私の妹達と姉達はシスコンすぎる

夜空星叶

フードを被った人

私、中途半端なんだ。


中途半端な人間なんだ。


誰が好きなのとか、はっきりしていないし、そうだ、私、中途半端だ。


「ねぇ、君」


またか、男って本当に苦手だ。


「泣いてるの?俺が慰めてあげようか?」


「いいです」


「そんな事言わないでって、あ、いくら欲しい?」


「いりません」


「五万円あげるから」


そう言って、手を掴まれる。


やだ、触らないで


「やだ」


「いいから!」


もう、お終いだ。


「私の好きな人に手出さないでくれる?」


フードを被った人が男の人から私の手を振り払った。


それに、私って言った。


「私って?お前も女なの?」


「女だけど」


「悪りぃけど邪魔しないで欲しいな」


「あんたが邪魔すんなよ」


「てめぇが邪魔なんだよ!俺が誰がわかってんのか?」


「知らないよ、私が誰か知ってんのかよ?」


「なめんなよ」


フードを被った人に男が殴った。


でも、フードを被った人は、慣れているかのようにすっとよける。


そして、一発殴り、二発殴る。最後に三発目を顎に。


男は倒れた。


フードを被った人を満月の月が照らす。


フードを被った人は、フードを少しずらして上を向く。


狼が遠吠えするように。


「大丈夫?光さん」


この声って、ああ、理奈なんだ。


「理奈、怖かったよ」


理奈は、泣く私をそっと抱き寄せた。


私は、どうしたらいいのだろう?


「理奈、ごめんね」


「・・・」


理奈は、私の頭にそっと手をなでおろした。





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