学生時代

Me-ya

青空とうわの空 2

「だって治夫、モテるじゃん。バレンタインのチョコだって、本気チョコを沢山もらっていたし…告白だってされていたよな。何人かの女性とも付き合っていただろ。それが、何で僕なんだよ」

「彼女達と付き合ったのは、隼人を諦める為だよ。付き合っていたらその内、好きになるかもと思って、告白してきた女性と付き合った。結局、駄目だったけどね。だから諦める事を諦める事にした」

………はぁ?

「どうせ諦める事できないんだからさ、隠したって無駄じゃん?」

こいつ…。

開き直りやがった。

「そんな事、言っても無理だから」

「どうして?」

「どうしてって…当たり前だろ。男じゃん。無理だよ、無理」

「男だとどうして駄目なわけ?俺は別に隼人が男だから好きになったわけじゃないぜ。隼人が女でも好きになっていたし、老人でも、赤ちゃんだったとしても、好きになってた」

…それって危ない人だから…。

「だから、俺が男性ってだけで振られるのは納得がいかない。じゃ聞くけど、男性だと何故、付き合えないわけ?」

「……え…」

何故って…。


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