執筆

ゔぁれっじ

執筆

これが無駄な行為だと分かっている。

分かっているがやめられない。

何度も繰り返し言葉を綴っては破り。

紙の上で踊っていた文字は

中途半端に止まる。

捨てきれない言の葉を

拾い上げて文を織る。

けれども文は文なれど

物語というには薄っぺらい。

頭の中で出来上がった物語は

輪郭だけが嫌にはっきりしている。

これらの切れ端を集めたら。

一つの物語が出来るのではないか。

と、僕は今日も言葉を綴る。

淡い希望は思考の海に沈んで行く。

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