signal of dead
第4章 1話 ロシア上陸
ラッセア漁港を発って、船を進めること1時間。地平線に対岸が見えた。船長室の魁人が船内回線のマイクに叫んだ
魁人「おーい!対岸が見えてきたぞー!」
俺ら4人が挙って船長室に押しかける
乃亜「ホントだ…」
湊音「なあ、何だろ?あれ」
果萌「銅像…?」
斗哉「銅像…ロシア…間違いない、『四輪レーニン』だ!」
乃亜「『四輪レーニン』?」
魁人「何だ、それ?」
斗哉「ロシア、基かつてのソ連を一時期完全なる独裁体制に仕立て上げたウラジーミル・レーニンの銅像だよ。彼は1870年に生まれ、1917年から1924年まで、7年間の独裁政治を貫いたんだ。その『独裁政治時代』を忘れない為に、という意味で後に有志のロシア国民達によって作られたのが、あの銅像、通称『四輪レーニン』なんだ」
世界史の知識を織り交ぜながら、斗哉が一息に説明した
果萌「そんな事があったんだ…」
斗哉が世界史知識を披露しているうちに、いつの間にか対岸はスグそこまで近付いていた
魁人「乃亜!また近くに漁港か何か無いか、探してくれ」
乃亜「んー…と…あった!2時の方向!面舵半杯!」
魁人「了解、面舵半杯!」
乃亜の指示通り、順調に漁港に近付いて行く
無事に着港して、今回は乃亜が電柱の住所を読んだ
乃亜「ナナトゥカ州、ガマダン漁港…だってさ」
魁人「え、乃亜…ロシア語読めんのか?」
乃亜「うん、読めるけど」
湊音「何で、ロシア語を…?」
果萌「湊音達男子陣は高校が違うから知らないだろうけど、乃亜の血筋はクオーターでお爺ちゃんがロシア人なんだって」
乃亜「そう。だから、家でお爺ちゃんと話す時は日常的にロシア語を使うから、読めるし話せるし書けちゃうんだよね」
乃亜がえへへ、と微笑みながら話した
魁人「そういう事か…」
湊音「スゲーな…」
斗哉「ロシア語かぁ…」
男子陣3人で関心していると、通信機が声を上げた
ピーピッピッピー、ピーピッピッピー…
乃亜「Привет это ноа」
乃亜が通信を受け取り、日本語でも英語でもない言語で答えた。すると、デッドプリンセスも感化されてか
デッドプリンセス「Ноа, я единственный, кто может понимать русский язык」
俺達には聞き取れなかったが、乃亜と同じような調子で話して最後にフフッと笑った
魁人「えーと…なんて言ったの?2人とも」
乃亜「あたしが『もしもし、こちら乃亜です』って言って」
デッドプリンセス「私が『ロシア語を理解できるのは私とあなただけなんだから、控えてちょうだい』って返したの」
斗哉「ほぉー…わっかんね!」
湊音「やっぱり英語と全く違うか?斗哉」
斗哉「ぜーんぜん違う。なんも聞き取れねぇ」
乃亜「じゃあ、ここではあたしが翻訳担当だね〜」
エッヘンという態度で乃亜が言った
魁人「……………よし、行くぞ。先に進もう」
威張っている乃亜を置いて魁人が先頭に立った
乃亜「ちょ、ちょっと魁人ー…」
他の3人で笑って、通信機の座標を頼りに進み出した
魁人「おーい!対岸が見えてきたぞー!」
俺ら4人が挙って船長室に押しかける
乃亜「ホントだ…」
湊音「なあ、何だろ?あれ」
果萌「銅像…?」
斗哉「銅像…ロシア…間違いない、『四輪レーニン』だ!」
乃亜「『四輪レーニン』?」
魁人「何だ、それ?」
斗哉「ロシア、基かつてのソ連を一時期完全なる独裁体制に仕立て上げたウラジーミル・レーニンの銅像だよ。彼は1870年に生まれ、1917年から1924年まで、7年間の独裁政治を貫いたんだ。その『独裁政治時代』を忘れない為に、という意味で後に有志のロシア国民達によって作られたのが、あの銅像、通称『四輪レーニン』なんだ」
世界史の知識を織り交ぜながら、斗哉が一息に説明した
果萌「そんな事があったんだ…」
斗哉が世界史知識を披露しているうちに、いつの間にか対岸はスグそこまで近付いていた
魁人「乃亜!また近くに漁港か何か無いか、探してくれ」
乃亜「んー…と…あった!2時の方向!面舵半杯!」
魁人「了解、面舵半杯!」
乃亜の指示通り、順調に漁港に近付いて行く
無事に着港して、今回は乃亜が電柱の住所を読んだ
乃亜「ナナトゥカ州、ガマダン漁港…だってさ」
魁人「え、乃亜…ロシア語読めんのか?」
乃亜「うん、読めるけど」
湊音「何で、ロシア語を…?」
果萌「湊音達男子陣は高校が違うから知らないだろうけど、乃亜の血筋はクオーターでお爺ちゃんがロシア人なんだって」
乃亜「そう。だから、家でお爺ちゃんと話す時は日常的にロシア語を使うから、読めるし話せるし書けちゃうんだよね」
乃亜がえへへ、と微笑みながら話した
魁人「そういう事か…」
湊音「スゲーな…」
斗哉「ロシア語かぁ…」
男子陣3人で関心していると、通信機が声を上げた
ピーピッピッピー、ピーピッピッピー…
乃亜「Привет это ноа」
乃亜が通信を受け取り、日本語でも英語でもない言語で答えた。すると、デッドプリンセスも感化されてか
デッドプリンセス「Ноа, я единственный, кто может понимать русский язык」
俺達には聞き取れなかったが、乃亜と同じような調子で話して最後にフフッと笑った
魁人「えーと…なんて言ったの?2人とも」
乃亜「あたしが『もしもし、こちら乃亜です』って言って」
デッドプリンセス「私が『ロシア語を理解できるのは私とあなただけなんだから、控えてちょうだい』って返したの」
斗哉「ほぉー…わっかんね!」
湊音「やっぱり英語と全く違うか?斗哉」
斗哉「ぜーんぜん違う。なんも聞き取れねぇ」
乃亜「じゃあ、ここではあたしが翻訳担当だね〜」
エッヘンという態度で乃亜が言った
魁人「……………よし、行くぞ。先に進もう」
威張っている乃亜を置いて魁人が先頭に立った
乃亜「ちょ、ちょっと魁人ー…」
他の3人で笑って、通信機の座標を頼りに進み出した
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