僕と赤と罪の色
SF

連載中:3話

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僕と赤と罪の色

  • あらすじ

     俺は時々夢を見る。
     白い壁。白い天井。人々の悲鳴。動かなくなったモノ。
     その中で一人、俺は涙を流しながら手を握りしめる。四肢には壊れた枷。額から何か垂れ視界を妨げる。
     自分は一体なんなのか。ひたすら自問自答を繰り返す。額に手をやり、赤だと認識する。
     赤を見るとなんだか落ち着いたような気がして、だんだん意識が遠のいていく。
     ここで夢は終わりだ。
     目が覚めるといつも涙を流している。
     そして今日も、一日が始まる。

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