天界に召されたら全員☆堕天しちゃってた♡
堕天使押しかけちゃった♡
カチャカチャカチャン…
「ふぁ〜…   寝落ちしてたのか」
ひどい夢を見た気分だ。なんだっけ?地獄巡りとかだったかな?
「おはようございます。かーなーたさん」
「おはようございませぇぇぇぇん!」
声の主を見やるとそこには、料理を皿に盛り付けながら不敵な笑みを浮かべてこちらを見つめる水色ロリ天使がいた。いや、堕天使だったか。
「悪夢の続きを見ているようだ。もう一度寝るから起きた時には消えていてくれじゃあな。悪魔よ…」
「寝るなぁぁー!それから私は悪魔ではなく堕天使だ!」
とうとう自分で堕天使言っちゃったよこの子…
「悪魔でも堕天使でもどっちでもいいよ!もう分かったから俺の家から出てけよ!」
「約束したのに…… かなたは天界通信使になってくれたのに……   約束破るの?」
捨てられた子犬のような目でこちらを見て言った。
ちくしょう。そんな目で見るなよ…
俺は自分のお人好しな所が嫌いだ。俺は生まれてから今日までの16年間自分のお人好しさのせいで損ばかりしていたから。だが、それでもーーー
「分かっ…」
言い終えるまえに天使は言った。
「まぁ、約束破って天界通信使辞めてもいいんだよ!でも、そうすると、かなたは死んじゃうよ(笑)  一度無様にも死んだ今のかなたの唯一の存在意義は私のお世話することだけだからね(笑)」
「無様言うなよー⁈誰のせいで死んだんだよ⁈てめーが間違えて殺したろぉぉぉー⁈」
「そうだね♡」
「……」
さらっと言ったよ…こいつ。
もう絶対許すもんか。
絶対口聞かないもんね。
俺はそう決めて背を向けて座った。
「……」
「私朝ごはん作ったよ。かなたの分もあるよ…」
「……」
「食べないと冷めちゃうよ」
「……」
「……」
「……」
やっと諦めたか。これで帰ってくれれば…
そう思った矢先、
堕天使は、自分の胸や腹を俺の背中に押し付けて手を俺の前に出して胸の辺りを触ってきた。甘い匂いがする。
やっぱりこいつは天使なのかもしれん!
全力で理性を保とうとしていると、
耳元で絡みつくような囁きが聞こえて震えた…
「私の言うこと聞かないと大切な物も人もぜーんぶ奪っちゃうよ。そしたら、かなたには私しか残らないよね  ふふふっ」
「ッ…!」
誰が天使だよ。こいつは悪魔より恐ろしい奴だった…
恐る恐るすぐ横にある堕天使の顔を見ると虚ろな目をしてこちらをじっと見つめている。瞬き一つせずに…
怖すぎるよ。ほんとに…
だが、その思い以上に強くもう一つ思う事があった。
ーーここまで必死になっている子を見捨てられない……!
俺の胸に置いたこいつの手は最初からずっと震えていたから。天使の鼓動が伝わってきたから。
「料理…どこにあるんだ?」
そうして、俺とまだ名も知らない堕天使との最初の朝は始まった。
「ふぁ〜…   寝落ちしてたのか」
ひどい夢を見た気分だ。なんだっけ?地獄巡りとかだったかな?
「おはようございます。かーなーたさん」
「おはようございませぇぇぇぇん!」
声の主を見やるとそこには、料理を皿に盛り付けながら不敵な笑みを浮かべてこちらを見つめる水色ロリ天使がいた。いや、堕天使だったか。
「悪夢の続きを見ているようだ。もう一度寝るから起きた時には消えていてくれじゃあな。悪魔よ…」
「寝るなぁぁー!それから私は悪魔ではなく堕天使だ!」
とうとう自分で堕天使言っちゃったよこの子…
「悪魔でも堕天使でもどっちでもいいよ!もう分かったから俺の家から出てけよ!」
「約束したのに…… かなたは天界通信使になってくれたのに……   約束破るの?」
捨てられた子犬のような目でこちらを見て言った。
ちくしょう。そんな目で見るなよ…
俺は自分のお人好しな所が嫌いだ。俺は生まれてから今日までの16年間自分のお人好しさのせいで損ばかりしていたから。だが、それでもーーー
「分かっ…」
言い終えるまえに天使は言った。
「まぁ、約束破って天界通信使辞めてもいいんだよ!でも、そうすると、かなたは死んじゃうよ(笑)  一度無様にも死んだ今のかなたの唯一の存在意義は私のお世話することだけだからね(笑)」
「無様言うなよー⁈誰のせいで死んだんだよ⁈てめーが間違えて殺したろぉぉぉー⁈」
「そうだね♡」
「……」
さらっと言ったよ…こいつ。
もう絶対許すもんか。
絶対口聞かないもんね。
俺はそう決めて背を向けて座った。
「……」
「私朝ごはん作ったよ。かなたの分もあるよ…」
「……」
「食べないと冷めちゃうよ」
「……」
「……」
「……」
やっと諦めたか。これで帰ってくれれば…
そう思った矢先、
堕天使は、自分の胸や腹を俺の背中に押し付けて手を俺の前に出して胸の辺りを触ってきた。甘い匂いがする。
やっぱりこいつは天使なのかもしれん!
全力で理性を保とうとしていると、
耳元で絡みつくような囁きが聞こえて震えた…
「私の言うこと聞かないと大切な物も人もぜーんぶ奪っちゃうよ。そしたら、かなたには私しか残らないよね  ふふふっ」
「ッ…!」
誰が天使だよ。こいつは悪魔より恐ろしい奴だった…
恐る恐るすぐ横にある堕天使の顔を見ると虚ろな目をしてこちらをじっと見つめている。瞬き一つせずに…
怖すぎるよ。ほんとに…
だが、その思い以上に強くもう一つ思う事があった。
ーーここまで必死になっている子を見捨てられない……!
俺の胸に置いたこいつの手は最初からずっと震えていたから。天使の鼓動が伝わってきたから。
「料理…どこにあるんだ?」
そうして、俺とまだ名も知らない堕天使との最初の朝は始まった。
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