転生して進化したら最強になって無双します

エルナ・アストル

196話 台風の後処理

マーベルド王国王城へ帰ってきた

ベル「まだ台風の真っ只中っぽい?」

千斗「そうみたいだな」 
拓美「すごいことになってんな」
実里「私の知ってる台風じゃないわね」

ベル「じゃあ俺は自分の国に戻るから、あとは自分たちでなにかしてね」

千斗「わかった、また何かあれば呼ぶからな」

拓美「わかった、またな」
実里「また会いましょうね」

ベル「会いたければボルトに言えばいいからね」
『家へ 転移』

そしてベルは自分の国へ戻り、台風により騒ぎになっている城下町を落ち着かせたりなどをした。

そして約3日が経過し、台風がベルの国に影響の届かないところまで移動した

ベル「さて!ようやく周りの掃除ができるね」

ピクシー《そうですね、今なら暇している冒険者にやらせればいいですよ》

冒険者は台風の後の1~3日ほど暇になる、理由は台風により魔物達も避難して出てこないため

ベル《あ、それいいかも。ランクはなんでもおkで、仕事の内容は外壁周辺の掃除 報酬は参加してしっかり働いた者1人につき大金貨5枚ってとこかな》

ピクシー《そうですね、報酬が多すぎる気がしますがまぁいいでしょう》

ベル《じゃあ行きますか》
「じゃあちょっとギルド行ってくるね」

ハデス「わかりました、行ってらっしゃいませ」

というわけでギルドまでやってきました
現在朝の8時になったところです

ベル(まだ人は少ないか、ならちょうどいいね)
「すいません、依頼を出したいんですが」

ここのギルドに人が集まる時間は10時頃が1番多い

受付嬢「はい……あ、国王様こんにちは」

ベル「こんにちは、前も言ったけど名前でいいからね?ラミアさん」

ラミアとはベルの国にある冒険者ギルドの受付嬢の1人で、良くベルの担当をしている。理由はあまり取り乱したり騒いだりなどが少ないから、あと話が早くて助かるらしい

ラミア「さすがにギルドの受付嬢の私が国王様のことをお名前でお呼びするなど恐れ多いことはできませんよ」

ベル「俺ってそんなに怖いのかな?……何が悪い印象を与えるようなことをしたのか?それとも強い魔物とかバンバン倒すから恐れられてる?」

ラミア「国王様!私そこまで言っていませんよ!」

ベル「だって今恐れ多いって言ったからさ、俺が何か恐れられるようなことしてるわけでしょ?」

ラミア「そういうことではなく、身分の違いによるものですよ」呆れ気味

ベル「うん知ってるよ?」ニコ

ラミア「からかっていたんですか?」

ベル「もちろん、ここに来たら普通に話してくれる人少ないしさ」

ラミア「まぁ国王様のことは国中で慕われていますからね」

ベル「そのせいで名前で呼んでくれる人が少ないんだよね」

ラミア「それだけこの国のトップにふさわしいのだと受け入れておけばいいんですよ」

ベル「みんながそれでいいならいいけど」

ラミア「ではさんがいいですか?それとも様がいいですか?」

ベル「さんかな?……って何が?」

ラミア「何がって名前で呼んで欲しいのでしょ?」

ベル「確かにそうだけどいいの?恐れ多いんじゃなかった?」

ラミア「身分の違いはそうですが、人柄は優しい方ということを知っているので問題ないですよ」

ベル「じゃあ呼ばれ慣れてる相性のベルでお願いね」

ラミア「わかりましたベルさん、では本題に戻りましょうか。本日の依頼内容の記入をお願いします」

ラミアは1枚の未記入の依頼書をベルに渡した

ベル「はーい」

依頼内容はこうだ

内容 外壁周辺の掃除
ランク 制限無し(冒険者でなくても可)
期間 1~2ヶ月間
場所 各外壁の門に集合
人数 無制限(手が空いてる人なら誰でも)
報酬 1人大金貨5枚
依頼者からの一言
報酬が多いのはただの気まぐれ、そして早く受けないと俺が全部片ずけるからお金あげないよ?

依頼書にはこう書いた

ベル「はい、これでお願い」

ラミア「……ただの掃除にしては報酬が多いですね」

掃除の依頼は基本的に銅貨数枚や銀貨数枚のことが多い

ベル「一言に書いたの読めばわかるよ」

ラミア「…なるほどベルさんらしいですね、この依頼は国中に広めますか?それとも掲示板に貼るだけにしますか?」

国からの依頼は国中に広めることが出来て、緊急や重要なことなどの依頼も広めることが出来る。ただし国中に広めるには追加料金がかかってしまう、追加料金は国からの依頼の場合はもちろん無しになる

ベル「どんどん広めちゃっていいよ、でも早い者勝ちだからそこはしっかり伝えてね」

ラミア「わかりました、他には条件はありますか?」

ベル「んー、じゃああとランクのとこに冒険者でなくても可ってあるでしょ?」

ラミア「ありますね」

ベル「それはたとえ子供でもお金が欲しいなら受けさせてもいいからね」

ラミア「いつもの感じですね、わかりました」

ベルはたまに誰でも出来る依頼を出すことがあり、その時は子供でもたとえおじいちゃんおばあちゃんでもやりたい人は誰でも受けれるようにしている

ベル「あ、そうそう報酬は家族みんなで参加して5人だったら大金貨25枚になるから、これだけは絶対伝えてね」

ラミア「1人とは書いてましたが、まさか1人につき大金貨5枚なんですね。大丈夫なんですか?」

ベル「大丈夫大丈夫ここに住むみんなに渡しても余るから」

ラミア「それならいいですが、ではもうありませんね?」

ベル「うんいいよ、適当にいろんな人に勧めていいからね」

ラミア「この後ギルドでできるだけ広めるので数時間後には何人かは行くでしょう」

ベル「数人で済むか分からないけどね、じゃあ俺は帰るよ。各門に1人ずつは付けないと行けないからね」

ラミア「わかりました、またいい依頼をもって来てくださいね」

ベル「気が向いたらね」

そう言いってベルは城へ帰った

その後ラミアは

ラミア(さて、とりあえずギルマスに報告してからあっちに行こうかな)
『伝達 〔みんなあの部屋に集まっといてね〕』

ラミアはギルマス室へ移動した

ラミア「ギルドマスターこの依頼を国中に広めてくれますか?」

グラウス「俺んとこに持ってくるってことは国王様のやつだな?」

ラミア「はい、なので適当に広めてくださいとの事です」

グラウス「わかった、あとはやっとくからお前も戻っていいぞ」

ラミア「わかりました」

そしてギルマス室を退出してポケットから魔石のようなものを取り出すと、突然どこかへ消えてしまった

ラミア「あなた達しっかり集まってるわね?」

?「はい!リーダー!」沢山

ラミア「よろしい、たった今国王様による依頼が出たわ。だからあなた達にも広めて欲しいの、いいかしら?」

?「もちろん!それが俺達」沢山
?「私達の役割なのですから!」沢山

ラミア「そうね、じゃあこの依頼を広めてくれるかしら?」
『念写』

ホワイトボードのようなところに依頼の内容を写し出した

ラミア「広めたあとはあなた達ももちろん参加してもいいわよ、ただし私達のことを悟られないようにね」

?「わかってます!俺達の役割は帝王ベル様を陰ながら愛しサポートする事です!」

ラミア「それが私たちベルド様親衛隊の役割よ!じゃあみんな行ってきなさい!」

?「はい!」

そう、ここにいるのはベルド親衛隊の人達だった、そしてラミアはその親衛隊の隊長件リーダーを勤めていた。

その声とともにここに居たラミア以外の人は一斉に消えていった

ラミア「さて私も仕事場に戻らないと怪しまれるわね」

そしてラミアも静かにその空間を後にした




気づいた時にはいつもの倍の長さになっていた

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