230話 軽い商売をする②

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そう言ってハルは城の方へ歩いていった

ハル(まさかこんないいことに巡り会えるとはね)

ピクシー《先日孤児院からも相談を受けましたからね》

ハル《だね、子供達が多いからお菓子を買おうとしても数が足りないし仕入れるのが難しいもん》

孤児院に子供達が約350人いるため、お菓子を全員分買おうとすると確実にお店の在庫では足りない。そもそもこの世界ではお菓子は貴族がほとんど買い占めるため、平民は買うのが難しい

ピクシー《お菓子自体を買うのはが難しいですが、材料は比較的簡単に仕入れることができますからね》

ハル《買えないなら作ればいいってね》

ピクシー《はい、ただしレシピや技術がないと作れませんけどね、なのでトワちゃんのお母さんの技術は相当なものでしょう》

ハル《だろうね、じゃあ適当に裏路地に入って反転しようかな……ちょうどいいからここでいいや》

そう言って適当に裏路地へ入った

ハル(まぁここには……)

野蛮人「おいおい嬢ちゃん？こんなとこに何の用だ？もしかして俺らに媚びを売りに来たのか？」ﾆﾔ

ハル「そんなんじゃないわよ、じゃまだからどっか行ってよね」

野蛮人「はぁ？なんで俺らが移動しねぇといけねぇんだ？」

ハル「じゃあ痛い目を見たくなければ………これ見てみて」

ハルは無限収納からハル用のギルドカードを取り出した

野蛮人「？これはギルドカードか？」

ハル「そう、ここ見て？」

ランクの書いてある場所を指さした

野蛮人「？………………い、いい、EXランク！？失礼しました！」

そう言ってどこかへ走り去った

ハル「……じゃあ誰もいなくなったし」
『性別反転』

そしてハルからベルに戻った

ベル「じゃあトワの下へ行こうかな」
(良く考えればハルとしての身長は一応俺の身長今は約145cmより5cm小さくしてるけど、他はそのままだよね)

ベルの身長は一応17歳前後まで伸びるようにしている、理由は簡単でそのままだと周りがどんどん大きくなるためだ。あとはテレス達がほぼ一緒にいるため違和感がないようにという理由もある

ピクシー《目の色でも変えますか？今は右緑で左赤ですね、どうしますか？》

ベル《俺はこのままでハルの方を右目が明るい紫で左目が暗い青で見ていると吸い込まれそうな色にしようかな》

ピクシー《可能です、次反転する際はそのようにしておきますね》

ベル《ありがとう、お願いね》

ピクシー《他にも色々変えますか？》

ベル《んー、特にないからいいかな》

ピクシー《わかりました、あとはマスターが概念を変える魔法さえ使えば終わりです》

ベル《はーい》
『概念変更 ハルの見た目を変更後の見た目だったことに』

認識が変更された

ベル「じゃあ行きますか」

ピクシー《ですね、あまり待たせるのは可哀想ですね》

そう言うとベルは移動し始めトワの下へ向かった