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学生時代

Me-ya

遠くの夕焼けに初恋、消えた 5

「寧音とは別れる。悪かったな、今まで気が付かなくて」

怒鳴りたいのを我慢して、ようやくそれだけを言葉にする。

怒鳴ってもしようがない。

後で後悔をするだけだ。

「違う…あれは…」

「いいよ。言い訳なんか聞きたくない。でも、しばらく顔、見たくないから」

「待てよ。俺達の友情って、こんな事くらいで壊れるものだったのか?」

こんな事くらい?

その言葉は、僕の気持ちを逆撫でした。

そりゃ、治夫にとってみたらこんなことくらいかもしれないけど。

僕にとって寧音は初恋で、僕がどれだけ好きだったか、治夫は知っているくせに。

「モテる治夫にはわからないだろうけどね!!寧音の事、今まで付き合っていた女性達のように遊びで付き合うつもりなら許さないから…とにかく、しばらく治夫の顔は見たくない」

「しばらくって、いつまで?」

「………はあ!?」

「しばらくって、三日後?それとも五日後?1週間?」

………お前は小学生か!!

「しばらくは、しばらくだよ!!」

それだけを言うと、僕は治夫をその場に残し学校まで走った。




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