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学生時代

Me-ya

恋と嘘と現実と 27

………いやいや、でも二年になって僕も色々あったし…。

まず、寧音に振られたし、治夫には告白されるし、そのせいで好きだった寧音にライバル視されて…僕を庇って治夫が車に跳ねられて病院に入院する事になって…僕が治夫を好きだと気付いて…治夫が僕に関する記憶を全てなくして………。

「…気付いたら二学期になってたんだよ…っ!!」

「………え?」

「………え?」

…あれ…僕、声に出してた…?

「…フッ…変なヤツ…ま、いいや。俺、松山千尋。よろしくな」

「あ、僕は…って、もう知っているか」

すでに名前、呼び捨てだしな。

「よろしく」

千尋が笑いながら差し出してきた手を、僕も苦笑いをしながら握り返した。

その日から僕と千尋は友人になり、千尋の友人とも仲良くなって、彼等と一緒に居る時間が長くなっていった。

そして気付いた事。

二年になって以降、僕の世界は治夫だけだったという事。

確かに治夫とは幼馴染みで親友だし、昔から一緒に居る時間も長かったが一年の頃は普通に、治夫以外の友人も居た。

それが二年になり、気が付くといつの間にか
その友人達とも疎遠になり、 僕の側には治夫しかいなくなっていた。

治夫とはクラスが違うのに、クラスの誰よりも一緒に居るって流石におかしいよな。

………と千尋達と一緒に居る内に、今更ながら気付いてしまった僕。

この機械に少しずつ治夫から離れていこう…。

治夫の為にも…僕の為にも…。

…そう思っていたのに。


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