クラスに愛羅の姿はなかった。
皆どうせ風邪だろうと気に止めていない様子だったが、次の日も、その次の日も、更にその次の日も教室に彼女の姿はなかった。
そして、そのまた次の日。
今日も愛羅の姿は見当たらない。
流石にクラスの人間もただの風邪ではないことは察していただろうが、特に話題に上がるようなこともなかった。
蒼も休日のあの出来事が原因だろうとは思ってはいるが、明確な理由まではわからなかった。
すると蒼のもとへ一人の男がやってきた。
それはつい一週間ほど前に蒼を殴り、一学年の間で語られた騒ぎの中心となった男だった。
「四葉……。ちょっと来てくれ……。」
いつもの野蛮で好戦的な彼らしくない、静かで穏やかな口調だった。
不審に思いながらも蒼は純也の後を追った。
場所は校舎の屋上。
以前ここへ来たときは、純也に胸ぐらをつかまれ脅されていたところを瑞穂に助けてもらった。
しかし、今の純也はあのときの純也とはどこか違っていた。
そしてあの時と違うのは、純也の取り巻き連中がいないことと、代わりに屋上の隅の方に一人の金髪の女性が座りこんでいることだった。
「愛羅……。連れてきたぞ……。」
座ったままの愛羅に、純也は声をかけた。
教室でいつも明るい愛羅とは思えない、おとなしい口調で「ありがとう。」と呟き立ち上がった。
「四葉……。あのときのこと、純也に話してもいいかな? 私もこいつも、あのときのことは誰にも言わないって約束するから……。」
今回は何をされるのだろうかと身構えていたが、休日の出来事を純也に話す許可が欲しかっただけのようだ。
あの日、あのあとに蒼は、愛羅たちにこのことは誰にも言わないよう口止めをしていた。
愛羅たちにとっても噂が広まらず悪い話ではなかったはずだが、なぜ純也にはそれを話そうと思ったのか。
なにか彼女にメリットがあるのだろうか。
純也には散々痛めつけられた蒼だったが、どこか信頼できる男であることは知っていた。
現に彼の周りには人が集まり、そこには常に彼中心の世界が広がっていたからだ。
蒼は愛羅と純也を信じ、純也にその日の出来事を話すことを許した。
愛羅は再び、今度は蒼にお礼を言うと、休日に起きたことをすべて話した。
純也は驚きの表情を終始浮かべていたが、最後には納得したように笑って蒼に礼を言った。
蒼はなぜ感謝されたのがわからず状況が飲み込めないでいた。
「えっと……。なんで感謝されてるのかな。」
「あの男、誠也は純也の兄貴なの。それで、私は誠也と付き合ってた……。」
ますますお礼を言われる理由がわからないといった顔だ。
一方では実の兄、一方では彼氏である男を病院送りにされ、憎まれこそすれ感謝される覚えはないと言いたいところだった。
しかし愛羅は更に話を続けた。
「誠也は昔はああじゃなかったの。優しくて、仲間想いの男だった。私は、そんな誠也が好きだったの。でも……誠也は変わった。ある男に出会ってから……。」
話を続ける愛羅の隣で、純也はなにかをこらえるように拳を握りしめていた。
「その男って、だれなの?」
「二年Aクラス委員長、橘京介──。」
二学年クラスは、上からS、A、Bと下り、最下層はGクラス。
このSやAというのはクラスのランクであり、上へ行けば行くほどランクが高いことを示す。
つまり、その男橘京介は二年クラスの中で上から二番目のクラスで委員長を務めているということだ。
「つまり、今の彼は洗脳されている、とか?」
「そんなもんじゃねえ……。洗脳なら目を覚ませることができればもとに戻せるが、あれは人の心の奥底まですべてを塗りつぶしている。兄貴を元に戻したきゃ、また上から同じ色に塗り直すしかねえ。」
「でも、今は彼は眠っている。私達は橘の人形になった誠也を通じて、橘に操られていたの。」
橘という男がこの二人の背景に隠れていた、ということを聞いて蒼はあることが気になり始めていた。
「ねえ、二人はどうして瑞穂さんに執着するの?」
この二人の共通点は、瑞穂に固執していたということ。
純也は瑞穂に他の男が近寄ることを妨害していたが、愛羅もまた瑞穂が男に近寄ることを妨げようとしていた。
「それも橘の命令だ。おそらく、橘は夜空瑞穂を自分のものにしようとしているんだ。」
橘という男がどういう人間なのかはわからないが、もしも瑞穂のことを考えることができる人間あるならば、それを邪魔するのは余計なお世話すぎる。
しかし今までのことを思い出すと、橘をこのまま瑞穂に近づけるわけにはいかなかった。
文字通りの意味で、瑞穂を傷つけたのだから。
「……わかった。僕はもう戻るよ。」
蒼は屋上の出入り口へと一人歩きながら思った。
(穏やかな学園生活は、また遠ざかりそうだな。)
二人には気づかれないように大きくため息を吐いた。
「おい四葉。お前どうするつもりだ。言っておくが、橘には手を出すな。危険すぎる。」
「どうするかなんてまだ考えてないよ。橘って人のこともよく知らないしね。」
そう言うと、蒼は二人を残したまま屋上から姿を消した。
(──どうするかはまだわからないけど……平穏な学園生活を邪魔するっていうなら、摘むしかないかな……。)
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