281話 学園で話をする⑥

システィーナ「本当の理由は来年学園対抗戦があるからよ」

ベルを先生にしたい本当の理由が明かされた

ベル「学園対抗戦とは？あと学園戦との違いは？」

システィーナ「学園戦はこの学園内でチームを作り、そのチームで戦うの。一方学園対抗戦は色々な学園が集まり色んな競技で戦うものよ」

{学園対抗戦は魔〇科高〇の劣〇生の九校戦をイメージしてください}

ベル「何年周期で行われるんですか？」

システィーナ「5年ね、前はベル君達が入学前にあったわよ」

ベル(こういうのって毎年やった方が俺はいいと思うんだけどな)
「なるほど、では俺を先生にしたいのは生徒の戦力アップってことですか？」

システィーナ「そうよ」

ベル「では俺へのメリットってありますか？」ﾆｺ

システィーナ「……ない、です」

ベル「もしやると言ったら学園から俺に何してくれますか？」

システィーナ「学園にできることなら何でもするわよ！」

学園長はちょっとガッカリしていたが今の言葉で一気に笑顔になった

ベル(すっごい顔に出てるよ)
「では明日から通うことになる2人分かります？」

システィーナ「えぇもちろん、ボルトから来てるわ、ミラくんとヘングルくんの2人よね？」

ベル「はい、その2人を少しの間だけちょっと特別に扱ってるれるとありがたいです」

システィーナ「ちょっと特別に扱うってどのくらい？」

ベル「俺の子供として引き取った子なので帝族になるんですよ、なのでクラスで浮かないようにってのと、一応2人とも7歳ですけど中身は5歳と変わらないので、本人にバレないように注意深く見ていてくれるだけでいいです」

システィーナ「そのくらいならいいわ、期間はどのくらいがいい？」

ベル「2人がクラスに馴染めるくらいまで」

システィーナ「わかったわ、他に何かあるかしら？」

ベル「あと1つ、2人とも右手にこんな感じのブレスレットをつけてるのでそれを外さないか見ていてください」

ベルは無限収納からサクヤくんの物のコピーを取り出して見せた

システィーナ「外すと何かあるの？」

ベル「外すと学園が崩壊します」

システィーナ「……崩壊？」

ベル「はい、2人とも訳ありでステータスが異常なほど高いんですよ、でも力加減の感覚が5歳で止まっているため魔法具で制御しているので外すと制御しきれない力でちょっと動くだけで学園が崩壊します」

システィーナ「それって下手したら人が死ぬわよね？」

ベル「はいもちろん、なので注意してください」

システィーナ「でもブレスレットつけていれば問題ないのよね？」

ベル「はい、ちなみにブレスレットつけていないと学戦の時のハルさんくらいの力があるのでご注意を」

システィーナ「……化け物ね」

ベル「あ、あともう1ついいですか？」

システィーナ「ま、まだ何かあるの？ 」

ベル「俺が親ってことをできるだけでいいので伏せていてください、書類上の名前にはエリス・ドルナードって着いているのですぐバレると思いますが」

システィーナ「わかったわ、でも案外バレないんじゃない？そもそも学園でベルド・テンド・ドルナードって名乗ってないでしょ？」

ベルは学園で名乗る際は帝王としてでは無く、単純にタレスの息子として名乗っているためベルド・アスク・シルフロートと名乗っていた

ベル「ですね、でも俺が帝王って知っている人にはすぐバレますから、2人に聞くのはいいですが他にはばらさないように言ってくださいね」

システィーナ「もちろん、2人にベル君の家族かどうかを聞くのはいいけどそれを周りに話すのはなしってことよね？」

ベル「はい、多分引き取ったことを知らないので勝手に俺の実の子供だと思われると思うのでそれを避けるためです」

システィーナ「わかってるわよ、ベル君の婚約者がテレス様方ですからね、さすがに早すぎるわ」

ベル「じゃあとりあえず会議はここで待っていたらいいんですか？」

システィーナ「えぇ、試験はあと1～2時間程度で終わると思うわ」

ベルはそのままシスティーナと世間話をして会議の時間まで待っていた