254話家庭教師を雇う

そしてみんなが返事をした後部屋を出た

ベル《勉強を教える人は誰がいいと思う？いつまでも騎士団のまとめ役兼魔族側の団長を家庭教師として使うのはね》

ピクシー《取れる手段としては新しく人を雇うのと、余っているメイドや執事を使うか魔族の方から雇うかですね》

ベル《だよね……勉強を教えれる人って探すの難しい、戦いを教えれる人ならそこらじゅうにいるのにさ》

ベルの国の城で働く人のほとんどが戦いに特化した強い人ばかりなので単純に頭脳が強い人は少ない

ピクシー《全員をしっかり育てたいのであれば新しく雇うのがいいかと》

ベル《どうして？》

ピクシー《特にヒナちゃんは人見知りですが、ヒナちゃん自身も克服したいという意思も見られるためですね》

ベル《克服するにはできるだけ多くの人と接するほうがいいと？》

ピクシー《ヒナちゃんの場合は大罪だった時に初めて会った人でも敵意全開で接されたのでそれのせいなのではないかと私は思っています》

ベル《じゃあ警戒してるってことなのかな？》

ピクシー《そうなりますね、初めて会う人には誰であろうと警戒心が強く働くのでしょう》

ベル《なるほどね、じゃあここなら安全だよって色んな人に会わせて慣れさせるのがいいのかな？》

ピクシー《それがいいかと、これは本人次第なのでどのくらいかかるかは分かりませんけどね》

ベル《見てた感じ他のみんなのそこそこ仲良くなってそうだったから、慣れるのは早いかもね》

ピクシー《慣れるのが早いのは同じ空間で何年も過ごしていたからでしょうね》

ベル《あ、それもあるのか、まぁマイペースでいいよ》

ピクシー《はい、無理に克服させようとするのは逆効果になるかと》

ベル《じゃあ勝手に慣れてもらうということで、ハデスのとこ行こ》

ピクシー《はい》

ベルはハデスの下へ向かった