あなたが好きで

夜空星叶

2人の話

「紗陽、ご飯作れない」


「やだ、もうちょっとだけ」


私が告白したあの時から、紗陽は態度を変えた。


前までは、ツンツンしていたが今はデレデレする。


いわゆるツンデレだ。たぶん。


「紗陽学校にいるみたいにシャキッとしてよ〜」


「疲れるからやだ」


「何で?」


「じゃあ、優花ゆかは私が他の人にデレデレしてていいの?」


「やだ」


「ならいいじゃん」


「でも、ご飯作れない。紗陽お腹空いてないの?」


「優花がいるから空いてない」


「意味不明」


「だから、私の食料は優花なの」


「だから?」


「優花を食べる」


これ、普通の会話じゃないっ!


話を変えよう。


「それよりさ、紗陽好きな人は?」


「言ったじゃん昨日」


「誰?」


「優花って」


「忘れてた」


「忘れてた人にはお仕置きね」


「た、タンマ、紗陽その手の動きなしだよ」


「なしじゃない、ドンマイ」


本当、前まではこんなんじゃなかったのに

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