異世界冒険と時間旅行を並行するのは無理ゲー

猫目

第1話 転移

 ——はぁ…
早く学校から帰ってゲームを満喫しようと思ってたのに担任に呼び出しをくらって、長い説教を聞き終わり、ようやく帰ろうと自分の荷物を教室に取りに行こうとしてるのはーー

この俺、鈴木泰知すずきたいちである。ただいまの時刻は午後5時。本来ならばもうこの時点で家にはついている…はずだった。全く、なんて不幸だ…

ようやく教室に着き、ドアを開ける。さて、さっさと帰るか。にしてもこんな時間にも関わらず割と人は残ってるんだな。ざっと数えて十数人ってとこか…お前らどんだけ暇なんだよ、いい子は早くおうちに帰りやがれ。
「よう、鈴木!セン公となに話してたんだ?どうせお前がなんかやらかしたんだろ?それともお前ボッチだから話相手がセン公しかいなかったのか?あはははははははっ!!」

今俺に話しかけてる奴は……え〜と…確か……なんだっけ?

「おい、やめろよ佐藤。言い過ぎだぞ。」

あ〜そうそう。コイツの名前は佐藤さとうれんだ。ひたすら俺の事をいじってくる迷惑な奴だ。コイツは馬鹿だが、運動神経は良い。性格さえ良かったらモテたかもな…それと、今その砂糖…おっと間違えた佐藤だったな。脳筋バカにはちょうどいい目くらましだ。
 
 話を戻そう。で、その脳筋を止めてくれたイケメンは一ノ瀬いちのせしょう。成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗という、いわゆるスーパーハイスペックイケメンだ。

「わかったわかった。翔がそういうなら…」
今の脳筋バカの怯え方…あのイケメンはさらにもっととんでもない強さだというのか…なんてことだ……!
「泰知、大丈夫か?気にしなくていいぞ。」
「あ、あぁ…」
「みんな、そろそろ帰ろうぜ」
そう。こんな時間まで残っていた人間というのは、一ノ瀬とその周りを取り囲んでいる人間たちだったのだ。友人からの信頼も厚いらしい。

 と、その時床が急に光り始めた。そして、よくゲームとかで見る魔法陣らしきものが床に描かれていた。もしかしてこれって異世界系のラノベとかでよくある奴なのでは?

「え!?ちょっとなにこれ!!」
「おい、よくわからないがやばいぞ!みんな外に出るんだ!」
「ダメ!ドアが開かないの!!」
「なんだって!?」
「翔、どけ。俺が無理矢理開けてやらぁ!」
と、その時目の前が光に包まれた。
「え、まじっすか?」
——目を開けるとそこは……
さっきまでいた教室だった。あれ?
「え!?これはよくあるクラスみんなで異世界に転移する的なやつじゃないの!?そうだ、他の奴らは…」

しかし、周りには誰もいなかった。
「うそーん」

いや、もしかしたら廊下にいるのかも…
と、教室のドアを開ける。
「やっぱりいない…てことはやっぱりさっきのは…」
そう言いかけたとき、
「いやぁ、懐かしいね」
「だ、誰だ!?」
俺の意識はそこで途切れた。





どーも作者です。初めての投稿なので、不自然な所があるかもしれませんが、温かい目で見守ってくれたら幸いです。

序盤はゆっくりですが、これからどんどんストーリーが発展していくので最後まで見てくれたら嬉しいです!

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