Lv1でも魔王倒せる説

鏡夜ユノ

第Lv5話 元騎団「団長」の力

闘技場の中で〜




「さぁ、こい!!」

ユアンは悠に向かって言う

悠は剣を両手で握りしめ、能力をユアンに向かって放とうとしていた

   まぁ、この人は元騎士団の団長とか言ってたし、それに、、見た感じめちゃくちゃ強そうだから、大丈夫だろう、、、

そう思いつつも悠は剣を上に向け、振りかざす体制をとる

   あれ?でも待てよ、、俺あの時とっさにルナを助ける事しか考えてなかったから、魔狼をやった時の感じがいまいち分かんないぞ?、、

  ルナは発動には色んなパターンがあるって言ってたけど、、俺の場合ただ剣を降ればいいのか?、、

  まぁーよく分かんないけどやるだけ、やってみるか

悠は思いっきり、剣を振りかざそうとしたその時

「ちょっと待て!!」

ユアンが急に上を見上げて止めた

  え?、、今度はなんなんだ、、??
やれって言ったり、待てって言ったり、、、

そう思いつつ悠は何かを感じたのか、ユアンが向いてる方を向く

すると、何か飛んで来ているような影が見えた

「あれは?、、人か??」

悠は目を薄めて言った

その人影は悠達のいる闘技場へと、物凄い勢いで、飛んできている

飛んできた人影は、悠とユアンの間に突っ込み、大気と地面に激しく衝突し、街中に聞こえるほどの物凄い衝撃音と共に、砂埃が吹き上がった

「くっ、、何が起きた!?」

悠は即座にルナの方に行き、剣を構える

「一体なにが、、」

「分からないけど、嫌なオーラを感じる、、」

すると砂埃が晴れていき、悠が先程居た目の前には、衝撃で地面が円状の形に抉られていた

「ったく、、エノン様も少しは考えて蹴り飛ばしてくれりゃ〜良いのに、、あの人は力加減と言うことを知らねーのかよ、、??」

地面が抉られた方から、男の声が聞こえてくる

「ん?何処だここ、、闘技場??まぁ、いいか、、とっとと戻んねーとまた蹴り飛ばされてしまう、、」

「おいゴラァ!うちの闘技場の地面にこんな穴開けやがってただで帰れると思うなよ!!」

ユアンは空から飛んできた謎の男に向かって言う

「なんだ貴様は?ん、、?まさかお前、人族か?んじゃ此処は人族の住んでるとこか?、、ったく、、エノン様め、人族がいる所まで、飛ばすなってんだよ、、

ぶっ殺したくなってくるじゃねーか」

謎の男は、殺意むき出しでユアンに向かって言いつつ、抉れた地面から上がってくる

『この殺意に…この邪悪なオーラ…間違いねぇー、魔族か』

ユアンは心の中で呟く

「ルナ!!小僧!!、、こっから離れてろ!!」

ユアンは悠とルナのいる方向に向かって叫んだ

『あの禍々しいオーラまさか、、あれが魔王??
でもなんでこんな所に、、』


「ルナ、行こう!!」

悠がルナの手を引く

「で、でも、流石のお父様でも、今の体では、、」

ルナは心配した顔で悠に言う

「ばーか、、何心配してんだよ!こんな傷どおってことねぇーよ
いいからこっから離れてろ!!小僧っ早く連れて行け!!」

ユアンは早くと急かすような仕草を悠に見せる

悠はルナの手を多少強めに引き、闘技場の外に連れ出した


遠目にその姿を確認すると、ユアンは言葉を発する

「てめぇ、魔族だな?何しにきやがったんだ?」


「あーそうだ、俺は魔王エノン様に使える幹部『グラトニス』様だ

ここに住む人間共を消しにきた!!、、、、と言いたいところだが、『彼の方』の命令で、今はてめぇーらに危害を加えるなと言われている、、

なにを恐れているのか分かんねーが、、

あの忌々しい光(ゼウス・ルークス)が消えさえすれば、てめぇーらも終わりだ!!

まぁー精々それまで平和に暮らすんだな、ふははは」


ユアンは高笑いが終わる前に、節の太い指を鳴らす

「んじゃ、てめぇーは、今ここで死ぬんだな」

次の瞬間

ユアンは腰を落とし、一瞬にして魔族グラトニスの目の前に現れた

右腕を引き、思いっきり拳を握りしめ、グラトニスの溝内を目掛けてアッパーするように殴た

「ぐはっ!!」

グラトニスは吐血をし、そのまま空に打ち上げられた

「あれは、さっきの魔族?!」

悠は空に打ち上げられたグラトニスを見て言う

ユアンは地面を蹴り飛ばし空中へ飛ぶと、グラトニスより上に行き、両手を握りしめグラトニスを叩き落とした

「おらぁよぉ!!!」

う、嘘だろ、、こんな人族が、、、いたのか、、、??有り得ない、、、有り得ない、、、有り得ない、、、この俺が、、、人族なんかに、、、、

そのままグラトニスは、闘技場の地面に叩きつけられる

「ったく、、朝の運動にもなりゃしねー
まぁ〜今、夜だけど…」

ユアンは地上に降り、グラトニスを叩き落とした方にゆっくりと近づいていく




すると、ユアンの背後から謎の女の声が聞こえてきた



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