学生時代

Me-ya

バイバイ 2

あ。

でも。

それを知られちゃうと、寧音に軽蔑されちゃうかな~?

『嫉妬深い男って嫌い』

とか言われちゃうかも。

『私の事を信じていないの?』

とか。

もちろん、寧音の事は信じているさ。

…寧音が浮気をしているとか…。

ないない。

ありえないから。

「隼人!!」

僕がベッドの中でもんもんと考えていると、階下から僕を呼ぶ母親の声が響いてきた。

「早くしなさい!遅刻、するわよ!!」

うるせーな、分かってるよ。

「何、しているの!せっかく寧音ちゃんが迎えにきてくれているのに!!」

うるせーな、だから、分かって………。

………………………………………。

…………………………ん?

……………寧音?

寧音!?

僕はベッドから飛び起きて、転がるように階段を下りていく。


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