学生時代

Me-ya

バイバイ 16

あの時は寧音と同じクラスになりたくて必死で勉強をしている僕を横目に、知らん顔をしていたのに。

「成績をあげて寧音を見返してやろうぜ」

……………おい!!

見返すってなんだよ、見返すって。

俺はまだ、寧音と別れてないっつーの。

それに……寧音は頑張っていい大学に入らなければいけないんだから。

頑張り屋さんの寧音が両親の期待に答えようと頑張ってる事を僕は知っている。

寧音にとっては今が大事な時期。

だから、邪魔しちゃいけない。

だから少しくらい会えなくても、寂しいなんて思っちゃいけない。

そうさ。

寧音を見詰めている僕に、寧音が気付かなかったくらいで………。

寂しいなんて僕の我が儘だ。

そうだよ。

同じ学校にいるんだし。

会おうと思えばいつでも会える。

寧音の顔を見たければ、寧々の教室に行けばいいんだし。

……………うん。

それに、なんといっても僕達は付き合っているんだしっ。

全然、大丈夫さっ!!

と思っていたのに………。




コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品