314話 城と屋敷を繋ぐ④

ウリエルとメルちゃん達とメイド達が屋敷に向かったあと

ベル「じゃあ次は実家に行こうかな」
『実家に転移』

ベルは実家に転移してタレスの下へやってきた

タレス「今日は何をしでかしに来た？」

ベル「酷いなぁ今日は何もしないよ、お父さんは俺をなんだと思ってるの？」

タレス「厄介者？」

ベル「酷い！」

タレス「冗談だよ、今日は何の用だ？」

ベル「良かった、今日は俺の城とここを転移門で繋いでいつでも来れるようにしようと思ってね」

タレス「なるほどな、理由は？」

ベル「こっちで何かやばいことが起きた時にいつでも俺に知らせたり、逃げ込めたりできるようにかな」

タレス「早々そんなこと起こらないとは思うが万が一ってことだな」

ベル「そういうこと、だから設置していい？」

タレス「いいぞ……だが、場所はどこでもいいのか？」

ベル「場所はどこでもいいよ？なんなら壁のとこでもいいし」

タレス「場所は自由か、どこか希望はあるか？」

ベル「ここは特に希望はないかな」

タレス「他にも設置しているのか？」

ベル「うん、こことマーベルドにある屋敷とソルテトの城に設置してるよ」
(ソルテトの城にはまだだけど)

タレス「そうか、じゃあここに設置してベルの得られるメリットはなんだ？今のとここっちにしかメリットないだろ」

ベル「設置したければ説明しろと」

タレス「そういうことだ」ﾆｺ

ベル「わかったよ、理由はレミに保護した1人を会わせようと思ってね」

タレス「レミにか、その保護した1人って誰だ？」

ベル「2日前に別々の世界から7人を城で保護したの、その内の5人を俺も通う学園に通わせるんだけど1人だけ入学の時に1人ぼっちになるからレミと一緒に通わせようと思ってね」

タレス「1年ずらすとかじゃダメなのか？」

ベル「その1人だけずらしても1人になるの」

タレス「そういう事か、だが最悪1人ってのはダメなのか？」

ベル「普通の子なら1人でも良かったんだけどね？」

タレス「ベルが保護したって聞いて何となく普通じゃないのはわかってたがほんとに普通じゃないのか？」

ベル「俺が保護してる時点で訳ありだよ」

タレス「……一応聞いておくが何が訳ありなんだ？」

ベル「俺の城にある机とか家具がちょっと強いのは知ってる？」

タレス「確か前泊まりに行った時に聞いたな」

タレスにはみんなでパーティーをしたあの時に城のことを色々と話していた