signal of dead

浪村

プロローグ 実験失敗

ここはアメリカ合衆国、カールスモートン州のティノーラバイオ研究所。科学学者、ティノーラ博士が助手4名と共に「ある実験」を行っていた

ティノーラ博士「被検体の容態は?」

レックス(助手)「バイタル安定してます」

ティノーラ博士「被験者の脳波状況は?」

クリストファー(助手)「被験者脳波速度、通常速度です」

ティノーラ博士「ウイルスの状態は?」

アーノルド(助手)「ウイルス活動状態指数、0.02。安全です」

ティノーラ博士「では、今から被験者にウイルスを注入する。シリンジを」

セブラス(助手)「はい、こちらです」

ティノーラ博士が被験者の動脈にウイルスを注入する。そして様子を見る事1分………

ピリリリーン!ピリリリーン!ピリリリーン!

一同「!?」

突然、脈拍計バイタルが異常な程の高指数を示した。そして…

被験者「ヴガァァー!」

いきなり被験者が悲鳴と共に起き上がったのだ。その目は血走り、皮膚は腐敗している
被験者は装着させられていた点滴等の医療器具を払い飛ばし、助手の1人・レックスに噛み付いた

レックス「うあぁー!」

レックスが頸動脈を噛まれ、出血した

ティノーラ博士「じ、実験結果を…」

医療器具の傍に置いてあった立ち上げっぱなしのパソコンに急いでレポートを打ち込む

カタカタカタカタカタカタ………

と、次の瞬間

被験者「ヴー…ガアァ!」

ティノーラ博士「うぐっ!」

ティノーラ博士も他の助手達同様、噛まれてしまった。その後、感染者は研究所のセキュリティを破壊し、外部へと流出していった………


前作の『SNS仲間で異世界転移』をご拝読して下さった皆様、ありがとうございます。前作をまだお読みでない皆様、初めまして。浪村です。今作のテーマは「ゾンビ」。また趣旨を一味変えて書いていこうと思います。プロローグと1・2話まで、一挙公開。その後は1週間に2話、月曜・金曜に更新していこうと思います。基本は主人公である「磯村湊音いそむら みなと」の視線で書いていきます。よろしくお願い致します

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