signal of dead

浪村

第3章 1話 アメリカ上陸

魚ゾンビとの海上戦を経て3時間。地平線の先に、ぼんやりとだが影が見えてきた。アメリカだ

魁人「なあ、あれ!」

目線的には1番上、船長席に居る魁人が叫んだ。他の4人がギュウギュウになって船長席に押しかける

果萌「影…」

斗哉「あれが、アメリカか?」

乃亜「たぶん…そうじゃない?」

湊音「見ろ!あの水色の影!」

俺が叫ぶと同時に指さした。そして5人で

「自由の女神だ!」

と、ハモった。アメリカのシンボルだ

果萌「さて、どこに上陸するの?」

魁人「そうだなぁ…どこか、港がなきゃ…乃亜、近くに漁港か何か無い?」

乃亜「んー…と…」

乃亜が船に備え付けられていた双眼鏡を覗いて唸る。すると

乃亜「あった!11時の方向!取舵とりかじ半杯!」

魁人「おっけぃ!取舵半杯!」

魁人が乃亜の口頭案内の通りに舵を切る

乃亜「はい、そのまま直進!」

10分後。漁港に到着した

斗哉「ラッセア漁港、か…」

斗哉が船から降りると同時に、柱の住所を読んだ

湊音「ラッセア漁港…どっちに行けばいいんだろ。おーい、デッドプリンセス」

俺が通信機のボタンを押して、デッドプリンセスを呼び出した

デッドプリンセス「聞いてたわ。ラッセア漁港に着港したのね。ラッセア漁港からトルメール………北北東に進んでちょうだい。また案内するわ」

果萌「北北東…こっちだ。行こう」

果萌の方位磁石を頼りに歩きだした

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