signal of dead

浪村

第4章 4話 ウェスキンスの施設INロシア

カラスゾンビの群れを片付けてから、通信機の座標を頼りに進む事30分。これまた、無駄に大きな施設に着いた。外観はアメリカの時の施設より酷く、今にも潰れそうだ。と、その時…

ピーピッピッピー、ピーピッピッピー…

通信機が声を上げた。俺が通信を受け取る

デッドプリンセス「みんな、施設に着いた?」

湊音「着いたけど…」

乃亜「これ、ホントに『施設』?」

魁人「『廃墟』の間違いじゃないよな?」

果萌「今にも崩れそうだけど…」

斗哉「大丈夫なのか?」

デッドプリンセス「倒壊って事?その点は心配しないで。さっきあなた達がその施設に着く前に、『建造物倒壊確率ソフト』っていう機能で施設をスキャンしたの。倒壊する危険性は全く無かったから、安心してちょうだい。でも、今回もウェスキンス単独とは考えにくいわ。敵には充分注意してね」

乃亜「分かった、ありがと」

乃亜が通信を切って扉を開け、俺を先頭に施設に入っていった


中に入ると、アメリカの時と同じように矢印とロシア語らしき言語表記があった

乃亜「Нажмите здесьナズィミーティ ズディス…『こちら』…ねぇ。行こ」

魁人「親切に案内してくれて、俺達を何だと思ってんだ…」

魁人が今更のようにボソッと言ったのは気にせず、ロシア語表記に従って進む事数分。1つの扉の前に着いた。扉の表札には
『Комната Ягласа』
という文字。乃亜以外4人が首を傾げる中、乃亜は淡々と日本語訳をした

乃亜「『Комната Ягласаコンナァタ ヤグラァサ』…『ジャグラスの部屋』、か…ジャグラスって誰?」

5人で更に首を傾げるが、考えても分かるはずが無い

斗哉「とにかく、入れば分かんだろ」

斗哉がおもむろに扉を開けた。5人で順に中に入ると、そこは………

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