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香川外科の愉快な仲間たち

こうやまみか

久米先生編 「夏事件」の後 98

 アクアマリン姫はそんなギャラリーには全く興味を払わずにオレだけを見つめている。透明な瞳の光が本当に水色の清浄な光を放っているようで目が離せない。
「実際久米先生のことは医局でも噂は医局でチラチラ聞いていました。
 流石名だたる香川外科の研修医は患者さんにも物凄く慕われているし、親身になって話をニコニコ聞いているそうだ。それに実力本位の香川教授の手術スタッフに良く選ばれている。本当に才能があるのだろうな、とか」
 えへへ。そんなウワサが流れていたなんて。しかも他科の医局でも。ただ、手術スタッフは手術控室に貼り出されるので関心を持っている先生とか他の手術スタッフも見ることが出来る。
 才能はあるかどうか分からないし、田中先生も物凄い手技の才能を持っているし、何より努力家だ。オレ的には香川教授よりも田中先生の手技の方が性に合っているらしくて先生に学ぼうと思っている。
 ただ、香川教授の手技も目をみはるモノが有るのも確かだ。流石に世界的名声とか権威と呼ばれる人の神業と言っても差支えがない。
「そうなんですか?他局のウワサになっているんですね……」
 病院内のウワサは例えば不倫したとか誰かと誰かが密会していたとかのプライベートなことは絶対に流れる。そういうそんなに品の良くない週刊誌なんかの記事のレベルと言ったら言い過ぎだろうか。そういうウワサの食いつきに対して仕事でのことはそれほどではない。
 ニコニコ顔が止まらないのは岡田看護師のほの赤い唇がオレのことを物凄く褒めてくるからだった。
「ええ、ウチの研修医がアレだったでしょう?だから余計に。
 それに救急救命室にも出向してらっしゃるでしょう?田中先生も研修医の頃から選ばれて行ってたようですし、ウワサでは田中先生に次ぐ出世コースだと。それに比べてアイツは……。みたいな感じですけれど確かにそう言っていました。
 それはとても嬉しい。まあ、そういうウワサが流れていたのにはビックリだけれど。
「実際、そういうウワサに惹かれて、物凄く興味を持ちました。その後色々先輩方にも聞いて、先生の悪いウワサがないかとか」
 華奢な肩を竦めて、ピンク色の唇から赤い舌がチロっと出したのも物凄く綺麗だった。
 何だか肩の辺りから匂うような透明な水色の光がキラキラしているような。
「悪いウワサにはなっていないと思います。いや、本人の耳に入っていないだけかもですけど……」
 すると。
 

 

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