signal of dead
第5章 8話(最終話) 平和と別れ
ロケットを打ち上げてから数分。この後どうしようか、5人で話していると………
ピーピッピッピー、ピーピッピッピー…
通信機が声を上げた。俺が通信を受け取る
デッドプリンセス「みんな!ウェスキンスを倒したのね。ウェスキンスの生命反応が消えて、世界のゾンビの反応範囲が縮小していってるわ!」
乃亜「うん!やったよ」
魁人「最後は英語がお得意な斗哉がやってくれたぜ」
斗哉「いやいや、俺は英文読んだだけで、やってくれたのはお前らだよ」
デッドプリンセス「どっちにせよ、よかったわ。これで地球に平和が戻る」
湊音「うん。………あっ、デッドプリンセス。お前はこの後、どうするんだ?」
俺が何気なしに聞いた。その質問でデッドプリンセスも含めて全員が口を閉じる。すると、デッドプリンセスが何食わない顔で
デッドプリンセス「私は…もう役目が無いし、居なくなるわよ」
そう言った
乃亜「………え?」
魁人「い、居なく…なる?」
果萌「どういう事?」
5人の頭に「?」が浮かぶ中、デッドプリンセスはサラッと言った
デッドプリンセス「私には『自己解体プログラム』っていうのが内蔵されてるわ。それを始動して、私というAI自体を削除するの」
乃亜「そ、そんな…嫌だよ。もっと話したりしたかったのに…」
斗哉「俺達を置いて、どっかに消えちまうってのかよ…」
魁人「そんな、水臭い…」
デッドプリンセス「大丈夫、私が居なくなっても何も変わらないわ。そう、あなた達にただ平凡な元の生活が戻るだけ。私に人の記憶を消す力なんて無いし、いつまで経っても貴方達の心の中に居るわよ。嫌になるくらいに、ね。じゃあ…またね…」
デッドプリンセスは最後に笑顔を見せて、そう言った。と、デッドプリンセスから表情が消えて
『自己解体プログラム、始動しました。このAIを、削除します』
そんな機械音声が聞こえて、俺達の通信機の液晶は真っ暗になった
その後、警察が来て俺達は保護された。警察にティノーラ博士達の『居場所』が記された地図も渡しておいた。後々のニュースで聞いた話だが、俺達に元の生活が戻って2週間後、2019年10月某日。悪夢の元凶であるセルド・ティノーラ博士と思われる白骨死体が、あのカールスモートン州のティノーラバイオ研究所跡の山中で発見された。白骨死体周辺を捜索したところ、同じく行方不明になっていた助手4人の白骨死体も点々ではあるものの、見つかったらしい。今、彼らの遺骨はアメリカ郊外の共同墓地に納められているとか
あれから時は経ち、今は2022年。俺は進学した短大も卒業し、都内で屋内サバイバルゲーム店を経営、そこのインストラクターをやっている。そして………
湊音「おーい、斗哉!そっちの銃はセッティング終わったかー?」
斗哉「おう、全部終わったぜ。今日はいつでもオープンできるぞ」
そう、斗哉も同じ短大・同じ学部学科に進学したんだ。それで、2年間一緒に経営学とか勉強して「2人でサバゲーの店でも開こう」ってなって、現在に至る。他の3人(乃亜・魁人・果萌)とは出会った時に連絡先を交換してたから、今もちょくちょく5人で集まっては食事に行ったりカラオケに行ったりしている。別れ際には、いつも5人で冗談半分にこう言うんだ
「またゾンビの世界になったら、一緒に戦おう」
Fin.
どうも、浪村です。2作目、ご拝読ありがとうございました!これからも色々と書いていこうと思います。まだ新作の予定はありませんが、でき次第このページを更新します。引き続き、よろしくお願い致します
ピーピッピッピー、ピーピッピッピー…
通信機が声を上げた。俺が通信を受け取る
デッドプリンセス「みんな!ウェスキンスを倒したのね。ウェスキンスの生命反応が消えて、世界のゾンビの反応範囲が縮小していってるわ!」
乃亜「うん!やったよ」
魁人「最後は英語がお得意な斗哉がやってくれたぜ」
斗哉「いやいや、俺は英文読んだだけで、やってくれたのはお前らだよ」
デッドプリンセス「どっちにせよ、よかったわ。これで地球に平和が戻る」
湊音「うん。………あっ、デッドプリンセス。お前はこの後、どうするんだ?」
俺が何気なしに聞いた。その質問でデッドプリンセスも含めて全員が口を閉じる。すると、デッドプリンセスが何食わない顔で
デッドプリンセス「私は…もう役目が無いし、居なくなるわよ」
そう言った
乃亜「………え?」
魁人「い、居なく…なる?」
果萌「どういう事?」
5人の頭に「?」が浮かぶ中、デッドプリンセスはサラッと言った
デッドプリンセス「私には『自己解体プログラム』っていうのが内蔵されてるわ。それを始動して、私というAI自体を削除するの」
乃亜「そ、そんな…嫌だよ。もっと話したりしたかったのに…」
斗哉「俺達を置いて、どっかに消えちまうってのかよ…」
魁人「そんな、水臭い…」
デッドプリンセス「大丈夫、私が居なくなっても何も変わらないわ。そう、あなた達にただ平凡な元の生活が戻るだけ。私に人の記憶を消す力なんて無いし、いつまで経っても貴方達の心の中に居るわよ。嫌になるくらいに、ね。じゃあ…またね…」
デッドプリンセスは最後に笑顔を見せて、そう言った。と、デッドプリンセスから表情が消えて
『自己解体プログラム、始動しました。このAIを、削除します』
そんな機械音声が聞こえて、俺達の通信機の液晶は真っ暗になった
その後、警察が来て俺達は保護された。警察にティノーラ博士達の『居場所』が記された地図も渡しておいた。後々のニュースで聞いた話だが、俺達に元の生活が戻って2週間後、2019年10月某日。悪夢の元凶であるセルド・ティノーラ博士と思われる白骨死体が、あのカールスモートン州のティノーラバイオ研究所跡の山中で発見された。白骨死体周辺を捜索したところ、同じく行方不明になっていた助手4人の白骨死体も点々ではあるものの、見つかったらしい。今、彼らの遺骨はアメリカ郊外の共同墓地に納められているとか
あれから時は経ち、今は2022年。俺は進学した短大も卒業し、都内で屋内サバイバルゲーム店を経営、そこのインストラクターをやっている。そして………
湊音「おーい、斗哉!そっちの銃はセッティング終わったかー?」
斗哉「おう、全部終わったぜ。今日はいつでもオープンできるぞ」
そう、斗哉も同じ短大・同じ学部学科に進学したんだ。それで、2年間一緒に経営学とか勉強して「2人でサバゲーの店でも開こう」ってなって、現在に至る。他の3人(乃亜・魁人・果萌)とは出会った時に連絡先を交換してたから、今もちょくちょく5人で集まっては食事に行ったりカラオケに行ったりしている。別れ際には、いつも5人で冗談半分にこう言うんだ
「またゾンビの世界になったら、一緒に戦おう」
Fin.
どうも、浪村です。2作目、ご拝読ありがとうございました!これからも色々と書いていこうと思います。まだ新作の予定はありませんが、でき次第このページを更新します。引き続き、よろしくお願い致します
コメント
浪村
それに関してはちゃんと調べてあります。使ってる地名とかもそうなんですが、色々と現実には存在しない名前を使ってるんですよ。蛇が爬虫網有鱗目ヘビ亜目なのはリサーチ済です。紛らわしい事してすいません
垂直二等分線
ズミール回はヨーンみたく血清を取りに行くエピソードが欲しかった(個人的意見)。そういえば蛇って爬虫綱有鱗目ヘビ亜目だった様な‥‥‥
浪村
あ、気付きましたか…勝手ながら、拝借しました
垂直二等分線
扉絵がバイリベ2なんだがw
あ、間違ってらすいません