289話 会議をする③

置いてあるものや立っている場所は変わらずに壁だけが瞬時に遠のいた

カン「……今何が起きた？」
ストルナ「なにこれ」
エリタ「どうなったの？」
ガルム「すご、なにこれ」
チャム「一気に拡がった」

システィーナ(この広さは私も想定外ね)
「これでわかったでしょ？広さは関係ないことがね」

カン「これは何が起きたんですか？」

ベル「簡単に言うと空間魔法で無理やり空間を引き伸ばしたに近いかな？」

システィーナ「言われてもよく分からないわよ」

ベル「ですよね、じゃあ戻しちゃいますよ」
『この空間を元の状態へ 反転』ﾊﾟﾁﾝ

瞬時に元に戻った

システィーナ「じゃあ他に質問はあるかしら？」

カン「俺からはありません」

他の人も特にないようだ

システィーナ「ないみたいね、じゃあ職業体験の会議に移りましょ、場所はさっきも言ったけどベルドくんの国に決まったわ」

チャム「そのベルドくんの国はここからどのくらいなんですか？」

システィーナ「どのくらいなの？」

ベル「ここからは徒歩で10日で馬車で4日ですね」

システィーナ「え！？そんなに遠かったの？」

学園長システィーナは1人で驚いていた

ベル「学園長は転移でしか連れていったことないもんね、本来は結構距離がありますよ」
(初めて行った時俺はたしか走っていったけど)

システィーナ「そうだったのね、そうなると日数が足りないわね」

ベル「前の場所はどのくらいだったんですか？」

システィーナ「朝の9時に出て19時に着くくらいの距離だったわよ」

ベル(そんなに近かったんだ)
「でしたら道中に適当に霧を発生させてその中で転移を使って距離を調整しましょうか」

システィーナ「ベルドくんがそれでいいならいいけど」

ベル「今回は職業体験の時期が近いのでしょうがないですが、もし次も俺の国で行いたいのであれば移動を計8日で体験を6日で予定を立ててくださいね」
(そういえば突然行けなくなったってどんな理由があったんだろ？後で聞いてみよ)

システィーナ「次も行くかは分からないわ、いつもの場所に今後も行けるのかを聞かないといけないしね」

ベル「そうですね、じゃあそれはまたいつか知らせてください」

システィーナ「わかったわ、じゃあ移動はなんとかなるとして、一緒に行く冒険者の候補はできてる？」

ミルノ「はい、同行が可能なチームは4組でした」

ミルノはこの学園で欠席した先生の代わりや、学園長の雑務などを担当している人だ

システィーナ「このままだと1組足りないわね」

ベル「上手く連携を取るには5組必要なんですね？」

システィーナ「そうね、だからもう1組どこかから雇わないといけないのよ、いい候補はあるかしら？」

ベルの方を見て聞いた