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学生時代

Me-ya

恋と嘘と現実と 42

クラスの皆は爽やかな千尋しか知らないから、僕がこんな事を言い出した理由がわからず色々と噂になりそうだな。

きっと、ない事ない事(ある事ない事ではない…念の為)、噂するんだろう。

そして、僕は孤立する事になるんだろうな。

…ま、いいけどね。

以前に戻るだけだから。

それに皆、本当の千尋を知らないんだし。 

かといって、本当の事を僕が言ったところで信じてもらえるとも思えないし…言わないけど。

「…何…急に…」

「別に。ただ、僕に構わないでほしいだけ」

はっきりと僕に拒絶され、さすがに爽やかな笑顔を保っていられなくなったのか、千尋の顔から笑みが消えた。

多分、皆が居る前で僕がこんなにはっきりと千尋を拒絶するとは思っていなかったのだろう。

真剣な顔をして、僕を見詰めている。

「そんな言い方ないだろ」

千尋の取り巻きA(名前は忘れた…確か山…なんとか…)が僕に詰め寄って来た。

それを手で制した千尋が口を開く。

「…何か誤解があるみたいだね…後でゆっくり話そうか」

………もう話す事なんかない。

僕に構わないでくれたら、それでいい。

そう千尋に言おうと口を開きかけたところで、始業のチャイムが鳴った。

皆、真面目に自分の席に座り始める。

勿論、千尋も。

溜め息を吐いた僕が席に座った途端、教室の扉が開き担任が入ってきた。

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